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【市況】明日の株式相場見通し=円相場連動で波乱継続、下値を買う動きは健在

 あす(9日)の東京株式市場は、外国為替市場での円相場の動きに連動した神経質な展開となりそうだ。10日に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会で、既に示唆されている追加的な金融緩和を巡る政策判断に注目が集まっている。

 市場関係者からは「追加緩和観測が出ているECB理事会が経過するまでは、円売りスタンスを取りにくいのは事実。したがって、日経平均株価も一本調子の上昇は考えにくい」との見方が出ていた。

 ただ、きょうの日経平均株価が一時、前日比341円安まで売り込まれたものの、終値では同128円安まで下落幅を縮小する買いエネルギーがあることにも注目したい。8日の東京株式市場は終始売り優勢の展開。後場は下落幅を大きく縮めたものの、日経平均株価終値は、前日比128円17銭安の1万6783円15銭と続落した。

 日程面では、完全貸し切りのゲストハウスでの、挙式・披露宴に関する企画・運営などを手掛けるブラス<2424>が東証マザーズ市場に新規上場する。このほかに、2月のマネーストック、7日時点の給油所の石油製品価格、JR名古屋駅前「大名古屋ビルヂング」全面オープンに注目。海外では、中国家電博覧会(上海・12日まで)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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