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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アキュセラ、Vテク、神戸物産、Jフロント

アキュセラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アキュセラ・インク <4589>  1,718円  +300 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 アキュセラ<4589>がストップ高。17日に提出された大量保有報告書によるとSBIインベストメントなどSBIグループ3社は、同社株を買い増すことで保有株比率を従来の22.3%から25.02%に引き上げた。同報告書によると同グループは市場内でアキュセラ株を取得した。同社株は前週末17日にストップ高と急伸していたが、SBIグループの保有株比率上昇を好感しこの日も大幅に値を上げている。

■ブイ・テクノロジー <7717>  10,080円  +1,500 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ブイ・テクノロジー<7717>、平田機工<6258>、日新電機<6641>、住友化学<4005>、保土谷化学工業<4112>、出光興産<5019>など有機EL分野に展開する装置メーカーや素材関連メーカーに買いが集中。テレビ向けやスマートフォン向けで有機ELの需要が加速局面に突入しており、市場でも注目度が一段と高まってきた。18日付けの日本経済新聞では「韓国サムスン電子は2016年に8兆ウォン(約7200億円)程度を投じて有機ELパネルの生産設備を拡充する。スマートフォン(スマホ)用パネルに換算すると2億数千万枚分で現状より5割超増える。米アップルや中国メーカーへの供給体制を整える」と報じた。これが関連株の商機拡大につながる材料として改めて株価を刺激している。Vテクは有機EL蒸着プロセスで需要が見込まれるファイン・ハイブリッド・マスクを手掛けるほか、部材から製造装置まで品揃えを拡充している点で市場の評価が高い。特定有機ELディスプレー製造装置メーカー向け真空チャンバーの受託製造を行う平田機工や、イオン注入装置を手掛ける日新電機なども装置メーカーとして注目されている。また、有機EL素材では、正孔輸送材と発光材料を手掛ける保土谷化、ポリマー型有機ELを中核技術に高実績を有する住友化のほか、発光体、正孔輸送材、正孔注入材、電子輸送材など一括供給できる出光興産にもマーケットの関心が高い。

■神戸物産 <3038>  1,995円  +149 円 (+8.1%)  本日終値
 神戸物産<3038>が急伸。17日取引終了後、5月の月次実績(速報値)を発表し、「業務スーパー」店舗への出荷実績は、既存店で前年同月比1.8%増と14カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。消費増税後に講じた施策により客数が増加し、海外直輸入品やオリジナル商品の開発により客単価も増加したことが売り上げの好調につながった。

■東芝機械 <6104>  345円  +22 円 (+6.8%)  本日終値
 東芝機械<6104>が続伸。17日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。人民元安メリットやコストダウンによる射出成型機の損益改善、リチウムイオン二次電池用セパレータ向け押出成型機の受注拡大などから、当初アグレッシブと想定していた17年3月期の会社計画の達成は概ね可能と指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の46億円(前期38億600万円)に対して従来予想の39億円から45億円へ、18年3月期は42億円から50億円へ引き上げている。

■GMO-PG <3769>  5,730円  +350 円 (+6.5%)  本日終値
 GMOペイメントゲートウェイ<3769>が急反発。ゴールドマン・サックス証券では、フィンテック銘柄の下落などにつられる形で同社株の下げが目立っているものの、株価下落の固有要因が見当たらないと指摘。

■Jフロント <3086>  1,200円  +66 円 (+5.8%)  本日終値
 J.フロント リテイリング<3086>が続伸。大和証券は17日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「1(買い)」へ2段階引き上げた。目標株価は1800円(従来2000円)としている。同証券では「経営改革にいち早く取り組み、事業環境の変化への対応力が高い百貨店」と評価。銀座など4店舗の再開発に取り組んでおり、16年度は先行投資負担が業績を圧迫するが、17年度は投資と回収のバランスが好転し利益成長が高まると予想。18~19年度の成長はさらに高まるとみている。具体的には17年2月期の連結営業利益は前期比1%増の485億円に対し、18年2月期は同520億円、19年2月期は555億円と連続増益を見込んでいる。

■トヨタ紡織 <3116>  2,193円  +120 円 (+5.8%)  本日終値
 トヨタ紡織<3116>が続伸。17日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ、目標株価を1900円から2800円へ引き上げた。新型プリウスから導入された新フレームのポテンシャルの高さや海外でのリストラ断行などを評価、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の525億円(前期594億9200万円)に対して従来予想の530億円から620億円へ、18年3月期を575億円から730億円へ引き上げている。

■ジャックス <8584>  455円  +23 円 (+5.3%)  本日終値
 ジャックス<8584>が続伸、5%を超える上昇をみせ上値押さえとなっていた5日移動平均線をブレーク、底値圏からのリバウンドを鮮明としている。東海東京調査センターが17日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォロー、目標株価は818円から800円に若干引き下げたが大勢に影響なく、時価との水準訂正余地の大きさがポジティブに意識されている。同調査センターでは17年3月期の経常利益を140 億円(前期比15.8%増)と会社側計画の135億円を上回る予想を示している。また18年3月期の経常利益は167 億円(今期予想比19.3%増)予想と2ケタ利益成長が続く見通しを示し、これが買いを呼び込むかたちとなった。

■国際石油開発帝石 <1605>  854.3円  +40.6 円 (+5.0%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が大幅続伸。17日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近7月物は前日比1.77ドル高の1バレル47.98ドルと7日ぶりに反発した。英国の欧州連合(EU)からの離脱懸念がやや後退したことも同社株の上昇要因とみられている。英国がEUを離脱し、欧州市場が経済混乱することは原油需要の押し下げ要因となるとの見方が強いものの、先週末に英国の世論調査でEU残留派が優勢となったとの報道が伝わり、原油価格の上昇の期待が浮上。つれて同社株にも買いが波及している。

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