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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

わらべ日洋 <日足> 「株探」多機能チャートより

■わらべや日洋 <2918>  2,150円 (+231円、+12.0%)

 東証1部の上昇率5位。わらべや日洋 <2918> が続伸。同社は4日の取引終了後、17年2月期の第1四半期(3-5月)連結決算を発表。売上高は530億2000万円(前年同期比0.5%増)、営業利益は15億4700万円(同19.2%増)、純利益は9億8300万円(同8.4%減)と増収営業増益を達成、これを好感した。食品関連事業はセブン-イレブンの積極的な出店やチルド温度帯商品の販売伸長などにより好調に推移したが、食品製造設備関連事業における前年同期の大型案件の反動減が影響し、売上高は小幅な増収にとどまっている。利益面では、昨年5月に稼働した岩手工場の初動経費が解消したことなどにより、営業利益では2ケタ増益を達成、純利益は、税金費用が3億3800万円増加したことで減益となった。通期業績は売上高2170億円(前期比3.8%増)、営業利益33億円(同6.9%増)、純利益16億円(同12.0%増)と従来見通しを据え置いた。

■ジャパンディスプレイ <6740>  182円 (+18円、+11.0%)

 東証1部の上昇率6位。ジャパンディスプレイ <6740> が続急伸。4日、旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントが関東財務局に提出した大量保有報告書により、同社の発行済み株式の5.44%(3268万6800株)を取得したことが判明したことが買い材料視された。保有目的は「純投資」としているが、エフィッシモは株主還元の強化など経営改革を求める「物言う株主」として知られており、同社株取得による思惑買いが向かった。

■アークス <9948>  2,654円 (+220円、+9.0%)

 東証1部の上昇率9位。4日、北海道最大の食品スーパー、アークス <9948> が決算を発表。17年2月期第1四半期(3-5月)の連結最終利益が前年同期比52.3%増の26.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。2店の新規出店に加え、品揃え充実を目的に店舗改装を3店実施し売上が堅調に推移する中、システムや物流の統一による効率化などが奏功し、採算が改善したことが寄与。税金費用が減少したことも最終利益を押し上げた。

■アドウェイズ <2489>  1,090円 (+81円、+8.0%)

 アドウェイズ <2489> [東証M]が続伸。LINE <3938> は4日、日米での株式上場(IPO)に向けた公開価格の仮条件を、2900~3300円にすることを発表した。従来は2700~3200円だった。投資家の需要が強く、仮条件を引き上げたとみられている。同社はLINEと代理店契約を結びLINEフリーコインを販売しており、LINEの前人気の高まりを前向きに評価している様子だ。

■日東紡績 <3110>  374円 (+27円、+7.8%)

 日東紡績 <3110> が大幅反発。4日、旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントが関東財務局に提出した大量保有報告書により、同社の発行済み株式の5.00%(1239万6000株)を取得したことが判明したことが買い材料視された。保有目的は「純投資」としているが、エフィッシモは株主還元の強化など経営改革を求める「物言う株主」として知られており、同社株取得による思惑買いが向かった。

■トリドール <3397>  3,120円 (+150円、+5.1%)

 トリドール <3397> が新値追い。同社は5日、6月度の月次売上高を発表。全業態の既存店売上高は前年同月比8.7%増となり、前月の伸び率(5.3%増)から拡大したことが好感されたようだ。主力の丸亀製麺の既存店売上高は同9.2%増(5月は5.8%増)と堅調に推移。公式アプリをリニューアルし、限定クーポンの無料配信など販促を強化したことで、客数が5月の1.9%増から9.3%増と大きく伸びたことなどが寄与した。

■JIA <7172>  3,455円 (+135円、+4.1%)

 ジャパンインベストメントアドバイザー <7172> が続伸。4日午後4時過ぎに関東財務局に提出された大量保有報告書で、レオス・キャピタルワークスが同社株を5.20%(63万3700株)を保有したことが明らかとなり、需給思惑から買いが入ったようだ。なお、保有目的は純投資としている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,095円 (+119円、+4.0%)

 4日、ユナイテッドアローズ <7606> が月次売上概況を発表。6月の既存店売上高(小売りとネット通販の合計)が前年同月比2.8%増と前年比プラスに転じたことが買い材料視された。ジャケットやパンツなどのビジネス衣料、ブラウスやワンピースなどの夏物衣料の販売が好調だったことが寄与。ネット通販における在庫配分の強化に加え、すべてのサイトで6月末からセールを開始したことも奏功した。

■インベスターズクラウド <1435>  4,445円 (+155円、+3.6%)

 インベスターズクラウド <1435> [東証M]が大幅続伸。4日の取引終了後、民泊事業を行う子会社iVacationが、スマート民泊を実現するIoTデバイスとして、「TATERU Phone(タテルフォン)」の研究開発に着手したと発表しており、将来的な業績への貢献を期待した買いが入った。「TATERU Phone」は、民泊宿泊者に無料でレンタルを行い、日本で快適に過ごしてもらうためのIoTデバイス。スマート民泊を可能にするため、チェックイン、チェックアウトはもちろん、スマートキーの利用や、チャットでの問い合わせなども多言語で対応する予定だという。また、Beacon機能を搭載することで、将来的には飲食店や土産店からのメッセージやクーポン、さらにルートナビゲートや店舗サイトの表示、口コミ投稿などができるような機能を充実させる予定。同社では、一部機能を搭載した実証実験を今年9月から開始し、17年の実用開始を目指すとしている。

