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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 まだ月半ば、抵抗線注視が続く

株式評論家 富田隆弥

◆12日の日経平均株価は一時204円安まで売られたものの、終わってみれば67円高の1万6646円と4日続伸。5月6日まで6連敗し、その前は4連騰と、このところの相場は一方向に走る傾向があるので、連騰が止まるとまた連敗になるのだろうか、やや気になるところだ。

◆トヨタ <7203> や三菱自動車工業 <7211> のドタバタ劇もあるが、連騰、連敗を演出する背景が「為替」であることは間違いない。決算発表もたけなわ、麻生財務相も業を煮やし「介入するぞ」と語気を強めたことで円高の流れが止まった。伊勢志摩サミットが近づき、株価反転とともに「政策期待」も市場に台頭してきた。

◆ただし、日経平均の日足をみると11日ザラバの1万6814円が直近高値で、転換線(半値戻し)1万6794円が節になった。そこは4月25日高値から9日目(変化日)で、4月28日の窓1万6652円を埋めたところ。「半値戻しは全値戻し」となるのか、それとも「戻りは窓埋めまで」となるのか、ここからの動向がポイントになる。

◆2月安値からの下値抵抗線を維持して反発した流れは悪くなく、上昇が続くうちは「サミット・政策期待」で構わない。だが、日本株のカギを握るのは外国人であり、為替、NYダウ、欧州、中国、原油など外部環境にも不透明要因が多く、4月末の「日銀ショック」の如く、政策への過剰な期待は禁物だろう。

◆日経平均が頭打ちから調整に転ずるなら下値抵抗線(1万5850円処)を注視せねばならない。その抵抗線をもし割ると、週足ベースの「下げ三波」突入が否めなくなる。「荒れる2日新甫」「セル・イン・メイ(5月に株を売れ!)」の5月はまだ半ば。為替もNYダウもチャートからは慎重姿勢が続く。

(5月12日 記、毎週土曜日10時に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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