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【市況】明日の株式相場見通し=自律反発期待も急落後遺症で、1万6000円挟みもみあい

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(14日)の東京株式市場は、きょうの急落の反動により自律反発の買いがある程度期待されるものの、大引けに掛けて一段安となった地合いの悪さもあり後遺症が尾を引くことになりそうだ。日経平均株価は1万6000円を挟んでもみあう展開となりそうだ。

 市場関係者からは「今週相次いで開催される日米の金融政策決定イベントの内容によって想定された外国為替市場での円高進行が先取りされたかたちとなり、これに伴う株価下落もある程度織り込まれたとの見方もできそうだ」という声も出ていた。

 13日の東京株式市場は売り一色の展開。日経平均株価は、後場終盤に下げが加速し、1万6000円大台割れ寸前まで下落し4月12日以来ほぼ2カ月ぶりの安値水準となった。終値は、前週末比582円18銭安の1万6019円18銭と大幅な続落となった。英国でEU離脱の是非を問う国民投票を控えるなか、事前の世論調査で離脱派が優位との観測により欧州経済の先行き懸念が強まり、ユーロ安・円高、ドル安・円高の加速が株価の大幅下落を誘発した。

 日程面では、小林喜光経済同友会代表幹事の会見に注目。海外では、米連邦公開市場委員会(FOMC、~15日)、米ゲーム見本市E3(~16日)、米5月の小売売上高、米5月の輸出入物価指数、国際エネルギー機関(IEA)の石油市場月報が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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