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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ミクシィ、積水ハウス、DOWA、ソフトバンク

■あすか製薬 <4514>  1,236円  +80 円 (+6.9%)  本日終値
 24日、あすか薬 <4514> が武田 <4502> と高血圧症治療剤「カデチア配合錠 LD・HD『あすか』」に関する事業化契約を結んだと発表したことが買い材料。同社は武田の高血圧症治療剤「エカード配合錠」の特許権などの許諾を受け、後発医薬品「カデチア配合錠 LD・HD『あすか』」として販売する。6月からの販売開始を目指す。発表を受けて、後発医薬品のラインナップ拡充による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■ミクシィ <2121>  3,930円  +225 円 (+6.1%)  本日終値
 24日、ミクシィ <2121> [東証M]がスマートフォンアプリ「マーベル ツムツム」の配信を開始したと発表したことが買い材料。同タイトルは同じツムを 3 つ以上、なぞってつなげて消していく簡単パズルゲーム。ウォルト・ディズニー・ジャパン、NHN PlayArtと共同開発した。発表を受けて、事前登録者数が15万人を突破していることから、人気化を期待する買いが向かった。

■積水ハウス <1928>  1,871.5円  +99 円 (+5.6%)  本日終値
 SMBC日興証券では、当面の投資戦略として本決算時のガイダンスリスクが低く来期増益が見込まれる銘柄、イールドカーブのフラット化局面で有望な低ベータ・低ボラティリティ銘柄、マイナス金利下で余剰資金の活用が期待されるキャッシュリッチ銘柄の推奨を継続。短期的にはガイダンスリスクの無い12月決算銘柄にも注目したいとして、3月のターゲットリスト新規採用銘柄として、積水ハウス<1928>、東レ<3402>、大塚商会<4768>、太平洋セメント<5233>、コマツ<6301>、商船三井<9104>、NTTドコモ<9437>、コナミホールディングス<9766>を紹介している。

■DOWA <5714>  634円  +32 円 (+5.3%)  本日終値
 DOWAホールディングス<5714>や三菱マテリアル<5711>など非鉄株が高い。原油価格と歩調を合わせる格好で、非鉄市況にも上昇期待が出ている。非鉄株は昨年夏以降、下落基調を続けてきただけに、リバウンド狙いの買いも流入している様子だ。また、来月5日から中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)が開催される予定であり、そこで積極的な財政政策が打ち出されるとの期待もある。中国の景気回復は非鉄市況の上昇要因になるとの観測が出ている。

■アイダエンジニアリング <6118>  902円  +43 円 (+5.0%)  本日終値
 アイダエンジニアリング<6118>が大幅続伸。ゴールドマン・サックス証券は、多くの機械メーカーの受注低迷や見通し悪化が顕在化した第3四半期決算で、同社は強い受注動向と高い利益率を維持したものの、株式市場の反応は芳しくないとリポートで紹介。ただ、リピート品を含め受注残が過去最高水準にあるため来期展望は明るく、為替の逆風も限定的と見ると解説している。同証券は投資判断「買い」を継続し、コンビクション・リストに新規採用。目標株価は1400円から1200円へ調整している。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,577円  +256 円 (+4.8%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が4日続伸。前日まで先物主導の裁定解消売りをこなし、全体軟調相場に抗して買いが先行していたが、きょうも目先利益確定の動きをこなし好調だ。既にチャートは底入れ足で25日移動平均線を上回る水準に浮上している。「(同社は)米メディア大手のタイムワーナー傘下のワーナー・ブラザーズに、動画コンテンツのインターネット配信会社の米ドラマフィーバーを売却する」と日本経済新聞が報じている。同社はアジアや米国を中心にネット企業への出資に力を入れる一方、投資先の売却なども進めており、今後も投資事業における選択と集中の動きに注目が集まりそうだ。

■クレディセゾン <8253>  1,974円  +88 円 (+4.7%)  本日終値
 クレディセゾン<8253>が続伸。クレディ・スイス証券では、リボルビング払いの予想以上の伸び、一般ローン事業の高い伸び、好調が続く不動産事業が全体の利益の伸びを牽引していると指摘。取扱高の低い伸びにかかわらず利益成長は続いていることから、レーティング「アウトパフォーム」を継続し、金融セクター全般にリスクプレミアムが上昇している事を勘案して、目標株価を3100円から2515円に引き下げている。

■大成建設 <1801>  711円  +30 円 (+4.4%)  本日終値
 大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>、鹿島<1812>など大手ゼネコンをはじめ建設株が軒並み高となっている。夏の参院選挙を前に政府による景気テコ入れ観測が強まるなか、補正予算編成に対する思惑など政策期待が物色人気の拠りどころとなっている。また、国内大手証券では「為替相場は引き続き円高警戒感が強く、自動車などの輸出株は手掛けにくいため、内需株に目が向きやすい。26~27日の日程で行われるG20では、通貨安競争をやめて財政出動による経済活性化を図る方向で各国が協調する、との思惑もあり、建設セクターには追い風環境が意識されている」と指摘している。

■オリックス <8591>  1,497円  +62.5 円 (+4.4%)  本日終値
 オリックス<8591>が続伸。同社はこの日、動物用ワクチンメーカーとして国内最大手の微生物化学研究所(京都府宇治市)に出資、4月をメドに、発行済み全株式を取得し、子会社化することを発表した。微生物化学研究所は、牛・豚・鶏などの家畜やペット用犬猫向けの感染症予防ワクチンを開発・製造・販売する独立系製薬会社で、動物用ワクチンでは国内最大の売上高を有し、牛用ワクチンでは60%を超える国内販売シェアを誇っている。TPP発効後の国際的な事業環境の変化により、国内畜産農家においては生産の効率性を高めるための大規模化が加速することが予想され、それに伴う感染症予防のワクチン需要もさらに伸長していくことが期待される。同社は財務基盤の強化やアジアを中心とする海外販路の開拓をサポートすることなどで企業価値の向上を支援していく。

■太平洋セメント <5233>  241円  +10 円 (+4.3%)  本日終値
 太平洋セメント<5233>が大幅続伸。大和証券は、同社が国内外のセメント事業下振れで16年3月期通期会社計画を下方修正したとリポートで紹介。ただ、大和予想も減額修正ながらも17年3月期は増益転換を予想し、引き続き、主力のセメント事業において、国内需要の回復ペース、米国事業の成長軌道への回帰、中国事業の建て直し状況等を注視していきたいとの見解を示している。同証券は、レーティングは「2」(アウトパフォーム)を継続。目標株価は460円から370円へ引き下げている。また、「直近の決算発表後に大きく調整した株価にはバリュエーション面から見て割安感が強いと考える」ともしている。

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