■TBSHD <9401>  1,419円 (+43円、+3.1%)

 TBSホールディングス <9401> が大幅続伸。SMBC日興証券がリリースしたリポートによると、放送収入に影響を与える視聴率は底打ちしており、現状維持を前提とすれば同社放送収入の伸び率が同業他社を大幅に下回るリスクは限定的とみるものの、テレビ広告需要は17年3月期-19年3月期に年率1%程度の低成長が続くと予想し、放送収入の増収効果による利益増を積極的に織り込むのは難しいとの見解を示している。同証券ではまた、放送事業では番組制作費抑制を柱とするコスト削減、映像・文化事業では、ここ数年成果を見せているコストコントロール継続に加えて、将来に向けた新規事業への投資などに注目したいと解説。目標株価を1750円から1550円へ引き下げているものの、投資評価は「2」(中立)を継続している。このほか、JPモルガン証券がレーティングを「アンダーウエイト」から「ニュートラル」へ格上げし、目標株価は1640円から1410円へ引き下げていることが確認されている。

■ALサービス <3085>  3,155円 (+85円、+2.8%)

 アークランドサービスホールディングス <3085> が4日続伸。4日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高で、「かつや」直営店既存店売上高が前年同月比3.8%増となり、9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数、客単価ともに前年を上回った。なお、上期(1-6月)累計の既存店売上高は3.3%増だった。

■日テレHD <9404>  1,746円 (+36円、+2.1%)

 日本テレビホールディングス <9404> が続伸。SMBC日興証券がリリースしたリポートによると、視聴率と放送収入のトレンドにはタイムラグがあるため、これまでの視聴率好調により、当面は放送収入の好調も維持できるとみる一方、視聴率は高水準を維持しているものの、更なる上昇を続けるのは難しいレベルと指摘。このため、中期的な業績成長ドライバーはテレビ放送以外の事業となるとみて、ティップネスなど前中期経営計画の中での投資が成果を上げ始めており、将来に向けた新たな投資にも注目したいと解説。投資評価は「2」(中立)を継続。目標株価は2500円から2050円へ引き下げている。

■テレ朝HD <9409>  1,693円 (+34円、+2.1%)

 テレビ朝日ホールディングス <9409> が反発。SMBC日興証券は同社について、目標株価を2350円から2000円へ引き下げ、投資評価は「2」(中立)を継続するとのリポートをリリース。ただ、目標株価への上昇余地がメディアセクター内の放送局4社中最も大きいこと(日本テレビHD <9404> 19.9%、東京放送HD <9401> 12.6%、フジ・メディア・HD <4676> 11.8%、いずれも4日終値ベース)や、全日(6時~24時)視聴率が上昇基調にあることから主力の放送収入の拡大余地が相対的に高いとみられるため、投資選好順位は同社を最上位としている。

■東芝 <6502>  289.1円 (+4.8円、+1.7%)

 東芝 <6502> が3日続伸。同社は5日、産業機器・設備の「見える化・遠隔監視」を迅速に実現できる「IoTスタンダードパック」の提供を開始することを発表した。これは市場で稼働する産業機器やビルファシリティなど、管理・監視対象とする装置のデータ収集と蓄積、稼働状況を示すデータの見える化サービス・遠隔監視サービス、運用サポートまでをパッケージ化し、「見える化と遠隔監視」を簡単かつ迅速に始められるサービス。事前準備と現場作業を最小限にするクイックスタートの機能により、見える化・遠隔監視開始までの時間を大幅に短縮している。

■いすゞ自動車 <7202>  1,322.5円 (+21.5円、+1.7%)

 いすゞ自動車 <7202> が5日続伸。クレディ・スイス証券では、タイ販売の17年3月期上振れ確度が高まりつつあることに加え、国内CVの販売台数モメンタムが強いため、短期業績は高水準の着地を予想。円高に対する耐性が強いことで今期は同社のディフェンシブ性が一層際立つとみて、外部環境の不透明感が一段と増す中、ローカルセグメントへのエクスポージャーが大きい同社を選好したいと解説。レーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価を1300円から1550円に引き上げている。

■エボラブルアジア <6191>  6,460円 (+100円、+1.6%)

 4日、エボラブルアジア <6191> [東証M]が株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年9月末と3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて1ポイント1円相当のポイントを付与する。100株保有で1000ポイント、200株保有で3000ポイント、最大900株以上保有で1万5000ポイントを贈呈。ポイントは特設サイトに掲載の食品や家電などに交換できるほか、1万ポイントで国内航空券の半額チケットを選択することもできる。発表を受けて、株主還元の強化を好感する買いが向かった。

※5日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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