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【市況】米国株見通し:欧州株高受け買い先行か、スーパー・チューズデーにらみも


『米株式市場』


2月29日のNY市場は下落。中国人民銀行が預金準備率を引き下げたものの、世界経済の減速懸念が強まるなか、売り先行で始まった。その後、原油先物相場が一時34ドルに迫る大幅上昇となったことを受けて上昇に転じる場面をみせるも買いは続かず。2月シカゴ購買部協会景気指数が予想を下振れたことも嫌気されるなか、引けにかけて再び下げに転じている。ダウ平均は123.47ドル安の16516.50、ナスダックは32.52ポイント安の4557.95。


グローベックスの米株先物は堅調に推移しており、NYダウで120ドル超の上昇を織り込んで推移している。アジア市場は中国・上海指数はPMIの下振れが嫌気される場面もみられたが、その後は追加緩和策を好感する流れや原油高が材料視される格好から切り返しをみせていた。欧州市場は全般上昇して始まっており、この流れから買い先行の展開が期待される。


経済指標ではISM製造業景気指数(2月)、建設支出(1月)が予定されている。1月のISM製造業は4カ月連続で節目となる50を下回ったが、2月についても48.6と50を下回る見込み。ただし、1月の水準は上回るとみられており、注目度が高いだろう。また、1日はスーパー・チューズデーと呼ばれ、多くの州で共和党及び民主党の党員集会が開催され、大統領候補を選ぶ予備選挙が行われる。野党・共和党は不動産王のトランプ氏が、与党・民主党はクリントン前国務長官が、多くの州でリードしているが、クリントン氏がサンダース上院議員を引き離せるのか関心が集まっている。サンダース氏優勢ともなると、ウォール街改革案への警戒から、ネガティブ視される可能性がありそうだ。

《TY》

 提供:フィスコ

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