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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、NEC、日写印、関西電

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  5,637円  +69 円 (+1.2%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が3日続伸。売買代金は東証1部上場企業のなかで2位のブイ・テクノロジー<7717>を大きく引き離し断トツ。外国為替市場で、取引時間中に1ドル=104円前半へと円安が進んだことで輸出採算悪化に対する懸念が後退し売り方の買い戻しを誘った。全体相場も日経平均は後場後半上げ幅を拡大しており、同社の戻り足が地合いの変化を象徴する動きとなった。

■NEC <6701>  252円  +3 円 (+1.2%)  本日終値
 NEC<6701>が3日続伸。同社はこの日、顔認証を活用した決済サービスの実証実験を自社本社ビルの売店で6月下旬から8月下旬まで実施することを発表した。この実証実験は、今年4月から自社本社ビルで実施中の「ウォークスルー顔認証システム」の大規模実証実験に続く自社内での生体認証技術を活用した実証実験の第2弾で、ウォークスルー顔認証システムの実証実験に参加するグループ社員を対象に行う方針。

■日本写真印刷 <7915>  2,143円  +25 円 (+1.2%)  本日終値
 日本写真印刷<7915>が反発。SMBC日興証券が目標株価を引き上げていることが確認されている。リポートでは、同社の現行の主力製品であるフォトリソ工法タッチパネルは、主にタブレットPCに採用されていると紹介。ただ、今後、有機ELを利用する端末数が増加すると、液晶ではインセル方式だったタッチパネルがアウトセル方式になる割合が高まり、同社製品に対する需要が増加する可能性が高いとみて、同社業績は18年3月期から再度営業増益基調に転じるとの見解を示している。同証券は、目標株価を1800円から2250円へ引き上げ、投資評価は「2」(中立)を継続している。

■関西電力 <9503>  1,007円  +7 円 (+0.7%)  本日終値
 20日、関西電力 <9503> が原子力規制委員会から高浜原発1、2号機の運転期間延長の認可を得たと発表したことが買い材料視された。延長期間は20年間で、稼働から40年を超える老朽原発の運転延長が認められる初のケースとなる。実際の再稼働には安全対策工事の実施など時間がかかるものの、将来的な業績改善を期待する買いが向かった。

■ユニーGHD <8270>  796円  +5 円 (+0.6%)  本日終値
 ユニーグループ・ホールディングス<8270>が小動き。大和証券がリリースしたリポートによると、5月26日開催の株主総会で承認を受け、ファミリーマート<8028>との経営統合が確定(9月1日付予定)、8月29日付で上場廃止となる予定のユニーGHDについて、統合後のリスク要因を排除すべく、統合前に低効率資産を抜本的に整理する方針と紹介。ただ、ユニーGHDが5月26日に約80億円の特別損失発生に加え、当期利益予想の取り下げを発表したことに関しては、特別損失は大幅に膨らむ可能性が高いと指摘。同証券は引き続き、経営統合を織込まない既存事業ベースで業績予想を作成。従来に比べ連結営業利益を小幅増額し、目標株価を700円から800円へ引き上げ。投資判断は「3」(中立)を継続している。

■ファミリーマート <8028>  5,800円  +30 円 (+0.5%)  本日終値
 ファミリーマート<8028>が小動き。大和証券がリリースしたリポートでは、17年2月期は経営統合を控え、引き続きチェーン全体の競争力強化に注力する方針と紹介。ガイダンスにはユニーグループHD<8270>の業績が織込まれていないとしたうえで、連結営業利益は前期比2.6%増の500億円を計画、単体の既存店売上高前提は同1.5%増で、同証券予想は小幅減額、今後も堅調な業績を見込み、経営統合の影響については、第2四半期決算後に織り込む予定としている。同証券は、統合効果への期待、FCビジネスの統合作業という現実の双方に注目。投資判断は「3」(中立)を継続、目標株価は5500円から5800円へ引き上げている。

■あさひ <3333>  1,532円  +5 円 (+0.3%)  本日終値
 20日、あさひ <3333> が決算を発表。17年2月期第1四半期(3-5月)の経常利益(非連結)が前年同期比12.5%増の27.6億円に伸びて着地したことが買い材料。四半期ベースとしては過去最高益を8四半期ぶりに更新した。客数は伸び悩んだものの、利益率の高いスポーツ用自転車などの販売が伸び客単価が上昇したうえ、新規出店も寄与し、7.7%の増収を確保した。上期計画の36.2億円に対する進捗率は76.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ブランジスタ <6176>  4,260円  -1,000 円 (-19.0%) ストップ安   本日終値
 ブランジスタ<6176>がストップ安ウリ気配。秋元康氏プロデュースのスマートフォン向けゲーム「神の手」が18日に配信開始されたが、直近公開されたiTunes(アイチューンズ)のゲームアプリセールスランキングで、想定外に順位が伸びず、失望売りが集中した。もともと、「神の手」の詳細を明らかにする以前から期待先行で株価を急騰させていた経緯があり、需給相場の様相が強いこともあって下値メドもつきにくい。

■THK <6481>  1,858円  -75 円 (-3.9%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 THK<6481>が反落。ゴールドマン・サックス証券では、産機向け直動部品は順調も、買収により売上高の半分弱を占めるようになった自動車部品はリスク含みと指摘。特に部品を取り巻く事業環境悪化と自動車部品事業の低収益性が懸念との見方で、構造的なリターン/利益率悪化の印象は悪いと解説。レーティングを「中立」から「売り」に、目標株価を1950円から1700円に引き下げている。

■伊予銀行 <8385>  674円  -8 円 (-1.2%)  本日終値
 伊予銀行<8385>が反落。国内大手証券では、地元中小企業の資金需要が回復しないことに加え、ドライバルク船の竣工の延期・キャンセルなどで海運関連貸出が伸び悩むことが想定されるため、収益環境は厳しい状況が続くと指摘。それでも、人材投入などにより法人役務は堅調に推移、預り資産販売を加えた役務利益が資金利益の苦戦をカバーすることを期待したいとして、レーティング「ニュートラル」を継続。目標株価は820円から670円に引き下げている。

●ストップ高銘柄
 サイジニア <6031>  2,694円  +500 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値
 農業総合研究所 <3541>  3,970円  +700 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 東洋合成工業 <4970>  653円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 メディアシーク <4824>  667円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 ハビックス <3895>  1,123円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 以上、5銘柄

●ストップ安銘柄
 ETFSアグ <1687>  546円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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