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2016年06月24日05時00分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

エイチーム <日足> 「株探」多機能チャートより

■エイチーム <3662>  2,031円 (+400円、+24.5%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。22日、エイチーム <3662> がスマートフォン向けゲーム「ユニゾンリーグ」において、全プレイヤーのフレンド登録数が1000万件を突破したと発表したことが買い材料視された。「ユニゾンリーグ」は、14年12月に配信を開始した新感覚リアルタイムRPGで、今月に累計450万ダウンロードを突破した人気タイトル。21日には新規タイトル「ヴァルキリーコネクト」が配信開始13日で100万ダウンロードを達成したと発表しており、主力のエンターテインメント事業の収益拡大に期待する買いが向かった。

■シャープ <6753>  133円 (+8円、+6.4%)

 東証1部の上昇率7位。シャープ <6753> が寄り付きから大口の買いが流入し上昇。22日に開催された株主総会で、鴻海精密工業の郭台銘薫事長が7000人規模を視野に置いた大幅な追加リストラの可能性を示唆したことがメディアを通じて伝わっている。同氏は4月時点では雇用を維持する構えを見せていたが、コスト管理など経営の内実を見極めたうえで、再建には一段の合理化が必要との意思を示したもの。

■アキュセラ・インク <4589>  1,817円 (+97円、+5.6%) 一時ストップ高

 アキュセラ <4589> [東証M]が大幅続伸。22日に提出された大量保有報告書でSBIグループの保有株比率が、それまでの27.78%から29.71%に上昇したことが判明した。同グループのSBIインキュベーションが今月に入り市場での大量の株式取得に動いている。SBIグループの保有株比率が3割近くに達しており、今後の展開が市場の関心を集めている。

■熊谷組 <1861>  282円 (+15円、+5.6%)

 熊谷組 <1861> が3日ぶりに急反発。大和証券がリポートをリリース。17年3月期営業利益の会社計画は169億円(前期比31.1%減)と大幅減益予想としていることについて、過度に保守的な計画と見られると指摘。同証券では、17年3月期連結営業利益を248億円(前期比1%増)と予想。同証券ではまた、横浜市のマンション問題の処理に目途が立ったため、バリュエーションの回復が徐々に進むと考え、投資判断は「1」(買い)を継続。目標株価は440円から450円へ引き上げている。

■新日鉄住金 <5401>  2,088.5円 (+108円、+5.5%)

 新日鉄住金 <5401> やジェイ エフ イー ホールディングス <5411> など鉄鋼株が高い。市場関係者からは「23日の英国民投票を前にショートを振っていた海外ファンドが買い戻しを入れているのでは」(準大手証券)との見方が出ている。ヘッジファンドなど海外ファンドは英国民投票を視野に売りポジションを持っていたが、日本時間での24日の開票を前に買い戻しでポジションを閉じているともみられる。新たなポジションは、英国民投票の結果をみてから組み直すとも予想されている。

■JCRファーマ <4552>  3,080円 (+156円、+5.3%)

 JCRファーマ <4552> 、グリーンペプタイド <4594> [東証M]、ラクオリア創薬 <4579> [JQG]、リボミック <4591> [東証M]、スリー・ディー・マトリックス <7777> [JQG]など創薬ベンチャーが軒並み高。23日はナノキャリア <4571> [東証M]が国内証券の強気の投資判断を足場にカイ気配で始まりストップ高に買われたほか、アキュセラ <4589> [東証M]もSBIホールディングス <8473> の保有株比率拡大を手掛かり材料に一時値幅制限いっぱいに買われるなど連日の物色人気となったが、その流れが横に広がりをみせた。相場全般は流動性が急速に低下している。英国EU離脱の是非を問う国民投票を目前に控え、海外株市場や為替の動向に影響を受けやすい主力株は見送りムードが強い。そのなか「消去法的に外部環境に左右されにくいバイオ関連に個人投資家資金が向かいやすくなっている」(国内ネット証券)という見方もある。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,260円 (+145円、+4.7%)

