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【市況】NY株式:ダウは284ドル高、投資家心理の改善が進む

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

29日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は284.96ドル高の17694.68、ナスダックは87.38ポイント高の4779.25で取引を終了した。英国の欧州連合(EU)離脱による懸念後退が進み、前日に続きアジア・欧州株が全面高となった流れを受けて米国株も続伸。エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計が前週から減少し、原油相場が上昇したことも好感され、終日堅調推移となった。ダウは280ドルを超す上昇となった。セクター別では全面高となり、耐久消費財・アパレルや銀行の上昇が目立った。

英国のEU離脱を巡る投資家心理の改善で、シティグループ(C)やモルガン・スタンレー(MS)、ゴールドマンサックス(GS)などの金融各社に買い戻しが入り、軒並み上昇。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は傘下のGEキャピタルが連銀による「システム上重要な金融機関(SIFI)」の監督対象外となり、堅調推移。小売最大手のウォルマート(WMT)は中国電子商取引の京東商城(JD)との提携を好感する見方が優勢となり、買われた。種子メーカーのモンサント(MON)は決算は低調となったものの、ドイツの化学大手バイエルを含む複数企業との協議を行っていることが明らかとなり、上昇した。

本日、連銀は年次の銀行向けストレステスト(健全性審査)における、包括的資本分析の結果を発表した。モルガン・スタンレー(MS)は資本計画の再提出が求められる条件付き合格となったものの、35億ドル規模の自社株買いに加えて増配を発表し、上昇した。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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