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【市況】明日の株式相場見通し=円高警戒で売り先行、買い手掛かり材料難続く

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(31日)の東京株式市場は、名実ともに3月年度末を迎えるが、引き続き外国為替市場での円相場の動向に左右される推移となりそうだ。1ドル=112円を挟むような円高・ドル安傾向となれば、全般相場も売り優勢が予想される。

 市場関係者からは「きょう前場は小幅安水準にとどまっていたものの、後場に入って外国為替市場で円高・ドル安に拍車が掛かったのをきっかけに、上値の重さもあって売りの勢いが加速した。結局、東証の業種別指数で全33業種が前日比マイナスと幅広く売られた」との声が出ていた。

 30日の東京株式市場は、終始売り優勢。外国為替市場の円高を嫌気するかたちで主力株中心に買いが手控えられ、大引けにかけて下げが加速した。日経平均株価終値は、前日比224円57銭安の1万6878円96銭と続落。

 日程面では、プレスリリース配信サイト「PR TIMES」の運営などを手掛けるPR TIMES<3922>、主に国内航空券のインターネット販売に特化したオンライン旅行事業などを展開するエボラブルアジア<6191>の両社が東証マザーズ市場に新規上場する。

 このほかに、日韓首脳会談、核安全保障サミット(4月1日まで)に安倍晋三首相が出席、2月の新設住宅着工戸数に注目。海外では、ユーロ圏3月の消費者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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