市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ビットコイン、フィンテックといったキーワードに注目


24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:「ビットコイン」「ブロックチェーン」「フィンテック」といったキーワードに注目
■外資系証券の注文動向:差し引き1780万株の売り越し
■前場の注目材料:はてな<3930>が東証マザーズに新規上場(公開価格:800円)


■「ビットコイン」「ブロックチェーン」「フィンテック」といったキーワードに注目

24日の日本株市場は売り先行の展開となろう。23日の米国市場では原油安が嫌気され、NYダウは188ドル安となり、この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比270円安の15830円だった。朝方はこれにさや寄せする格好からの、ギャップ・ダウンで始まろう。

原油や為替相場を睨みながらの相場展開になるが、原油相場についてはある程度想定されていただろうが、サウジアラビアのヌアイミ石油相が減産を行わないとの見解を示したほか、イランのザンギャネ石油相も主要産油国の増産凍結案に否定的な発言を行った。これが嫌気され原油先物相場は大幅下落となっている。

ただし、先物価格は30ドルを上回っていることもあり、同水準での底堅さが意識されるようだと、改めて売り込んでくる流れにはなりづらいと考えられる。一方、為替市場では、英国のEU離脱懸念のほか、米大統領選挙に向けて民主党から立候補しているクリントン前国務長官は、日本が輸出を有利にするため円安を誘導していると批判し、対抗措置を取る考えを示している。円高に振れやすい需給状況にあるため、為替動向に敏感に反応しやすいだろう。

26、27日に中国・上海で開く20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、「市場安定に向けた多国間の合意がまとまるのではないか」という思惑から売り込みづらいだろう。しかし、次第にG20通過後の失望を警戒する流れも意識してくる可能性はありそうだ。

物色の流れとしては昨日強い値動きをみせていたソフトバンクグ<9984>を横目に、個人主体による中小型株が中心になりやすい。テーマ性としては「ビットコイン」「ブロックチェーン」「フィンテック」といったキーワードに注目。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き1780万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り2560万株、買い780万株、差し引き1780万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

2月17日(水):230万株の買い越し
2月18日(木):40万株の買い越し
2月19日(金):190万株の買い越し
2月22日(月):210万株の売り越し
2月23日(火):330万株の買い越し


■前場の注目材料

・NY原油(31.87、-1.52)、NYダウ(16431.78、-188.88)
・金融庁、仮想通貨を「貨幣」認定へ
・はてな<3930>が東証マザーズに新規上場(公開価格:800円)


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:30 フィッシャー米FRB副議長講演(金融政策)

《SY》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均