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【市況】原油安は想定内だが戻り鈍いと波乱展開にも/オープニングコメント


 3日の日本株市場は売り優勢の相場展開になりそうだ。足元で底堅さが意識されていた原油相場が30ドルを下回ったことが嫌気され、NYダウは300ドル近い下落となった。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比310円安の17470円で終えており、これにさや寄せすることから、25日線を割り込んでくる可能性が高い。

 5日線処で踏ん張りを見せられれば良いが、その後の戻りの鈍さが意識されてしまうと、センチメントは悪化し波乱含みの展開につながることも考えられる。もっとも、昨日の段階で直近のリバランスの反対売買がみられていたほか、資源関連等の弱さも目立っていたため、過度な警戒にはつながらないであろう。

 一方で、経済制裁解除のイランで、千代化建<6366>が初の受注に向け基本合意と伝えられており、イランのインフラ需要への拡大が意識される。また、ファーストリテ<9983>が2日発表したユニクロの1月の国内既存店売上高は、前年同月比14.6%増だった。昨年10月以来、3カ月ぶりの増加となり、日経平均を下支えしてきそうだ。

 その他、決算が本格化する中、個別物色の流れは活発だろう。足元で医薬品セクターの好決算が相次いでいるが、本日は武田薬<4502>、田辺三菱<4508>、大正薬HD<4581>などが予定されており、関心が集まりそうである。その他、中南米を中心に感染が急速に拡大しているジカ熱への警戒が高まっており、感染対策に関連する企業への物色も意識される。
《AK》

 提供:フィスコ

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