【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):Jマテリアル、アキュセラ、アウトソシン、ペプドリ
Jマテリアル <日足> 「株探」多機能チャートより
ジャパンマテリアル<6055>が急反発。いちよし経済研究所が29日付で投資判断「A」を継続しつつ、フェアバリューを2800円から4200円へ引き上げたことが好材料視されている。主力のエレクトロニクス関連事業で、既存顧客の継続投資に加えて新規客の開拓が進んでいることや、グラフィックスソリューション事業で3D映像処理装置の寄与が本格化する見通しであることなどを評価。成長がさらに加速するとして、17年3月期営業利益予想を50億円から51億円へ、18年3月期を同59億円から65億円へ上方修正している。
■アキュセラ・インク <4589> 2,720円 +200 円 (+7.9%) 本日終値
アキュセラ<4589>が大幅に3日続伸。29日、日本に本社機能を移転させるため、三角合併を行い子会社のアキュセラ・ジャパンを持ち株会社化し9月中旬にも東証マザーズに上場させることを明らかにした。現在、アキュセラ・インクは米国ワシントン州シアトルを本拠としており、外国株として東証マザーズに上場している。内国株式として上場することで、従来は外国証券へ投資ができなかった機関投資家も投資が可能となるほか、メディアによる企業情報の充実も期待できる。同社は眼疾患の「加齢黄斑変性」に対する治療薬「エミクススタト」の開発を進めており、今後の成長が期待できるバイオ関連株として再評価機運が高まっている。
■アウトソーシング <2427> 4,040円 +260 円 (+6.9%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
アウトソーシング<2427>が大幅続伸で上場来高値。29日の取引終了後に提出された大量保有報告書(変更報告書)で、レオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)が同社株式を追加取得し、保有比率が5.70%から7.42%に上昇したことが判明し、需給思惑が働いているようだ。なお、保有目的な純投資としている。
■ヘリオス <4593> 1,574円 +81 円 (+5.4%) 本日終値
ヘリオス<4593>が続伸、バイオ関連株人気に乗って1500円近辺のもみ合いを上に抜けてきた。iPS細胞技術を使って再生医薬品の開発を進める。他家由来のiPS細胞を用いた治療法実用化への取り組みに業界内でも注目が集まっている。世界の製薬マーケットは現在、新薬不足が課題となっており、「大手製薬会社は創薬ベンチャーに対しM&A含みでその技術を取り込むことに舵を切り始めている」(市場関係者)という。そのなか同社は、理化学研究所から特許ライセンスを受け「加齢黄斑変性」の治療薬開発を進捗させる一方、iPS細胞から作製した肝細胞を移植して肝臓を再生する新しい治療法実用化に向け横浜市立大学と共同開発に取り組んでいる。また、米バイオベンチャーのアサーシス社からライセンス導入した脳梗塞治療薬の早期の国内治験開始も目指しており存在感を高めている。
■タカラバイオ <4974> 1,499円 +72 円 (+5.1%) 本日終値
タカラバイオ<4974>が5連騰。宝ホールディングス<2531>の子会社で遺伝子研究試薬を展開、北米での好調な販売が牽引して16年3月期も増収増益が続く見通し。同社株はあす31日に東証マザーズから東証1部に市場変更される。指数連動ファンドなどの買い需要発生や、同日売買分から貸借銘柄に選定されていることから流動性向上に期待した買いも見込まれる。
■ペプチドリーム <4587> 7,090円 +330 円 (+4.9%) 本日終値
ペプチドリーム<4587>が3日続伸。3月上旬を境に上昇を一気に加速させ、バイオ関連株人気を牽引。時価総額は3800億円を上回りバイオベンチャーの中では断トツとなっている。世界的な新薬不足から、創薬ベンチャーに対する注目度が高まっている。そのなか、同社は特殊ペプチドを使った医薬品候補物質を創製するバイオベンチャーで、世界のメガファーマシー(巨大製薬会社)を中心に新規契約が増加、創薬基盤技術の商業化による収入を背景に業容を急拡大させている。16年6月期営業利益は一時的な踊り場で減益を見込むが、会社側が計画する13億円(前期比6%減)は保守的とみられ増額修正の可能性も指摘されている。17年6月期は今期推定比2ケタ営業増益が有力視されており、市場関係者の視線も熱い。
■よみうりランド <9671> 559円 +19 円 (+3.5%) 本日終値
よみうりランド<9671>が4日続伸。同社は18日によみうりランド内にものづくり体験施設「グッジョバ!!」を開業。同社創業以来最大の100億円を投資し、エンタメとまなびの場として三世代での来場を見込んでいる。同施設を牽引役として、春休みに加え、ゴールデンウイークでの来場客増への期待が膨らんでいる格好だ。また、含み資産関連としても再注目されている様子だ。
■壱番屋 <7630> 7,280円 +240 円 (+3.4%) 本日終値
壱番屋<7630>が3連騰で連日の上場来高値更新。いちよし経済研究所が29日付で投資判断「B」を継続しつつ、フェアバリューを5300円から6100円へ引き上げたことが好材料視されている。既存店売上高の順調な推移が続くとみていることや、海外展開が進んでいることことなどが要因。また、16年5月期営業利益予想を48億円から49億5000万円(会社予想45億5000万円)へ引き上げている。
株探ニュース