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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ナノキャリア、西松屋チェ、アカツキ、ダイト

ナノキャリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■ナノキャリア <4571>  1,696円  +101 円 (+6.3%)  本日終値
 ナノキャリア<4571>が商いを伴い4連騰で連日の年初来高値更新。薬物デリバリーシステムに強みを持つ創薬ベンチャーで、前週に同社が開発した核酸医薬デリバリー技術を使った新薬候補が米国で特許査定を受けたことを発表しており上値追いの材料となった。製薬市場では新薬不足が顕著で、海外ではファイザーやメルク、ノバルティスなどのメガファーマがこの課題クリアに取り組んでいる。創薬ベンチャーはその技術開発力を武器に資金力の豊富な大手との資本業務提携やM&Aなどの思惑を背景に株価の居どころを変えるものが増えている。

■西松屋チェーン <7545>  1,186円  +68 円 (+6.1%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が反発。8日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を1220円から1300円に引き上げた。16年2月期は、円安による仕入原価上昇や暖冬による冬物商品の値下げ販売増などに見舞われたものの、「納期管理の徹底に伴う的確な商品投入」や「製造業からスカウトした技術者が開発した新しいPBの拡充」などの会社施策効果により業績は堅調に推移、17年2月期についても会社施策の効果持続のほか、やや円高にふれていることも踏まえ好調な業績が続くと指摘。17年2月期は通期連結営業利益で会社側計画の68億3100万円(前期59億1000万円)に対して従来予想の65億7000万円から75億円へ、18年2月期は68億5900万円から76億円へ引き上げている。

■アカツキ <3932>  3,870円  +170 円 (+4.6%)  本日終値
 アカツキ<3932>が3日続伸。株価は朝方、一時前週末に比べ10%強上昇の4100円まで買われた。3月17日に東証マザーズに新規上場、公開価格1930円に対し今月4日には4395円まで上昇。好業績が見込める直近IPO銘柄として見直されている。スマートフォン向けゲームの企画・開発・運営が主な事業で、自社オリジナルまたは他社IP(知的財産権)を利用したゲームを手掛けている。主要ゲーム「サウザンドメモリーズ」などが海外展開を含め、今後の成長が期待されている。

■ソニー <6758>  2,965円  +106.5 円 (+3.7%)  本日終値
 米系大手証券のCMOSイメージセンサ業界のリポートでは、これまでiPhoneは、高機能・高性能を最も追求してきたスマートフォンだったものの、今年からは性能や機能を抑えコストを下げることに重きを置いている可能性があると指摘。スマホカメラで最も業績の谷が深くなるのはソニー<6758>とみて、同一サプライチェーンの中でもアルプス電気<6770>などの他の部品は期待が持て、業績は下振れ懸念よりも次の業績シナリオや幅広い顧客がもたらす新たな業績機会に目を向けることができると解説。個別銘柄では、ソニー、富士通<6702>、日本電産<6594>、アルプス電気を「買い」、シャープ<6753>を「売り」で推奨している。

■サンバイオ <4592>  1,785円  +60 円 (+3.5%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が反発。同社はこの日、午前10時50分に再生細胞薬SB623の慢性期脳梗塞を対象とした米国フェーズ2b臨床試験において、3月8日に最初の被験者への投与が開始されたことに伴い、提携先の大日本住友製薬<4506>から開発マイルストン収入として500万ドルを受領したことを発表した。慢性期脳梗塞を対象とした米国での臨床試験については開発段階における総額4000万ドルの開発マイルストン収入に加え、販売承認時のマイルストン収入4000万ドルをあわせた合計8000万ドルを大日本住友製薬より受領、これとは別に、開発協力金も受領することとなっている。フェーズ2bでは、これらの総額8000万ドルのうち、開発マイルストン収入として合計1000万ドルを受け取ることとなっている。最初の半分の500万ドルについては、15年9月に最初の治験施設との契約が締結された時点で計上しているが、今回、残り半分の500万ドルについて3月8日に最初の被験者への投与が開始されたことにより受領した。

■IHI <7013>  208円  +6 円 (+3.0%)  本日終値
 IHI<7013>は続伸。同社はこの日、住友商事<8053>から超々臨界圧(USC)石炭火力発電ボイラの本体機器供給業務を受注したことを発表した。今回の案件はインドネシアの国営電力会社であるPT.PLN(Persero)がロンタール石炭火力発電所(ジャカルタ市西方約80キロメートル)内の既設1―3号機の隣接地に4号機を増設する拡張建設工事向けで、運転開始は2019年の予定。高蒸気条件における同社のノウハウと高度な製作技術や優れた運用実績が評価されたものとしている。

■竹内製作所 <6432>  1,420円  +34 円 (+2.5%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が続伸。同社は前週末、年間配当を18円から22円に増額し、125万株・25億円を上限とした自社株買いを発表。ただ、買い一巡後は売りが優勢となり、現在は今日の安値圏で推移している。野村証券では、16年2月期欧州売上増には代理店在庫の増加が含まれたことが分かり、17年2月期はその反動もあり、全社販売台数は前期比ほぼ横ばいに留まると予想。円高が一段と進むなか、アウトパフォームは難しいと考え、レーティングを「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価を2200円から1490円に引き下げている。

■小野薬品工業 <4528>  5,136円  +116 円 (+2.3%)  本日終値
 小野薬品工業<4528>が連日で年初来高値を更新。綺麗な右肩上がりの上昇トレンド続けるチャートを形成。証券会社からのリポート推奨も多く、外国人投資家からの人気のある組み入れ銘柄とも言われている。国内大手証券のSMBC日興証券では、投資評価「1」を継続、目標株価を4600円→6000円へ大幅に引き上げた。同証券のアナリストは「オプジーボの国内販売好調を背景に中期業績予想を大幅上方修正、オプジーボの非小細胞肺癌の売上フル寄与により2017年3期大幅増益へ」とアナリストリポートで紹介している。市場では、バイオ関連株の物色が旺盛なことや、株式分割したことで投資しやすくなった小野薬品には注目度が高いという見方が多い。

■東祥 <8920>  4,535円  +90 円 (+2.0%)  本日終値
 東祥<8920>が続伸。東海東京調査センターでは、ホテル事業は中部地区の製造業が好調なため、今後もビジネス客の利用が増加すると予想。スポーツクラブ事業の好調も続くとの見方で、株価は再度上値を試す展開を想定。経常利益は、16年3月期が52億4000万円、17年3月期は58億円と予想している。

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