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【市況】明日の株式相場見通し=円高警戒で売り優勢に、業績先行き見通しに不安感

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(6日)の東京株式市場は、外国為替市場での円相場の動向を気にしながらの神経質な推移となりそうだ。7月に入って1日、4日とほぼ102円台後半の狭いレンジで推移していた円相場が、きょうは101円台後半に上昇するなど円高・ドル安方向に進行しはじめたことに懸念が広がっている。買い手控え姿勢が強まるなかで、日経平均株価は続落となりそうだ。

 市場関係者からは「現在発表が続いている2月期決算の第1四半期(3~5月)の企業は小売り、外食、サービスなど内需系が多いため、比較的円高に伴うマイナス影響は少ないが、今月下旬から本格化する3月期決算会社の業績見通しには不安感がつきまとう」との見方が出ていた。

 5日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比106円47銭安の1万5669円33銭と7日ぶりに反落した。東証1部の売買高は、15億7847万株と連日で今年の最低を更新するなど、薄商いが際立った。

 日程面では、6月の車名別新車販売台数、4日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、米連邦公開市場委員会(FOMC)6月14~15日分議事要旨、米5月の貿易収支、米6月のISM非製造業景況指数が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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