 エイチ・アイ・エス <9603> が5日続伸。熊本地震によるハウステンボスへの訪園者や欧州旅行数が弱含んだことなどが懸念材料視されたが、悪材料は株価に織り込んだとの見方が出ている。大手証券では、旅行事業の緩やかな営業利益成長やハウステンボスグループの高いEBITDA成長率などを高評価しており、株価の再評価余地を指摘している。

■日本郵船 <9101>  195円 (+8円、+4.3%)

 日本郵船 <9101> 、商船三井 <9104> 、川崎汽船 <9107> など大手海運株の上げ足が目立った。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が22日時点で5ポイント高の585と9日ぶりに反発。中国経済の停滞観測を背景にバルチック指数はここ軟化傾向を強めていたが、ようやく下げ止まる動きをみせたことで、買いの手掛かりとなった。

■ニトリホールディングス <9843>  12,290円 (+490円、+4.2%)

 22日、ニトリホールディングス <9843> が月次業績を発表。6月の既存店売上高が前年同月比19.9%増と今期に入り7ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。機能強化や取扱品種を拡大した接触冷感機能を持つ「Nクール」シリーズがテレビCM効果もあり、販売が大きく伸びたことが寄与。また、自社開発商品のソファやベッドマットレスは前月に続き堅調だった。前年より日曜日が1日多かったことによる押し上げ効果もあった。

■ブイ・テクノロジー <7717>  9,720円 (+370円、+4.0%)

 ブイ・テクノロジー <7717> 、日新電機 <6641> など液晶や有機ELの製造装置を手掛けるメーカーに買いが集まった。米アップルが来年秋ごろに発売予定の「iPhone7s」で有機ELパネルを採用する方針が伝わっており、韓国サムスンやLGがいずれも中小型有機ELパネルの生産に巨額投資を行う見通しにある。国内でもシャープ <6753> やジャパンディスプレイ <6740> 参画の有機EL専業メーカーJOLEDなど大手ディスプレーメーカーの有機EL市場への包囲網が強まっている。そのなか製造装置メーカーは有機EL素材を手掛ける企業よりも投資需要を先取りすることが見込まれ、早晩の収益変化期待を背景に買いの勢いが増している。

■日立製作所 <6501>  484円 (+17.1円、+3.7%)

 日立製作所 <6501> や日産自動車 <7201> が高い。両社は英国に重要な工場を構え、市場では「英国関連株」とみられている。欧州連合(EU)からの離脱の是非を巡る英国民投票は23日実施された。残留派と離脱派はほぼ拮抗しているが、EU残留派の勝利を期待した買いも流入したようだ。欧州向け比率が高いマツダ <7261> も値を上げている。ただ、同じ欧州関連株のセイコーエプソン <6724> やコニカミノルタ <4902> は小幅安と、英国民投票の見方には強弱感が出ている。

■クボタ <6326>  1,466円 (+41.5円、+2.9%)

 クボタ <6326> が反発。同社は22日、主要拠点のひとつであるタイのサイアムクボタコーポレーション(SKC)にR&D拠点を新設したことを発表した。R&D拠点の投資額は約20億円でASEAN地域での農業機械のさらなる拡大に向け現地の作物、圃場条件、作業体系に適した農業機械の研究開発を進め、ラインアップの強化とスピーディーな市場投入を図ることで事業拡大を図る方針。

■デンソー <6902>  3,783円 (+103円、+2.8%)

 デンソー <6902> が反発。英国EU離脱を巡る国民投票を目前に全体相場は極端に流動性が低下しているが、主力輸出株の押し目には打診買いの動きも観測されている。そのなか同社株は13年2月以来3年4カ月ぶりの安値圏に沈んでおり、世界最大の自動車部品メーカーにしてPBRは1倍以下、解散価値を下回っている。車載エレクトロニクス分野で高技術力を持ち、自動車のIT化が加速するなかで改めてリーディングカンパニーとして頭角を現している。東大発ベンチャーのモルフォ <3653> とディープラーニングを駆使した画像認識技術の共同開発を進捗させるなど自動運転分野での活躍に期待がかかっている。17年3月期は営業小幅減益見通しながら、中期的には自動車の安全システム分野と環境分野で利益を確保し、「18年3月期は2ケタ成長路線への復帰が有望」(国内中堅証券調査部)と見込まれている。


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