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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アルバック、コロプラ、WSCOPE、戸田建

■アルバック <6728>  2,666円  +373 円 (+16.3%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 アルバック<6728>が急伸。11日引け後に発表した2016年6月期の業績見通しを上方修正したことが好感されて買い手掛かり材料視されている。このほか、国内大手証券が投資判断を引き上げたことも支援材料となっている。国内大手証券ではアルバックのレーティングを「ニュートラル」から「バイ」に格上げし、目標株価を2100円から2916円に大幅に引き上げている。同証券のアナリストは「FPD設備投資がマイナス成長を予想していたが、中国で政策的に設備投資が継続しており今後の回復はは3D NANDが牽引しよう」と分析している。

■コロプラ <3668>  2,410円  +323 円 (+15.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 11日、コロプラ <3668> が決算を発表。15年9月期の経常利益(非連結)は前の期比37.4%増の323億円に拡大して着地。続く16年9月期も前期比11.2%増の360億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期もスマートフォン向けゲーム「白猫プロジェクト」の利用者拡大で課金収入が伸びるうえ、新作アプリを6本リリースすることも寄与し、17.4%の増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を14円→16円(前の期は10円)に増額し、今期も前期比1円増の17円に増配する方針とした。前日終値ベースの予想PERが14.7倍→12.2倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。

■ダブル・スコープ <6619>  3,140円  +400 円 (+14.6%)  本日終値
 ダブル・スコープ<6619>が連日の大幅高、上場来高値を更新した。引き続き10日の取引終了後に発表した15年12月期連結業績予想の営業利益で13億円から17億円(前期比5.1倍)への上方修正を好感した買いが入っているほか、この日はいちよし経済研究所が11日付でフェアバリューを2500円から3500円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同経研では、足もとの利益率改善が想定以上であることに加えて、設備投資計画が具体化しつつあることにより、中期的な見方を強めたという。なお、同経研による15年12月期営業利益予想は15億円から18億円へ引き上げ。また、16年12月期は同23億円から25億円へ、17年12月期は同30億円から35億円へそれぞれ引き上げている。なお、投資判断は「A」を継続している。

■日本電子 <6951>  791円  +72 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 11日に決算を発表。「上期経常が黒字浮上で着地・7-9月期は74%増益」が好感された。日電子 <6951> が11月11日大引け後(15:00)に決算を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は17.1億円の黒字(前年同期は16.9億円の赤字)に浮上し、通期計画の60億円に対する進捗率は28.6%となった。
  ⇒⇒日本電子の詳しい業績推移表を見る

■ユアテック <1934>  1,239円  +87 円 (+7.6%)  本日終値
 ユアテック<1934>が急伸。省エネ改修工事の提案営業強化で需要をとらえ収益に反映。メガソーラー案件などは伸び悩んでいるものの、首都圏再開発の動きをとらえ関連工事の受注が増勢、同時に受注単価の上昇も利益率改善に結びついている。親会社の東北電力<9506>は電気料金の引き上げ効果などから今3月期に3期連続で最終黒字を確保する見通しにあり、送電線工事など電力設備投資関連で売上高の4割を東北電力向けで稼ぐ同社の収益にも追い風となっている。低PER・高ROE銘柄で、なおかつ株式需給面では信用買い残が枯れた状態にあり上値が軽い。

■戸田建設 <1860>  667円  +38 円 (+6.0%)  本日終値
 戸田建設<1860>が大幅続伸。11時20分ごろ、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の4510億円から4960億円(前期比18.0%増)へ、営業利益を100億円から191億円(同47.2%増)へ上方修正したことが好感されている。大型工事の進捗が予想以上であることや追加変更工事の獲得などが売上高を押し上げることに加えて、国内工事の採算が改善したことで完成工事総利益が増加していることが要因という。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2184億9100万円(前年同期比16.3%増)、営業利益109億9000万円(同61.5%増)だった。

■エン・ジャパン <4849>  3,355円  +165 円 (+5.2%)  本日終値
 11日、エンジャパン <4849> [JQ] が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比52.4%増の29.2億円に拡大して着地したことが買い材料。旺盛な求人需要を背景に、前期にリニューアルを実施した主力の求人情報サイト「エン転職」で求人広告の掲載件数が大きく伸びたことが寄与した。通期計画の48.5億円に対する進捗率は60.4%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■MonotaRO <3064>  3,220円  +145 円 (+4.7%)  本日終値
 MonotaRO<3064>は高成長継続の期待が大きく、押し目は拾い場と考えたい。第3四半期累計(1~9月)営業利益は前年同期比64%増の51億5600万円だった。春と秋のカタログ発行など積極的なプロモーションや、品ぞろえ拡充による利便性の向上で既存顧客の購入拡大が継続。新規顧客の獲得も順調だった。15年12月通期は同69億3700万円(前期比61%増)を見込むが、同社では計画は必達目標として保守的に設定しているほか、月次動向での好調持続、新規顧客獲得が想定超のペースで上振れは濃厚。また、対象となる市場規模に対して同社シェアは1%程度に過ぎないとみられ、中期成長余地も大きい。

■安川電機 <6506>  1,581円  +66 円 (+4.4%)  本日終値
 野村証券の機械セクターのリポートでは、ショートサイクル(短期循環)の世界半導体投資や中国スマホ向け投資はこれまで大きく調整してきたものの、今後は底入れの時期が近づくと予想。逆に、ミッドサイクルの工作機械(自動車、一般機械の設備投資)は16年3月期上期まで需要と業績がほぼ堅調も、今後は伸びが鈍化するとの見方で、16年3月期は日本売上が省エネ補助金効果で押し上げられたこともあり、17年3月期は前期比小幅減益と踊り場を想定。工作機械からFAへのシフトを提案して、個別では、安川電機<6506>、キーエンス<6861>、ミスミグループ本社<9962>、SMC<6273>を買い推奨している。

■高松グループ <1762>  2,636円  +109 円 (+4.3%)  本日終値
 11日、高松グループ <1762> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比80.7%増の40.8億円に拡大して着地したことが買い材料。建築事業、土木事業ともに手持ち工事が順調に進み、14.2%の大幅増収を達成したことが寄与。工事採算の改善も大幅増益に貢献した。

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