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2016年01月18日07時57分

【経済】水よりも安くなった原油への投資は検討の余地ありか


 原油価格が下げ止まらない。代表的な原油先物価格(WTI)は1バレル30ドル台を割って29ドル台まで下落した。1リットル当たりにすると日本円で20円ちょっとである。
 ピーク時には1バレル150ドルも簡単に超えるだろうと言われていた原油価格が30ドルを割るところまで下げるとは驚き意外の何ものでもない。最も大きな要因はシェール革命による米国の世界最大の産油国化である。イランに対する経済制裁の解除により同国の原油が市場に出てくるため、今度は原油は1バレル20ドル台すら割れるという声も出てきている。
 しかし、本当にまだまだ下がるのだろうか。すでに原油は市販の水(ミネラルウォーター)より安い。中東から輸送して精製するコストがかかっているガソリンですら日本で100円くらいになっており、国内で採取した湧き水をボトルに詰めたミネラルウォーターより安い。最も原価の安いサウジアラビアはまだ原価割れしていないとされているが、他の産油国はどうだろうか。また、ここまで安くなると新たな原油掘削への投資が劇的に減少する可能性もある。
 原油はモノの価格であり、株価と違って企業破産はなくゼロ円にはならない。すでにオーバーシュートしている可能性はあるが、さらに下落方向にオーバーシュートした場合は、中長期的な需給逆転を見越して買い下がる戦略は検討に値すると思われる。下値はわずかしか残っていない。
《YU》

 提供:フィスコ

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