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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):モルフォ、アイサンテク、久光薬、パイオニア

モルフォ <日足> 「株探」多機能チャートより
■モルフォ <3653>  8,500円  +1,190 円 (+16.3%)  本日終値
 モルフォ<3653>が4連騰。同社は8日、4月16~21日にかけて米ラスベガスで開催される世界最大級の放送・映像業界のイベント「NAB SHOW2016」に初出展すると発表。4K対応の映像技術などを紹介するとしており、これが買い手掛かりとなっているようだ。また、同日にはフレーム補間エンジン「Morpho Frame Interporater」を製品化してことも明らかにした。なお、この製品は「NAB SHOW2016」で展示公開される。

■アイサンテクノロジー <4667>  7,470円  +1,000 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 アイサンテクノロジー<4667>、ドーン<2303>、ゼンリン<9474>などGISを活用した位置情報サービスや3次元マップなどを手掛ける銘柄に物色資金が集中した。「政府は自動運転車の実現に向けたインフラづくりに官民で乗り出す。トヨタ自動車や日産自動車などの自動車メーカーや地図メーカーと連携、2018年までに自動運転に必要な情報を盛り込んだ立体道路地図を作る」と10日付の日本経済新聞が報じた。これを受けて関連銘柄にはビジネスチャンスが広がるとの見方が買いを呼び込んでいる。自動運転車の普及では、カーブの角度や道路の勾配など詳細な道路データがインフラ面で重要な鍵を握っており、デジタル・マッピング技術を有する企業への市場の関心は高い。

■コシダカHD <2157>  2,101円  +191 円 (+10.0%)  本日終値
 8日、コシダカホールディングス <2157> [JQ] が決算を発表。16年8月期上期(15年9月-16年2月)の連結経常利益は前年同期比9.7%減の24.8億円に減ったが、従来予想の22.9億円を上回って着地したことが買い材料視された。女性向けフィットネスクラブを展開するカーブス事業が出店拡大で会員数が増加するなか、プロテインの定期販売や物販が伸び収益が拡大した。主力のカラオケ事業は首都圏を中心に出店を拡大し、2ケタ増収を確保した。

■久光製薬 <4530>  5,550円  +480 円 (+9.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 8日、久光製薬 <4530> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.36%にあたる200万株(金額で120億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月27日から12月31日まで。同時に決算を発表。17年2月期の連結経常利益が前期比3.5%増の290億円に伸びる見通しとなったことも支援材料。

■パスコ <9232>  438円  +36 円 (+9.0%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 パスコ<9232>が急伸。航空測量のトップ企業で、自動運転車の実現に向けたインフラづくりに向け政府が国内大手自動車メーカーや地図メーカーと連携して、2018年までに自動運転に必要な情報を盛り込んだ立体道路地図を作る方針が伝わるなか、同社株も関連出遅れ株として注目されている。昨年10月に内閣府から自動走行システムの実現に向けた調査検討事業を受託した7社のなかに、アイサンテクノロジー<4667>やゼンリン<9474>などと共に同社も名を連ねている。

■ヤクルト本社 <2267>  5,280円  +410 円 (+8.4%)  本日終値
 8日、ヤクルト本社 <2267> が宅配専用商品の乳酸菌飲料「ヤクルト400」と「ヤクルト400LT」の価格を5月30日から値上げすると発表したことが買い材料視された。同社は「ヤクルト400」の小売価格を1999年の発売以来17年据え置いてきたが、乳製品原料や包装資材原料の価格高騰で原材料価格が継続的に上昇してきたことを受けて今回値上げを決定した。「ヤクルト400」、「ヤクルト400LT」ともに1本当たり70円から80円に引き上げる。発表を受けて、値上げによる利益拡大効果に期待する買いが向かった。

■パイオニア <6773>  338円  +25 円 (+8.0%)  本日終値
 パイオニア<6773>が300円を軸とするもみ合いを上に放れてきた。日足一目均衡表は既に雲抜けを果たしており、上値に軽さが出てきた。同社は業界に先駆して自動運転分野を深耕、海外企業とも協業を図るなど同テーマの関連有力株として注目度が高い。昨年、周囲を3次元で把握できる計測装置「3Dライダー」の開発で注目を集めた経緯があり、政府が国内大手自動車メーカーや地図メーカーと連携して、自動運転車の実現に向けたインフラづくりを積極化する構えが伝わるなか、同社の収益チャンスが広がるとの思惑が物色人気に反映されている。また、同社は2006年にプローブデータを活用した独自のネットワークシステム「スマートループ」を立ち上げ、カーナビゲーションシステム搭載車間で精度の高い渋滞情報を共有できる「スマートループ渋滞情報」などのサービスを提供しているが、開設する専用サイトを通じて、公共機関をはじめとするさまざまな団体・企業向けに同データを提供することを11日に発表している。

■ファインデックス <3649>  1,370円  +98 円 (+7.7%)  本日終値
 8日、ファインデックス <3649> が放射線システムなどの製品をGEヘルスケアにODM(設計・開発を受託)提供すると発表したことが買い材料視された。GEヘルスケアは医用画像診断装置などの開発を手掛ける医療機器メーカーで、なかでも放射線領域の診断装置は多くの医療機関に導入され高く評価されている。今回ODM提供が決定したのは放射線部門システムや放射線読影システムスキャン画像制御ソフトなど7製品。発表を受けて、GEヘルスケアの製品受託による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■乃村工藝社 <9716>  1,868円  +133 円 (+7.7%)  本日終値
 乃村工芸社<9716>が大幅に4日続伸。引き続き、17年2月期の増収増益計画を好感した買いが入っているようだ。大和証券は、レーティング未付与ながらリポートをリリース。16年2月期営業利益は60億円(前の期期比15.8%増)は、想定並みの着地と紹介。受注残高335億円(同6.3%増)と案件量は豊富と指摘。プランニング、デザイン、施工管理など商業・余暇施設等のプロジェクト全体を総合的に管理・施工できることに対する付加価値は高く、良好な粗利益率が継続する見通し。引き続き高水準のバリュエーションが許容されようと解説している。

■オンワード <8016>  776円  +47 円 (+6.5%)  本日終値
 8日、オンワード <8016> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.24%にあたる500万株(金額で40億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月13日から8月31日まで。同時に決算を発表。17年2月期の連結経常利益が前期比1.7%増の56億円に伸びる見通しとなったことも支援材料。

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