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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):富士フイルム、日野自、コロプラ、ファナック

富士フイルム <日足> 「株探」多機能チャートより
■TKC <9746>  3,020円  +45 円 (+1.5%)  本日終値
 TKC<9746>が大幅反発。27日取引終了後、16年9月期の連結業績見通しについて、売上高を558億円から560億円(前期比2.0%増)へ、営業利益を62億円から65億5000万円(同2.8%減)へ、純利益を41億円から42億円(同4.7%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。会計事務所事業および地方公共団体事業の両部門で、クラウドサービスの受注が順調に推移していることや、地方公共団体事業でマイナンバー導入に伴うセキュリティー対策の強化に関する受注が増えていることなどを考慮したという。

■日本ゼオン <4205>  789円  +11 円 (+1.4%)  本日終値
 日本ゼオン<4205>が反発。同社はきょう午後0時30分に、17年3月期の連結業績予想を発表。営業利益見通しは280億円(前期比6.2%減)としているものの、前提為替レートを1ドル=105円としていることから市場では保守的との見方が出ているもよう。また、年間配当を16円と前期から1円増額する方針を示したことも好感されているようだ。売上高は2800億円(同5.3%減)を予想。中国経済の減速感に加え、中東情勢の先行き不透明感などが慎重な見通しにつながっている。

■富士フイルム <4901>  4,569円  +53 円 (+1.2%)  本日終値
 27日、富士フイルムホールディングス <4901> が決算(米国会計基準)を発表。16年3月期の連結税引き前利益が前の期比1.3%減の1945億円で着地。続く17年3月期は前期比13.1%増の2200億円に拡大し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期はアジアやオセアニアで事務機の販売が伸びる主力のドキュメント事業が収益を牽引する。医療関連事業の収益拡大に加え、コスト削減なども増益に貢献する。なお、今期の前提為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=125円。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比5円増の70円に増配する方針とした。同時に、3.8%を上限とする自社株買いを発表したことも買い気を誘った。

■デクセリアルズ <4980>  898円  -141 円 (-13.6%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 デクセリアルズ<4980>が大幅安で、上場来安値。同社は27日取引終了後に、17年3月期の連結業績予想を発表。営業利益は44億円(前期比47.0%減)にとどまり、年間配当は前期比5円減額の55円としていることが嫌気されているようだ。売上高は603億円(同3.8%減)を予想。円高の影響に加え、異方性導電膜の価格低下などが影響するとしている。なお、前提為替レートは1ドル=110円としている。また、同時に19年3月期の営業利益目標を100億円とした中期経営計画を発表している。

■日野自動車 <7205>  1,082円  -165 円 (-13.2%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 日野自動車<7205>が大幅4日続落。27日の取引終了後に発表した17年3月期の連結業績予想で、売上高1兆6700億円(前期比4.3%減)、営業利益800億円(同18.6%減)、純利益550億円(同15.6%減)と2ケタ減益を見込んでいることが嫌気されている。国内トラック・バスは販売台数6万3800台(前期比4.1%増)と引き続き底堅く推移するとみられているものの、海外トラック・バスは中国経済の減速に伴う新興国市場の成長鈍化や資源安が響き11万1000台(同3.8%増)にとどまる見通し。また、想定為替レートを1ドル=105円(前期120円)と円高方向に見直したことも響くという。なお、16年3月期は、売上高1兆7455億4000万円(前の期比3.6%増)、営業利益982億8700万円(同6.9%減)、純利益651億3000万円(同12.6%減)だった。

■コロプラ <3668>  2,191円  -284 円 (-11.5%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 コロプラ<3668>が急反落。27日の取引終了後に発表した第2四半期累計(15年10月~16年3月)単独決算が、売上高454億5200万円(前年同期比37.7%増)、営業利益204億4300万円(同35.3%増)、純利益122億4900万円(同35.7%増)と大幅増益となったが、材料出尽くし感から利益確定売りが出ているようだ。主力の「白猫プロジェクト」がテレビCM効果もあって好調を持続したほか、「東京カジノプロジェクト」「ランブル・シティ」「バトルガール ハイスクール」など既存タイトルも売り上げ増に貢献し、外注費の伸びを吸収した。なお、16年9月期通期業績予想は、売上高850億円(前期比17.4%増)、営業利益360億円(同11.4%増)、純利益210億円(同8.0%増)の従来予想を据え置いている。

■日立金属 <5486>  1,140円  -129 円 (-10.2%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 27日に決算を発表。「今期税引き前は32%減益へ」が嫌気された。日立金属 <5486> が4月27日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年3月期の連結税引き前利益は前の期比11.4%増の962億円に伸びたが、17年3月期は前期比32.5%減の650億円に落ち込む見通しとなった。
  ⇒⇒日立金属の詳しい業績推移表を見る

■野村ホールディングス <8604>  478.9円  -53.5 円 (-10.1%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 27日に決算を発表。「前期税引き前は52%減益で着地・1-3月期(4Q)税引き前は赤字転落、今期業績は非開示」が嫌気された。野村ホールディングス <8604> が4月27日大引け後(15:00)に決算(米国会計基準)を発表。16年3月期の連結税引き前利益は前の期比52.4%減の1651億円に大きく落ち込んだ。なお、17年3月期の業績見通しは開示しなかった。
  ⇒⇒野村ホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■ファナック <6954>  16,505円  -1,820 円 (-9.9%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 ファナック<6954>が大幅続落。27日の取引終了後に発表した17年3月期の連結業績予想で、売上高5057億円(前期比18.9%減)、営業利益1173億円(同45.6%減)、純利益937億円(同41.3%減)と4割強の大幅減益を見込んでいることが嫌気されている。中国など新興国での工作機械需要の回復には時間がかかるとみているほか、米州の失速懸念などを織り込んだとしている。為替の前提は1ドル=105円、1ユーロ=115円。また、17年3月期の配当予想は未開示としているが、連結配当性向60%を基本方針としていることから、前期に続いての大幅減益見通しで減配懸念が強いことも売り材料視されているようだ。なお、16年3月期は、売上高6234億1800万円(前の期比14.6%減)、営業利益2155億6700万円(同27.6%減)、純利益1597億円(同23.1%減)だった。

■愛三工業 <7283>  831円  -91 円 (-9.9%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 27日に決算を発表。「今期経常は19%減益へ」が嫌気された。愛三工業 <7283> が4月27日大引け後(15:20)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比17.4%減の93.4億円になり、17年3月期も前期比18.7%減の76億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒愛三工業の詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄
 アスコット <3264>  398円  +80 円 (+25.2%) ストップ高   本日終値
 チエル <3933>  2,680円  +500 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値
 アウンコンサルティング <2459>  610円  +100 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 ガーラ <4777>  629円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 山田コンサル <4792>  3,365円  +504 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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