【市況】明日の株式相場見通し=1万6000円を挟んでもみあい、売り買いともに手控えに
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは「きょうは、現物株式の取引時間中に、外国為替市場では小幅な円安・ドル高の推移にとどまっていたにもかかわらず、日経平均株価は一時、前週末比400円を超える上昇幅で1万6000円を回復する場面もあった。きょうは素朴な割安感から、全業種にまんべんなく買い戻しが入ったようだ」との見方が出ていた。
20日の東京株式市場は終始買いが優勢。日経平均株価終値は、前週末比365円64銭高の1万5965円30銭と大幅続伸した。ただ、東証1部の売買代金は1兆9074億円と3営業日ぶりに2兆円を下回った。
日程面では、M&A(株式譲渡・事業譲渡・合併などの組織再編・資本提携など)の仲介業務およびこれに付随する業務を展開するストライク<6196>、フィリピン子会社を活用したシステムソリューションの提供および医療情報システムのソフトウェア商品の開発・販売などを手掛けるAWSホールディングス<3937>の両社が東証マザーズに新規上場する。
このほかに、日銀金融政策決定会合要旨(4月27~28日開催分)、5月の粗鋼生産、5月の全国スーパー売上高に注目。海外では、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下院での議会証言が焦点となる。(冨田康夫)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)