【注目】今週の「妙味株」一本釣り! ─ 保土谷
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●保土谷化学工業 <4112> 【目標株価】220円(8日終値176円)
「有機EL材料が成長エンジンに」
保土谷化学工業は買い場とみたい。中堅化学メーカーで精密化学品が収益の中軸を担う。16年3月期営業利益は会社側計画の8億円に未達の可能性もあるが、株価面ではかなり織り込まれており、下値リスクは限定的とみられる。0.5倍を割り込む水準のPBRは割安感が強い。
米アップルが「iPhone」表示装置に有機ELパネルを採用する方針にあるなか、韓国LGが同分野への巨額増産投資に動く構えにある。保土谷化は有機ELの正孔輸送材を手掛け、韓国子会社のSFCが有機ELの発光体を生産するが、サムスン以外の受託生産を拡大する方針にあり、大きな商機を捉える可能性がある。
また、国内ではジャパンディスプレイ <6740> もiPhone対応で有機ELパネルに経営資源を傾注する見込みで、これも保土谷化にとって追い風となりそうだ。17年3月期以降は、有機EL材料の収益改善を背景に業績拡大局面に入る可能性があり、時価170円台は値ごろ感からも買い妙味がある。
●クイック <4318> 【目標株価】1050円(8日終値872円)
「子育て支援関連として関心高まる」
クイックは4月1日付で、保育士を中心とした人材派遣業や保育所運営事業などを手掛けるワークプロジェクト(大阪市)を子会社化した。政府は「一億総活躍社会」の実現に向け子育て支援を打ち出しており、関連銘柄の一角として市場の関心が高まっている。
同社は人材サービスが主な事業で、16年3月期の連結業績は企業の求人増を背景に、売上高は122億円(前の期比8.2%増)、営業利益は17億1000万円(同23.6%増)が見込まれている。17年3月期も企業の採用ニーズの高さから良好な事業環境が続くとみられ、ワークプロジェクト子会社化による効果も寄与しそうだ。
株価は2月12日につけた年初来安値602円を底に戻り歩調にあり、3月下旬には一時900円台を回復。その後は一服商状となっているが、足もとでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが視野に入りつつありテクニカル妙味が浮上している。
株探ニュース