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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日新電、小田急、イオン、ジグソー

日新電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日新電機 <6641>  1,335円  +3 円 (+0.2%)  本日終値
 日新電機<6641>が続伸。韓国LGが有機ELテレビ販売に注力姿勢をみせ、来年にも米アップルがiPhoneに有機ELパネルを採用する方針にあることなどから、関連装置や部材を手掛ける企業も同分野に大きく経営資源を傾ける動きが出ている。そのなか、同社が手掛けるイオン注入装置は有機ELディスプレーの需要拡大で恩恵を受ける可能性が高く、株価もテーマ物色の流れを織り込み始めた。

■小田急電鉄 <9007>  1,236円  +2 円 (+0.2%)  本日終値
 野村証券の観光関連のリポートでは、1月の神奈川県リゾートホテルの客室稼働率は55.8%と09年以降で、1月としては過去最高を記録したと指摘。箱根では、15年5月に箱根山が噴火、観光客が大幅に減少したこともあり、15年6月~11月は6カ月連続で、それぞれの月としては過去最低の客室稼働率まで落ち込んだものの、気象庁が箱根大涌谷に対する警戒レベルを11月に最低レベルの「1(活火山であることに留意)」まで引き下げた後は、急激に客足が戻りつつあることを示唆していると解説。この基調を続け、観光シーズンの7~9月や3~5月も強い数字を示すようだと、箱根地区に大きなエクスポージャーを持つ小田急電鉄<9007>や、「ザ・プリンス箱根芦ノ湖」、「箱根仙石原プリンスホテル」を持つ西武ホールディングス<9024>、「箱根ホテル小涌園」や日帰り温泉テーマパーク「箱根小涌園ユネッサン」を擁する藤田観光<9722>に恩恵があるとの見解を示している。

■イオン <8267>  1,667.5円  +2.5 円 (+0.2%)  本日終値
 イオン<8267>が小幅続伸。国内大手証券では、権限委譲型の組織改革は上場マックスバリュに続き、イオンリテールも採算反転の形で改善兆候と指摘。同業他社の閉店加速により過当競争も緩和方向で、営業増益が続く見通しとしながらも、依然として減損や少数株主持ち分が重くEPSは低水準で、バリュエーションの魅力が乏しいと解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を1500円から1600円に引き上げている。

■千代田インテグレ <6915>  2,319円  -277 円 (-10.7%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 14日に決算を発表。「上期経常が49%減益で着地・12-2月期は赤字転落」が嫌気された。千代田インテグレ <6915> が4月14日大引け後(15:00)に決算を発表。16年12月期第2四半期累計(15年9月-16年2月)の連結経常利益は前年同期比49.3%減の17.6億円に落ち込み、通期計画の43億円に対する進捗率は40.9%となった。
  ⇒⇒千代田インテグレの詳しい業績推移表を見る

■イオンディライト <9787>  3,185円  -200 円 (-5.9%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 イオンディライト<9787>が大幅反落し年初来安値を更新。大和証券はリポートで、同社の16年2月期営業利益は167億円(前の期比5.3%増)で、ほぼ想定並みと紹介。17年2月期の会社計画営業利益は、同証券による従来予想の187億円を下回る175億円(同4.7%増)で、会社ガイダンスには先行的な費用増を織り込んでいる模様としたうえで、付加価値を上げるための先行投資負担増とはいえ、従来の同証券予想を下回るガイダンスの印象はよくないと指摘。ただ、小売業の環境が厳しいなか、増益基調を継続できていることは評価されようと解説している。投資判断は「3」(中立)を継続。目標株価は4140円から3550円へ引き下げている。

■ツガミ <6101>  432円  -20 円 (-4.4%)  本日終値
 ツガミ<6101>が反落。前引け後に集計中の16年3月期業績について、売上高が従来予想の420億円から401億6000万円(前の期比25.8%減)へ、営業利益が30億円から21億4000万円(同70.5%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りが株価を押し下げている。中国市場の減速継続で売上高が想定を下回ったほか、生産調整による原価率の悪化と円高による為替の影響が要因としている。同時に、自社株買いを発表しており、上限を150万株(発行済み株数の2.28%)、または7億円を上限とする自社株買いを発表している。取得期間は4月15日から10月14日まで。

■わらべや日洋 <2918>  2,178円  -86 円 (-3.8%)  本日終値
 わらべや日洋<2918>が続落。いちよし経済研究所では、16年2月期決算は増収・営業減益に終わったものの、4月1日付で会社予想を修正しているため、発表数値にサプライズはないと指摘。17年2月期は持株会社体制に伴う移行費用が発生するも、投資回収期入りによる将来利益の成長が評価できるとして、中期的にはセブン-イレブン・ジャパンの出店拡大を背景とした利益成長が続くと解説。レーティング「A」とフェアバリュー3000円を継続している。

■日本航空電子工業 <6807>  1,287円  -39 円 (-2.9%)  本日終値
 日本航空電子工業<6807>が4日ぶりに反落。クレディ・スイス証券は、同社が従来取りやめていたIRでの個別ミーティングを16年3月期通期決算後から再開する方針となったことを受け、リポートをリリース。同証券では、同社がIRでの個別ミーティング対応を停止していたことで、海外機関投資家を中心に多くの投資家が「保有するリスク」を感じ、その後の業績悪化も加わり、株価およびバリュエーションは大幅に低下してきたと考え、IR活動改善は前向きに評価できようと解説。あとは業績モメンタムの改善待ちとみて、投資評価「ニュートラル」、目標株価1350円を継続している。

■サイゼリヤ <7581>  2,032円  -57 円 (-2.7%)  本日終値
 サイゼリヤ<7581>が続落。大和証券はリポートで、同社の16年8月期上期の連結営業利益は32億1600万円(前年同期比34.9%)と同証券の想定(34億円)を下回る着地で、差異の主な要因は中国業績の下振れによると解説。同証券による営業利益予想は16年8月期が90億円(従来予想92億円)、17年8月期は103億円(同112億円)としている。中国の既存店売上高と為替前提を見直し、売上高予想を引き下げ、営業利益については、円高による粗利率改善と国内既存店の成長、改装費用の先送りを織り込んでいる。投資判断は「2」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は3600円から3100円へ引き下げている。

■ジグソー <3914>  18,500円  -460 円 (-2.4%)  本日終値
 14日、東証と日証金がジグソー <3914> [東証M]について15日売買分から信用取引に関する臨時措置を強化すると発表したことが売り材料。東証は委託保証金率を現行の50%以上(うち現金を20%以上)→70%以上(うち現金を40%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の50%(うち現金を20%)→70%(うち現金を40%)とする。信用規制強化による人気離散を警戒した売りが向かった。

●ストップ高銘柄
 ヤマックス <5285>  281円  +80 円 (+39.8%) ストップ高   本日終値
 富士ピー・エス <1848>  319円  +80 円 (+33.5%) ストップ高   本日終値
 アライドアーキテクツ <6081>  1,330円  +300 円 (+29.1%) ストップ高   本日終値
 麻生フオームクリート <1730>  357円  +80 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値
 ヤマウ <5284>  357円  +80 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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