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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):花王、菱地所、すかいらーく、GMO

■花王 <4452>  5,732円  +72 円 (+1.3%)  本日終値
 花王<4452>が反発。みずほ証券は7日、同社株の目標株価を7300円から7900円に引き上げた。投資判断は「買い」としている。同証券では、「花王の収益率やROE水準でみた国際競争力は欧米企業(P&Gやユニリーバ)に追いつくまでに高まってきた」と指摘。アジアでの増収率もグローバル企業を上回って推移しており、特に「中国・ロシアでの紙オムツシェア上昇は注目すべきこと」とし、今後も紙オムツ事業は同社成長ドライバーになると予想している。同証券では16年12月期の連結営業利益を1950億円(会社予想1840億円)と試算している。

■三菱地所 <8802>  2,189.5円  +26 円 (+1.2%)  本日終値
 三菱地所<8802>が全般軟調相場のなか売り物をこなし頑強。日銀によるマイナス金利政策導入で不動産セクターは有利子負担の軽減や調達金利コストの低下、住宅ローン金利引き下げなど収益環境にポジティブな影響が大きい。特に有利子負債額が巨大な大手不動産株は金利負担の軽減が財務面で強力な追い風となる。同社は1兆9000億円台の有利子負債を抱えており、「借入金利の低下メリットは、仮に0.1%でも約20億円に達することから恩恵は大きい」(市場関係者)とみられ、押し目買いの動きに反映されている。同様の背景で有利子負債が2兆円を上回る三井不動産<8801>も底堅い動きをみせている。

■すかいらーく <3197>  1,506円  +6 円 (+0.4%)  本日終値
 すかいらーく<3197>が小幅反発。野村証券では、コスト削減と既存店活性化策により中期経営計画に沿った着実な利益成長が期待できると指摘。負債への依存の高さなどなどディスカウント要因を考慮しても足もとの株価水準は割安との見方で、目標株価を2200円から1750円に引き下げるも、レーティングは「バイ」を継続。みずほ証券では、目標株価を2100円から1900円に引き下げも、レーティング「買い」を継続している。

■GMOインターネット <9449>  1,388円  +5 円 (+0.4%)  本日終値
 GMOインターネット<9449>が3日ぶりに反発。7日の取引終了後、消却前発行済み株数の1.58%に相当する186万2100株の自社株を3月11日付で消却すると発表しており、需給面への好影響を期待した買いが入っている。なお、消却後の発行済み株数は1億1594万4677株となる。

■伊藤園 <2593>  3,410円  +10 円 (+0.3%)  本日終値
 SMBC日興証券が7日付で伊藤園 <2593> の投資判断を「3(弱気)→2(中立)」に引き上げ、目標株価を1430円→3300円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、16年に清涼飲料業界の競争環境が緩和し、販売数量よりも収益性を重視する路線へシフトすると予想。過当競争の沈静化で主力の日本茶・健康茶分野の販売数量を拡大し易くなるうえ、販売数量の獲得競争に使用する販売手数料の負担率も低下し易くなると指摘している。同証券では、17年4月期の連結営業利益を124億円→217億円、18年3月期を123億円→236億円にそれぞれ上方修正した。

■ケーズホールディングス <8282>  3,990円  +10 円 (+0.3%)  本日終値
 TIWでは、今週の株価は、先週大きく上昇した反動(減)を予想。10日のECB理事会で追加緩和策の発表が見込まれているものの、緩和水準が十分でも不十分でもマーケットのかく乱要因になるとの見方で、国内では企業業績見通しの悪化が株価の適正水準を引き下げることに留意が必要と解説。割安感のある銘柄として、ケーズホールディングス<8282>、トラスコ中山<9830>、エイチ・アイ・エス<9603>を紹介している。

■吉野家ホールディングス <9861>  1,351円  +3 円 (+0.2%)  本日終値
 吉野家ホールディングス<9861>がしっかり。7日発表の2月度の月次報告で、既存店売上高が前年同月比2.5%増と4カ月ぶりにプラスに転じたことが好感されている。うるう年効果もあり、客数が同1.2%増と15カ月ぶりにプラスとなったことが寄与した。なお、通期の既存店売上高は前期比0.8%増だった。もっとも、前週末4日の取引終了後には16年2月期営業利益の下振れ着地を発表していることから、上値を追う展開にはなっていないようだ。

■ジグソー <3914>  8,440円  +10 円 (+0.1%)  本日終値
 ジグソー<3914>が小幅反発。同社はきょう、資本業務提携先の世界(東京都豊島区)が高度暗号化ブロックチェーンを実用化し、100億円規模不動産のアジア・中華圏向け情報提供サービスを開始したことを明らかにした。世界によれば、会員限定で高額不動産物件情報を提示。物件資料の翻訳とテレビ電話システムを使った物件情報の通訳、高度暗号化技術ブロックチェーン活用による機密情報の管理、成約時の仲介手数料1%とし売買スキームを活発化させることなどをサービスの特徴として挙げている。

■豊田合成 <7282>  2,093円  -161 円 (-7.1%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 豊田合成<7282>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日付でレーティングを「ニュートラル」から「アンダーウエート」へ、目標株価を2900円から1900円に引き下げた。樹脂化の進展やシェアアップ期待が高かった自動車部品事業のトップラインの伸び率鈍化、LED事業の赤字継続を指摘。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の420億円(前期416億300万円)に対して従来予想の441億円から410億円へ、来期予想を491億円から395億円へ引き下げている。

■パル <2726>  2,583円  -179 円 (-6.5%)  本日終値  東証1部 下落率9位
  パル<2726>が続落。ドイツ証券は7日、同社の16年2月期連結営業利益の予想を前期比19%減の65億円(従来予想70億円)に引き下げた。会社計画は81億円で大幅な未達を予想している。既存店売上高は苦戦が続いていることなどが響く。同社では、競争力の強化に向けて商品企画の短サイクル化を本格化させているが、「成果発揮は想定通り進んでいない」と指摘している。17年2月期の同利益は73億円と回復を見込む。同証券ではレーティングの「ホールド」と目標株価3000円は継続している。

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