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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日東電、武田、パナソニック、トヨタ

日東電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■インフォマート <2492>  987円  +32 円 (+3.4%)  本日終値
 インフォマート<2492>が大幅続伸。午前11時ごろ、同社が提供する「BtoBプラットフォーム請求書」が、昨年1月のサービス稼働開始から約1年5カ月で利用企業数が7万社を達成したと発表しており、順調な増加ぶりが好感されている。「BtoBプラットフォーム請求書」は、企業間における請求書の授受を紙から電子化することで、請求書の受取・発行、双方の請求業務のコスト削減、時間短縮、生産性向上とペーパーレス化を推進するというもの。ユーザーの「請求書全てを電子化したい」というニーズに対応するべく、導入準備段階の新規オンラインサポートを充実させる顧客満足向上策を図った結果、今回の利用企業数拡大につながったとしている。

■日東電工 <6988>  6,780円  +214 円 (+3.3%)  本日終値
 日東電工<6988>が高い。同社はきょう、中国深センに液晶パネル用のフィルム部材である超薄型偏光板の前工程の生産設備を建設すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。生産設備の建設は、中国市場でテレビパネルをはじめとする生産台数が年々拡大していることが背景。投資金額は約130億円で、量産目標時期は18年度としている。

■武田薬品工業 <4502>  4,445円  +128 円 (+3.0%)  本日終値
 武田薬品工業<4502>が続伸。同社は17日、M2Gen(米国フロリダ州)とがん患者の膨大なゲノムデータを収集するための提携契約を締結したことを発表した。M2Genは、ヘルスインフォマティクス(医療情報学)を活用したソリューションを提供する会社で、北米を代表するがんセンターが参加するがん研究情報交換ネットワークと提携している。今回の提携により同社は、さまざまながんの患者を対象とした前向き観察試験であるTotal Cancer Careプロトコルに基づいた、ORIEN Avatar研究プログラムの構築を支援し、このプログラムから得られた情報を活用していく。

■パナソニック <6752>  924.6円  +26.4 円 (+2.9%)  本日終値
 パナソニック<6752>が続伸。同社は17日、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器の高速データ通信方式MIPI C-PHYに対応した業界初のコモンモードノイズフィルターを製品化したことを発表した。スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器ではカメラやディスプレーの高解像度化などが進み、デジタルデータの大容量化や高速化が進んでいる。伝送速度の高速化を目的に、高速データ通信方式MIPIの新たな規格MIPI C-PHYが策定され、2016年内にもカメラ用途での市場導入が始まる予定。大量のデジタル信号データをカメラやディスプレー間で送受信する際に発生するノイズを除去するために使用されるコモンモードノイズフィルターにも新規格への適合が求められており、同社は業界初の対応品を今回製品化した。2016年7月からサンプル対応を開始する。

■トリドール <3397>  2,679円  +75 円 (+2.9%)  本日終値
 トリドール<3397>が続急伸。岩井コスモ証券は17日付のリポートで、投資判断「A」を据え置きつつ、目標株価を2600円から3400円へ引き上げたことが材料視されている。17年3月期は国内34店舗、海外80店舗の新規出店を計画。国内では丸亀製麺の都心エリアへの出店を強化する一方、海外ではアジアでの出店を継続するほか、同社では初となる米国本土での出店を計画している。同証券では国内既存店売上高を前期比0.6%増、減損損失を約16億円を見込むなどの会社計画を保守的とし、これを上振れると予想している。17年3月期営業利益を会社計画87億6000万円を上回る96億円と見込んでいる。

■トヨタ自動車 <7203>  5,568円  +147 円 (+2.7%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が東証1部上場企業のなかで群を抜く売買代金を集めて続伸。前週の東京市場は為替の円高進行を背景に波乱展開を余儀なくされたが、同社は為替感応度が特に高い輸出主力株のシンボルストックとして年初来安値寸前まで売り込まれる場面があった。英国EU離脱の是非を問う国民投票を今週23日に控え、世界株市場は神経質な動きを余儀なくされているが、目先は残留派が盛り返しているとの観測が強まっており、前週に大きくショートポジションを組んだ売り方の買い戻しが鮮明となった。為替市場も足もとリスクオフの巻き戻しで円安傾向に振れており、トヨタについては輸出採算悪化に対する懸念が緩和された。

■JT <2914>  4,196円  +107 円 (+2.6%)  本日終値
 17日、日本たばこ産業 <2914> が3月4日に申請した抗HIV薬「ゲンボイヤ配合錠」の国内製造販売承認を取得したと発表したことが買い材料視された。同薬は鳥居薬品 <4551> が13年から販売している抗HIV薬「スタリビルド配合錠」の4つの有効成分のうち、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩を、テノホビル アラフェナミドに置き換えた配合錠。販売は契約に基づき鳥居薬品が行う。これを受けて鳥居薬品の株価も急伸している。同時に発表した5月の国内紙巻たばこ販売数量は、前年同月比4.5%減の87億本だったものの、売上収益は0.3%増の520億円とプラスに転じた。

●ストップ高銘柄
 エスクロAJ <6093>  1,933円  +400 円 (+26.1%) ストップ高   本日終値
 村上開明堂 <7292>  1,616円  +300 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値
 モブキャスト <3664>  870円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 アスコット <3264>  506円  +80 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 農業総合研究所 <3541>  3,270円  +500 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 ネクシィーズグループ <4346>  1,666円  -500 円 (-23.1%) ストップ安   本日終値
 ブランジスタ <6176>  5,260円  -1,000 円 (-16.0%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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