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【市況】<株式トピックス>=ECB理事会を意識した円相場に株価が連動

 8日の東京株式市場は、終始売り優勢の展開。後場は下落幅を大きく縮めたものの、日経平均株価終値は、前日比128円17銭安の1万6783円15銭と続落した。相変わらず外国為替市場での円相場の変動に、株価が振り回される流れが継続している。

 市場関係者からは「既に追加緩和が示唆されている欧州中央銀行(ECB)理事会が経過するまでは、円売りスタンスを取りにくいのは事実。したがって、日経平均株価も一本調子の上昇は考えにくい」との見方が出ていた。

 ECBにより何らかの追加緩和策が実施された場合、世界的に金融緩和ムードが広がり、株式市場にとってはプラス要因との受け止め方もあるものの、日本にとっては、外国為替市場でのユーロ安・円高を誘発する可能性もあり、両刃の剣ともいえる状態だ。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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