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【市況】今週の【早わかり株式市況】 前週急落の半値戻し1000円高、信用不安後退、円高一服

日経平均の日足チャート 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、前週の世界株安の一因だったドイツ銀行の信用不安が後退したことで買い戻しが殺到し、日経平均株価は前週末比1069円高と急反発し、1万6000円台を回復してスタート。リスク回避資金の買いによる円高が一服したことや前週末の米株高も買い戻しを加速させ、08年10月14日以来の上げ幅を記録した。
 翌16日も金融株を中心に買い戻しが続き大幅高となる場面もあったものの、買い一巡後は伸び悩んだ。17日は円高基調や中国の南シナ海へのミサイル配備による地政学リスクの高まりで大幅に反落。18日には原油価格の上昇や欧米株高で大幅反発と方向感に乏しい展開となった。
 週末は円相場が対ドル、対ユーロともに円高方向に振れたことが嫌気され、利益確定売りが優勢となり大幅に反落した。今週の日経平均は月曜日の急反騰後は1万6000円を挟んだもみ合い展開となった。

 日経平均株価は、前週比1014円(6.79%)高の1万5967円と3週ぶりに大幅反発し、前週の1866円安からほぼ半値戻しで取引を終えた。週間の振れ幅は1097円と前週の2233円から大幅に縮小した。


 来週は週末に重要イベントを控えていることもあって、引き続き方向感の乏しい展開となりそうだ。重要イベントとしては、26日(金)から上海で開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議が最も注目される。そのほか、22日発表のユーロ圏とドイツの2月製造業PMIにも注目したい。国内では26日朝発表の1月消費者物価指数に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(2月15日~19日)

【↑】 2月15日(月)―― 欧米株高・円安で1069円高、1万6000円を回復
 日経平均 16022.58( +1069.97)  売買高32億8018万株 売買代金 3兆1536億円

【↑】 2月16日(火)―― 円安で続伸、一時318円高も終盤に萎む
 日経平均 16054.43( +31.85)  売買高31億5864万株 売買代金 2兆8848億円

【↓】 2月17日(水)―― 3日ぶり大幅反落、円高で利益確定売り
 日経平均 15836.36( -218.07)  売買高28億4008万株 売買代金 3兆1136億円

【↑】 2月18日(木)―― 米株高・原油高で大幅反発、1万6100円回復
 日経平均 16196.80( +360.44)  売買高26億2820万株 売買代金 2兆7012億円

【↓】 2月19日(金)―― 円高で大幅反落、再び1万6000円割れ
 日経平均 15967.17( -229.63)  売買高22億9146万株 売買代金 2兆2775億円

◆セクター・トレンド(2月15日~19日)

(1)マイナス金利導入で三井不 <8801> 、菱地所 <8802> など不動産株が高い
(2)野村 <8604> など証券、東京海上 <8766> など保険といった金融株に買い戻し
(3)三菱商 <8058> 、伊藤忠 <8001> など大手商社株は急落前の水準に急回復
(4)ダイキン <6367> など機械、三菱電 <6503> など電機といった輸出株も大幅反発
(5)東電 <9501> など電力、JT <2914> など食品といったデフェンシブ株も堅調
(6)国際石開帝石 <1605> など鉱業株が唯一、下落

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