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【市況】米国株見通し:利益確定売り先行か、ECB理事会前のポジション調整も


『米株式市場』


7日のNY市場はまちまち。先週の大幅上昇を受けて利益確定の売りが先行。その後は原油など商品相場が堅調となったことを受けて上昇に転じている。ただし、フィッシャーFRB副議長は講演で、ドルや原油価格が安定すればインフレ率が上昇に向かうとの認識を示したことで追加利上げ観測が高まり、上値の重い展開となった。ダウ平均は67.18ドル高の17073.95、ナスダックは8.77ポイント安の4708.25。


グローベックスの米株先物はNYダウでは120ドル安程度で推移している。また、欧州市場は全般下落して推移しているほか、アジア市場も軟調だったこともあり、利益確定に伴う売りが先行しよう。経済指標の発表がないため、欧州市場の動向等に振らされやすい需給状況にもなろう。


また、10日のECB理事会を控えており、これを見極めたいとするムードも強い。特に、緩和策がポジティブサプライズにならない可能性も警戒する向きが大勢となるなか、いったんポジションをニュートラルにする動きも意識されてくる可能性があろう。NYダウは順調なリバウンドが続いているが、いったん利食いを想定しておきたいところか。

《TY》

 提供:フィスコ

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