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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):洋ゴム、スズキ、TOTO、デンソー

■東洋ゴム工業 <5105>  1,764円  -100 円 (-5.4%)  本日終値
 東洋ゴム工業<5105>が続落。TIWでは、主要北米でSUV・ピックアップトラック用タイヤの販売好調を牽引役に、17年12月期以降の業績拡大余地は大きいと指摘。追加費用発生が見込まれるものの、免震ゴム問題は株価にほぼ織り込まれたとの見方で、株価指標面にも割安感が強いと解説。レーティング「2+」を継続している。

■テイ・エス テック <7313>  2,541円  -104 円 (-3.9%)  本日終値
 テイ・エス テック<7313>が続落。SMBC日興証券は同社について、第4四半期の円高、歩留まり低下により16年3月期業績を減額修正。従来想定に比べ生産数量が減少傾向にあるほか、北米新車向けシートの生産に苦戦するなどのコスト増が懸念されるためとしている。ただ、円高が厳しいものの、17年3月期営業利益は生産ロス縮小で前期並み確保へむかうとみている。同証券は、目標株価を3600円から2900円へ引き下げ、投資評価は「2」(中立)を継続している。

■スズキ <7269>  2,831.5円  -110.5 円 (-3.8%)  本日終値
 7日、スズキ <7269> が総額2000億円のユーロ円建て新株予約権付き社債(転換社債=CB)を発行すると発表したことが売り材料。転換価格は4120円。発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は11.0%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。調達資金のうち1600億円をインドの新工場建設の費用などに充当し、残りは環境・安全技術に絡む研究開発費や販売代理店の拡充投資に充てる。同時に、発行済み株式総数の12%にあたる約7000万株の自己株式を消却することも発表したが買い材料視されなかった。

■TOTO <5332>  3,385円  -130 円 (-3.7%)  本日終値
 TOTO<5332>が反落。SMBC日興証券が7日付で投資判断「2」を継続しつつ、目標株価を3950円から3750円へ引き下げたことが弱材料視されている。中国の現地通貨ベースの業績を引き下げたほか、為替の前提を1ドル=120円から110円へ、1元=18.5円から17.0円へ変更したことで、17年3月期の営業利益予想を580億円から550億円へ、18年3月期を同500億円から470億円へ引き下げたことが要因としている。

■トランス・コスモス <9715>  2,515円  -91 円 (-3.5%)  本日終値
 トランス・コスモス<9715>が続落。国内大手SMBC日興証券がトランス・コスモスの投資評価を「1」、目標株価3300円でカバレッジ開始というアナリストリポートをリリースしたことが買い手掛かり材料となったようだ。同社はコールセンター運営、BPOサービス、海外収益が拡大、世界25カ国で154拠点を事業展開している。同証券のアナリストは「2017年3月期以降は、国内では受託業務、海外ではコールセンターの稼働向上に伴う利益改善を見込み」と紹介している。アジア地域での案件が増加している時流もあり成長期待があるとみられている。

■アイシン精機 <7259>  4,410円  -150 円 (-3.3%)  本日終値
 アイシン精機<7259>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、17年3月期は1ドル=110円前提でも増益確保が可能と予想。減益企業が多数を占めるとみられるなかでは、同社の株価が相対的に強含む展開が考えられるとして、AT以外のトップラインも系列内で強い状況と解説。目標株価を6200円から5500円に引き下げるものの、レーティング「オーバーウエート」と自動車部品セクターでのトップピックとの位置づけを継続している。

■デンソー <6902>  4,398円  -132 円 (-2.9%)  本日終値
 デンソー<6902>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は同社について、中期的な競争優位性に対する見方に大きな変化は無いが、当面はポジティブカタリストが見出し難く、株価のアップサイドは限定的と指摘。17年3月期の期初ガイダンスは110円/ドル前提でも増益確保となる数少ない企業となる可能性が高いものの、前の期の和解金といった特殊要因の解消が大きく、新興国通貨影響の大きさもあり実質ベースでの増益確保へのハードルは高いとの見解を示している。同証券は、レーティングは「ニュートラル」を継続、目標株価は6300円から5000円へ引き下げている。

■ブラザー工業 <6448>  1,305円  -38 円 (-2.8%)  本日終値
 ブラザー工業<6448>が続急落。ドイツ証券は7日付のリポートで、同社株の目標株価を1700円から1400円に引き下げた。レーティングは「ホールド」を継続した。同社が得意とするモノクロレーザー複合機は、一部オフィスインクジェットプリンタ(IJP)との構造的に競合しているとし、主力の通信・プリンティング事業は海外の現地通貨ベースで減収を見込んでいる。同リポートでは、16年3月期連結営業利益は会社予想の465億円を下回る437億円と予想している。

■電通 <4324>  5,390円  -150 円 (-2.7%)  本日終値
 電通<4324>が大幅続落。同社は7日取引終了後に、2月度の単体売上高が1099億3100万円(前年同月比2.0%減)になったと発表。7カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されているようだ。業務別ではテレビの売上高が491億3600万円(同2.5%増)となった半面、新聞は68億6600万円(同9.2%減)、雑誌は22億3000万円(同18.0%減)、ラジオは10億7500万円(同0.8%減)にとどまった。

■三菱UFJ <8306>  538.8円  -14.4 円 (-2.6%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクは軟調。3社いずれも前週末に5日・25日移動平均線が底値圏でゴールデンクロスを示現、それとともに両移動平均線を株価が上回る典型的な底入れ足をみせていた。しかし、足もとは今一つ上昇気流に乗れない状況にある。市場では「前週の戻りは売り方のショートカバーによるもので、実需の買いが伴っていない。黒田日銀総裁がマイナス金利の効果はこれから出てくるという極めて前向きな見解を示していることが、むしろ銀行セクターにはネガティブに働いている。今後もショートカバーによる上昇余地は残されているが、機関投資家、特に外国人投資家が銀行を買えるような環境にしないと(銀行株の)継続的な上昇は難しいのではないか」(国内準大手証券)という指摘も出ている。

●ストップ高銘柄
 インタートレード <3747>  325円  +80 円 (+32.7%) ストップ高   本日終値
 アイビーシー <3920>  1,644円  +300 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値
 サイオステクノロジー <3744>  670円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 マネパG <8732>  1,132円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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