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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東京製鉄、サイバダイン、インベスC、積水ハウス

東京製鉄 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京製鐵 <5423>  682円  +17 円 (+2.6%)  本日終値
 東京製鉄<5423>に対して強気の投資判断を付与するアナリストリポートが確認されている。株価は4月6日安値607円から10%以上値上がりした株価位置だが、目標株価までのカイ離率が大きいことが注目される。SMBC日興証券からリリースされたアナリストリポートでは、東京製鉄の投資評価を「2」から「1」へ格上げ、目標株価は1150円を継続とした。時価が600円台に対して目標株価が1150円とカイ離が大きいため、上昇余地が大きいと判断されている。マーケットでは新日鉄住金<5401>、JFEホールディングス<5411>、神戸製鋼所<5406>など鉄鋼関連株への見直しで株価が上昇しているタイミングだけに、強気なリポートは東京製鉄にもポジティブな材料として注目される。

■ウエルシア <3141>  6,350円  +140 円 (+2.3%)  本日終値
 14日、ウエルシア <3141> が決算を発表。16年2月期の連結経常利益は203億円になり、続く17年2月期も前期比16.3%増の237億円に伸び、19期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は141店と積極的な新規出店を計画し、19.2%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を40円→42円に増額し、今期も前期比8円増の50円に増配する方針としたことも支援材料。

■コネクシオ <9422>  1,226円  +26 円 (+2.2%)  本日終値
 14日、コネクシオ <9422> が16年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の82.5億円→92億円に11.5%上方修正。従来の5.0%減益予想から一転して6.0%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。携帯電話の販売台数が伸び悩み売上が計画を下回ったものの、イヤホンなどの周辺商材や通信キャリアのコンテンツの販売が増加したうえ、コスト削減も寄与し、採算が改善した。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の45円→48円(前の期は40円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが10.7倍→8.8倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料。

■ジャパンマテリアル <6055>  2,958円  +60 円 (+2.1%)  本日終値
 ジャパンマテリアル<6055>が後場切り返し。同社はきょう午後1時30分に、16年3月期通期の連結営業利益見通しを従来予想の36億円から40億円(前の期比50.2%増)に上方修正すると発表。また、期末一括配当を従来計画から2円増配の37円(前期は25円)とする方針も明らかにした。売上高も従来の170億円から187億円(同57.6%増)に増額修正。供給配管設計施工の受注が増加したほか、特殊ガス販売が順調に推移したことなどが押し上げ要因となる。

■CYBERDYNE <7779>  2,298円  +43 円 (+1.9%)  本日終値
 CYBERDYNE<7779>が反発。14日に、慶応義塾大学医学部と機能再生治療の共同研究を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。科学技術振興機構(JST)が推進するリサーチコンプレックス推進プログラムを活用し、慶応義塾大学が16年4月に殿町タウンキャンパスを開設した「殿町国際戦略拠点キングスカイフロント」(川崎市)で開始するもの。同社が昨年11月に厚生労働省から製造販売承認を取得したロボットスーツHAL医療用を活用し、慢性期不全脊髄損傷並びに脊髄腫瘍術後患者に対する「脊髄再生医療とHAL医療用を複合して用いた機能再生治療」の有効性を研究するとしている。

■インベスターズクラウド <1435>  14,600円  +170 円 (+1.2%)  本日終値
 インベスターズクラウド<1435>が反発。同社は14日の取引終了後、新規事業として、不動産投資型クラウドファンディング「TATERU FUNDING」事業を開始したことを発表、これを好感する動き。同社はアパート経営プラットフォーム「TATERU」事業を主たる事業としているが、この「TATERU」におけるアパート投資は、一棟が最小投資単位であり高額となるため、「TATERU」に登録したすべての会員が投資できるとは限らなかった。今回の「TATERU FUNDING」では一棟のアパートを小口化し、共有持分で販売することにより、会員の資産状況に合わせた投資が可能となる。これにより、同社は、不動産投資の間口を広げ、さらなる会員の獲得と実物資産としてのアパート経営へのステップアップを支援していく。  新規事業の開始にあたり3月29日付で、不動産特定共同事業法に基づく許可(不動産特定共同事業許可番号 東京都知事第100号)を取得しており、「TATERU FUNDING」のウェブサイトもオープン、16年度中に出資者募集を開始する予定。

■積水ハウス <1928>  1,990円  +23 円 (+1.2%)  本日終値
 積水ハウス<1928>が3日続伸。大和証券はリポートで、同社の17年1月期連結営業利益について、1760億円(前期比18%増)と予想すると紹介。会社計画1700億円に対して上振れを見込むのは、戸建住宅、賃貸住宅、中国事業の利益計画が保守的と判断したためと解説。同証券ではまた、16年1月期にたな卸評価損を計上した中国事業は今期に黒字転換が可能とみて、投資判断は「2」(アウトパフォーム)を継続。目標株価は2150円から2200円へ若干引き上げている。

■OBC <4733>  4,410円  +45 円 (+1.0%)  本日終値
 大和証券のIT・ソフトウエアセクターのリポートでは、金融機関に対するマイナス金利の影響や製造業への円高デメリットも、IT投資縮小を招く程ではなく、長期・戦略的なIT投資が市場拡大を牽引しそうと指摘。流通・小売はデジタルマーケティングが投資テーマとして台頭、中小企業ではマイナンバー特需再来の確度が高いとしながらも、通信キャリアの設備投資は減少継続見通しで、中小企業のIT投資も経営者マインドの影響受けやすくリスク含みと解説。セクター投資判断「強気」を継続、個別では、短期でオービックビジネスコンサルタント<4733>、長期ではオービック<4684>、トレンドマイクロ<4704>、日本オラクル<4716>、NEC<6701>、NTTデータ<9613>、SCSK<9719>を買い推奨している。

■三井住友トラ <8309>  343.9円  +2.9 円 (+0.9%)  本日終値
 三井住友トラスト・ホールディングス<8309>が続伸。UBS証券では、マイナス金利政策の影響がポジティブとなる可能性のある数少ない銀行の一つと紹介。短期的には預金調達コストの引き下げ効果が期待できるほか、場合によっては顧客基盤の拡大にもつながる可能性もあるとの見方で、株価はマイナス金利政策のプラス影響を反映しておらず、割安感が強いと解説。レーティングを「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価を400円から430円に引き上げている。

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