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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):カワチ薬品、航空電子、UBIC、アルプス

カワチ薬品 <日足> 「株探」多機能チャートより
■カワチ薬品 <2664>  2,562円  +439 円 (+20.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 27日、カワチ薬品 <2664> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.59%にあたる60万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月1日から7月29日まで。同時に発表した17年3月期の連結経常利益が前期比12.3%増の66億円に伸びる見通しとなったことも支援材料。

■日本航空電子工業 <6807>  1,501円  +250 円 (+20.0%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 日本航空電子工業<6807>が大幅高。同社は27日取引終了後に、16年3月期通期の連結決算を発表。営業利益は179億2800万円(前の期比30.6%減)で着地し、従来計画の176億円から上振れした。売上高は1794億9400万円(同6.1%減)となり、従来の1790億円を上回った。前期はスマートフォン市場の成長鈍化に加え、FA・工作機械や油田掘削関連の市場低迷で産機・インフラ向けが減少したことなどが影響した。なお、17年3月期通期の連結業績は売上高を2100億円(前期比17.0%増)、営業利益を190億円(同6.0%増)と予想。前提為替レートは1ドル=110円としている。

■富士電機 <6504>  475円  +69 円 (+17.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 富士電機<6504>が急反騰。27日の取引終了後に17年3月期の連結業績予想を発表しており、売上高8300億円(前期比2.0%増)、営業利益470億円(同4.4%増)、純利益310億円(同1.2%増)と増収増益を見込み、10期ぶりに営業利益が最高益を更新する見通しであることが好感されている。アジアなど海外で火力や地熱発電のニーズが高まっていることを受けて、火力・地熱発電設備の受注を強化するほか、新電力向け需給管理クラウドシステムの拡販などが寄与する見通し。また、産業インフラ部門で省エネや更新需要の取り込みを図るほか、パワエレ機器では次世代パワー半導体適用製品を含む新製品の早期投入による売り上げ拡大を図るとしている。為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=120円を想定している。なお、16年3月期連結決算は売上高8135億5000万円(前の期比0.4%増)、営業利益450億600万円(同14.5%増)、純利益306億4400万円(同9.5%増)だった。また同時に、19年3月期を最終年とする中期経営計画を策定しており、売上高9000億円、営業利益540億円を目指すとしている。

■ジェコス <9991>  1,116円  +105 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 27日、ジェコス <9991> が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比7.7%減の70.3億円になったものの、続く17年3月期は前期比13.7%増の80億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は建設需要が堅調に推移する中、材料と工事の一括受注の強化やコスト削減の推進が寄与し、仮設鋼材事業の収益が回復する。業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比3円増の30円に増配する方針としたことも支援材料。

■UBIC <2158>  1,244円  +115 円 (+10.2%)  本日終値
 27日に発表した「人工知能関連技術の特許を米で取得」が買い材料。人間が分別した結果を人工知能が再現できるように再学習する技術について、米国で特許を取得。日本、韓国に続く特許取得となる。

■フタバ産業 <7241>  514円  +47 円 (+10.1%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 フタバ産業<7241>が急伸。27日取引終了後、17年3月期の連結業績予想を発表し、売上高は4070億円(前期比7.0%減)と減収だが、営業利益は40億円(同28.1%増)、最終損益は5億円の黒字(前期11億9500万円の赤字)と3割近い営業増益を見込むことが好感されている。主要取引先であるトヨタ自動車<7203>が北米で好調なのを背景に、今期も北米を中心に自動車部品の販売が好調に推移し、全体を牽引する。また、生産体制の見直しや生産効率の向上、原価改善の推進などに取り組むことにより、収益改善を目指す。16年3月期連結決算は売上高4376億4000万円(前の期比3.5%増)、営業利益31億2100万円(同28.5%減)、最終損益11億9500万円の赤字(前の期10億3900万円の黒字)だった。

■アルプス電気 <6770>  1,990円  +180 円 (+9.9%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 アルプス電気<6770>が大幅反発。27日の取引終了後に発表した17年3月期の連結業績予想は、売上高7570億円(前期比2.2%減)、営業利益465億円(同11.1%減)、純利益320億円(同18.0%減)と2ケタ減益を見込んでいるものの、前日まで3日続落していた反動に加え、今期は前期比5円増配の年30円配当を見込んでいることから、買いが入っているようだ。車載モジュールやデバイス、スマートフォン向けカメラ用アクチュエータ、スイッチ、センサなどの伸長を見込むものの、為替前提を1ドル=110円(前期120円14銭)、1ユーロ=125円(132円58銭)としていることが利益を押し下げるようだ。なお、16年3月期連結決算は売上高7740億3800万円(前の期比3.4%増)、営業利益523億2700万円(同2.3%減)、純利益390億3400万円(同12.4%増)だった。

■トランコム <9058>  6,500円  +550 円 (+9.2%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 トランコム<9058>が急伸。同社はきのう引け後、16年3月期決算を発表。売上高は前の期比10.1%増の1262億4400万円、営業利益は同8.3%増の60億1700万円となった。野村証券では、物流株は市場のリスクプレミアムが上昇したことで従来に比べてPERが低下しているものの、同社は自社の競争力の高さを背景に利益成長が続き、景況感への耐久性が高いことから、業界のなかでも高いPER評価が妥当と指摘。17年3月期も安定した営業増益が続くとみて、レーティング「バイ」、目標株価7700円を継続している。

■Jティッシュ <7774>  1,470円  +120 円 (+8.9%)  本日終値
 27日に決算を発表。「今期経常は黒字浮上へ」が好感された。ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング <7774> [JQG] が4月27日大引け後(15:30)に決算を発表。16年3月期の経常損益(非連結)は6億7700万円の赤字(前の期は6億8600万円の赤字)だったが、17年3月期は1000万円の黒字に浮上する見通しとなった。
  ⇒⇒Jティッシュの詳しい業績推移表を見る

■ブルボン <2208>  1,760円  +136 円 (+8.4%)  本日終値
 27日に決算を発表。「今期経常は13%増で3期連続最高益、前期配当を1円増額・今期も17円継続へ」が好感された。ブルボン <2208> [東証2] が4月27日大引け後(15:15)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比7.4%増の41.5億円になり、17年3月期も前期比13.2%増の47億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、3期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を16円→17円(前の期は16円)に増額し、今期も17円を継続する方針とした。
  ⇒⇒ブルボンの詳しい業績推移表を見る

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