【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アキュセラ、Vテク、アドウェイズ、しまむら
アキュセラ <日足> 「株探」多機能チャートより
アキュセラ<4589>が5連騰。SBIグループは27日も大量保有報告書を提出。同グループのアキュセラ株の保有比率が32.36%から35.01%に上昇した。SBIインキュベーションが市場で同社株を買い増した。同グループは17日以降、21日を除き連日の大量保有報告書を提出し、その保有比率は議決権ベースで3分の1を超えてきたことから、今後の展開が市場の関心を集めている。
■ブイ・テクノロジー <7717> 12,180円 +1,290 円 (+11.9%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
ブイ・テクノロジー<7717>が全般相場に逆行、大幅高で一時1万2000円台乗せを果たした。前日は19年3月期までの野心的な中期経営計画を評価するかたちで買い人気が集中、ストップ高に買われたが、きょうもその余勢を駆って異彩の新値追いを続けている。19年3月期は本業のもうけを示す営業利益を140億円に設定、これは今期予想の40億円の3.5倍に相当、市場関係者の耳目を驚かせた。東海東京調査センターでは27日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」に引き上げ目標株価を1万7000円に設定しており、これも投機資金の流入を促す材料となっている。Vテクは新規事業として、有機発光ダイオード(OLED)用蒸着装置を開発中で、米アップルがiPhoneに有機ELパネルを採用する方針にあるなか、有力関連株として注目されている。競合のキヤノン系のトッキに比較して、蒸着源を工夫して、装置の小型化・低コスト化を実現すると同時に同社のファイン・ハイブリッド・マスクへの活用が可能とされ、同調査センターでは、シャープと鴻海精密工業グループが出資する堺ディスプレイプロダクトで研究・開発が進められ、今後の展開が注目されるとしている。
■ライトオン <7445> 1,470円 +145 円 (+10.9%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
ライトオン<7445>が大幅続伸。しまむら<8227>の第1四半期好決算を受けて、きょう引け後に第3四半期決算の発表を予定している同社にも好決算期待の買いが入っているようだ。第3四半期累計(8月21日~5月20日)の既存店売上高は前年同期比11.2%増、全社売上高は同13.0%増となっており、16年8月期の11.2%増収見通しを上回るペースで進捗。3月29日に通期業績予想の上方修正を発表したが、さらなる上振れが期待されている。
■アドウェイズ <2489> 927円 +84 円 (+10.0%) 本日終値
アドウェイズ<2489>が高い。LINE<3938>の公開価格の仮条件を決める28日を前に、再び関連銘柄を物色する動きが出ているもよう。また、同社がきょう、子会社のおくりバントが映像制作業務に特化した事業部「おくりバントフィルムズ」を設立し、映像制作業務を本格稼働したと発表したことも買い手掛かりとなっているようだ。「おくりバントフィルムズ」は、主に実写を用いた映像作品を強みとし、出演者のキャスティングから使用楽曲の作曲、レコーディングまで映像に関わるすべての部分を企画・制作する。また、今回の事業稼働に伴い、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>の新作スマホアプリ「ランガンキャノンボール」の実写プロモーションビデオの企画・制作を担当したことも明らかにしている。
■しまむら <8227> 15,830円 +1,280 円 (+8.8%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
27日、しまむら <8227> が決算を発表。17年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比36.1%増の123億円に拡大して着地したことが買い材料。好天を追い風にデニムパンツなど春夏物のプライベートブランド商品の販売が好調だったことが寄与。在庫管理の徹底に加え、店舗運営の効率化なども大幅増益に貢献した。
■大陽日酸 <4091> 955円 +61 円 (+6.8%) 本日終値
大陽日酸<4091>が大幅続伸。SMBC日興証券は27日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は980円から1050円に見直した。「エア・リキードの米国ガス事業の部分買収をテコに同社の米国事業が再度、収益拡大局面に転じる可能性が大きくなってきた」と指摘。このM&Aに関しては、既存事業とのシナジー創出にも期待できる好案件とみている。また、円高が進行するなか、同社のディフェンシブ性がポジティブに評価される局面とも予想している。
■アイホン <6718> 1,711円 +103 円 (+6.4%) 本日終値
アイホン<6718>が後場一段高。正午ごろに発表した中期経営計画で、19年3月期に連結売上高500億円(16年3月期426億7000万円)、売上高営業利益率10.0%(同7.1%)を目指すとしたことから、意欲的な中計と評価する見方が強まっているようだ。中計では、受注プロセス管理強化による、本格化するリニューアル市場の売り上げ拡大、海外各地域へ適応する営業体制の構築などを行う方針だという。
■スクリン <7735> 1,113円 +64 円 (+6.1%) 本日終値
SCREENホールディングス<7735>が続伸。ドイツ証券が27日付のリポートで、投資評価「バイ」を据え置き、目標株価1100円から1250円へ引き上げたことが好感されている。イギリスのEU離脱問題で、半導体メーカーの設備投資も昨年7~9月の中国元切り下げ時のように、短期的には手控えられる可能性があると予想。ただ、昨年とは異なり、足もとは微細化・次世代技術への投資が主体であり、テクノロジーの進化は止まらないとみている。同証券では、17年3月期営業利益予想は会社計画270億円を上回る287億円(市場予想265億円)、18年3月期を同306億円(同274億円)としている。
■東鉄工業 <1835> 2,805円 +158 円 (+6.0%) 本日終値
国内大手証券の日本株展望では、Brexitショックを受け、当面は一定の円高懸念を引きずっていかざるを得ないと指摘。16年末の日経平均見通しを1万7500~2万円から1万5250~1万7250円に引き下げ、長期的に投資魅力度が高い銘柄に注目したいと解説。個別銘柄では、トップダウンの観点から東鉄工業<1835>、すかいらーく<3197>、リクルートホールディングス<6098>、アズビル<6845>、ユナイテッドアローズ<7606>、トランコム<9058>、J-POWER<9513>の7銘柄を「七福神2016改」としてピックアップ。他にはBrexitにより好影響を受けることが期待される日本通運<9062>に注目している。
■星野Rリート <3287> 1,270,000円 +67,000 円 (+5.6%) 本日終値
星野リゾート・リート投資法人<3287>が小動き。今日は国内大手証券が新規にカバレッジを開始したことが確認されている。SMBC日興証券はリポートで、現時点での標準化ベースの年間1口当たり分配金に基づく分配金利回りとLTV(Loan To Value:総資産有利子負債比率)水準について勘案した場合、他のホテルREITとの比較で概ね平均的水準にあると指摘。また、1口当たり分配金の成長余地を勘案した場合でも、相応に評価された水準にあるとの見解を示している。新規に投資評価「2」(中立)、目標投資口価格147万円でカバレッジを開始している。
株探ニュース