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【市況】<株式トピックス>=日経平均の高寄与度銘柄が一律に売られる

 10日の東京株式市場は寄り付きから大きく売られ、その後は安値圏でもみ合う展開。日経平均株価は途中、1万9100円台に下げ渋る場面もあったが、大引けにかけて下げ幅を広げた。終値は前日比254円52銭安の1万9046円55銭と大幅安で3日続落。前日の欧米株安に加えて、外国為替市場で1ドル=121円台前半まで円高が進行し、輸出採算の悪化を懸念して精密機器、電機、機械などの主力株に安いものが目立った。

 きょう市場関係者のあいだで話題となったのが、あすのメジャーSQを控えて、先物を絡めたインデックス売買が活発したことだ。ロールオーバー(期近物から期先物への乗り換え)が進んでいるとはいえ、高水準に積み上がる裁定買い残は解消売りによる波乱要素を内包しており、日経平均株価への寄与度の高い銘柄には安いものが目立った。

 特徴的だったのは、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、東京エレクトロン<8035>、セコム<9735>、ホンダ<7267>といった日経平均株価寄与度の高い銘柄の下落率が一律2%台となったことだ。これによっても、きょうの下げの背景に株価指数先物に関連したシステマティックな売りがあったことを裏付けられる。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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