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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ペプドリ、キリンHD、大成建、ソニー

ペプドリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本ハム <2282>  2,483円  +129 円 (+5.5%)  本日終値
 日本ハム<2282>が大幅続伸。今日は国内大手証券が目標株価を引き上げており、買い手掛かり材料視されているようだ。SMBC日興証券のリポートによると、17年3月期の営業利益予想を460億円から510億円へ11%、18年3月期は480億円から538億円へ12%、19年3月期は505億円から560億円へ11%増額したと説明。16年3月期実績と17年3月期会社予想を踏まえ、主に加工事業と関連事業の予想を上方修正している。同証券は、目標株価を3480円から3730円へ引き上げ、投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続している。新しい目標株価3730円は前日終値2354円と比べ58.5%高い水準となっている。

■ユナイテッド <2497>  1,303円  +64 円 (+5.2%)  本日終値
 ユナイテッド<2497>が大幅続伸。27日に、同社が提供するDSP(デマンドサイドプラットフォーム=広告主側広告管理プラットフォーム)の「Bypass」において、「リテンション広告」機能の提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。リテンション広告は、アプリ広告主が持つ広告識別子を利用し、一定期間アプリを利用しなくなった休眠ユーザーに対して広告を配信する手法。同機能の提供により、ユーザーのサービス定着や利用率アップを目的とした広告配信が可能になり、広告効果の最大化につながることから、利用拡大につながることが期待されている。

■アスクル <2678>  3,510円  +160 円 (+4.8%)  本日終値
 アスクル<2678>が大幅高。同社はきょう、ロボットの知能にあたるソフトウエアを開発するMUJIN(東京都文京区)と業務提携したと発表。ロボティクス技術開発とeコマースの物流現場へのロボット導入を目的としており、これが買い手掛かりとなっているようだ。また、同日には、インターネット通販サービス「LOHACO」で購入した商品を、欲しい時に時間の無駄なく受け取ることができる新受け取りサービス「Happy On Time」を8月末から東京と大阪で本格展開することも発表している。

■ペプチドリーム <4587>  5,840円  +170 円 (+3.0%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>が続伸。特殊ペプチドを使った医薬品候補物質の創製に特化し、世界トップクラスの創薬基盤技術に対する評価は高い。国内外の大手製薬会社との共同開発契約は15社にのぼり、創薬初期段階からの商業化が黒字ベンチャーとしての安定感につながっている。今月中旬には米ブリストル・マイヤーズスクイブ社と共同研究している特殊環状ペプチドが臨床試験に入ったことを開示、今後の展開に期待が高まっている。

■キリンホールディングス <2503>  1,714円  +36 円 (+2.2%)  本日終値
 キリンホールディングス<2503>が続伸。国内大手証券がリポートをリリース。足もとの為替変動を反映させたほか、従来予想より6カ月早く、豪州において一部輸入ビールの販売権を失う点を踏まえ、17年12月期以降の業績予想を下方修正している。だた、キリンビバレッジは収益重視の戦略推進による収益性改善、ブラジル事業は資産・固定費圧縮による18年12月期EBITA黒字化見通しに変わりなく、同社の課題である両事業の回復見通しに対する評価は不変であると解説。レーティングは「バイ」を継続し、目標株価は2300円から2200円へ調整している。

■LIXILグループ <5938>  1,751円  +31 円 (+1.8%)  本日終値
 LIXILグループ<5938>が朝安後に切り返し。グループのLIXILシニアライフカンパニーはきょう、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)「Premio(プレミオ)」の運営受託事業をスタートすると発表。第1号として埼玉県川口市に「プレミオ川口」を17年3月に開設するとしており、今後の事業展開が期待されているようだ。「プレミオ」は、高齢者の健康寿命延伸を目指した住空間と生活支援サービスを提供するLIXIL初のサ高住。一般的なサ高住の事業モデルであるサブリース(一括借り上げ)方式ではなく、LIXILが事業主から運営を受託し、事業主、建設会社、LIXIL(運営)が三位一体で展開する。

■大和ハウス工業 <1925>  2,902円  +50.5 円 (+1.8%)  本日終値
 大和ハウス工業<1925>が続伸。今日は大和証券が同社についてリポートをリリースしている。リポートによると、17年4月に予定されていた消費増税が延期される見通しになったことを踏まえ、業績予想を見直した、としている。18年3月期は駆け込み需要の反動減や増税による需要の停滞を想定する必要がなくなったため、営業利益を従来予想比30億円増の2680億円(前期比5%増)に上方修正。19年3月期営業利益の目標値を2800億円としている第5次中期経営計画で、不動産開発投資が7000億円(うち海外1000億円)へ拡大する予定であることについては、物流施設は市場で供給過剰リスクを懸念する声もあるものの、好立地で先進的な大型物流施設には、依然として強い需要があるようだと解説。投資判断は「2」(アウトパフォーム)を継続。目標株価は3400円から3500円へ調整している。

■大成建設 <1801>  819円  +14 円 (+1.7%)  本日終値
 大成建設<1801>が続伸し年初来高値目前まで上昇したほか、大林組<1802>、清水建設<1803>、鹿島<1812>などゼネコン株が上昇。西松建設<1820>、前田建設工業<1824>など準大手・中堅クラスも軒並み高となり、建設セクターは業種別騰落率で33業種中値上がりトップに買われた。全体相場は後場プラス圏に浮上、内需株主導で物色資金を引き寄せているが、そのなか建設セクターは安倍政権の財政出動による景気対策発動で収益機会を享受する関連最右翼とみられており、買いに勢いがついている。

■パーク24 <4666>  3,420円  +55 円 (+1.6%)  本日終値
 パーク24<4666>が続伸。昨年10月を起点に一貫した下値切り上げ波動を形成、10月第2週に上放れて以降、これまで8カ月にわたり一度も26週移動平均線との接触すらしていない強い足で注目を集めている。時間貸し駐車場「タイムズ」を展開するが、足もと売上高は好調に推移している。また、駐車場を使って展開するカーシェアリングサービスでもテーマ性を内包。16年10月期営業利益は13%増予想の212億円と2ケタ成長を確保する見通しで、為替や海外市場の動向に左右されない内需好業績株の代表格として物色人気が継続している。

■ソニー <6758>  2,825.5円  +43.5 円 (+1.6%)  本日終値
 ソニー<6758>が続伸、前週末に英国EU離脱ショックで日経平均が1286円安と急落した場面では、リスク回避の売りに大きく下押したものの、その後は根強い買いが継続しており、欧州向け売り上げ比率の高い銘柄群のなかでは頑強ぶりが際立っている。熊本地震による影響は1000億円を超える減益要因だが、株価的にはこれも既に織り込んでいる。大規模な構造改革の一巡が確認されるほか、「プレイステーション4」の販売も絶好調に推移している。10月に発売予定の仮想現実向け端末「プレイステーションVR」に対する期待感も強く、26週移動平均線上の株価には改めて見直し機運が台頭している。

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