【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東亜建、凸版、日清食HD、ゼオン
■東亜建設工業 <1885> 311円 +12 円 (+4.0%) 本日終値
東亜建設工業<1885>が大幅続伸。11日の取引終了後、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の2000億円から2050億円(前期比3.1%増)へ、営業利益を50億円から100億円(同75.6%増)へ上方修正したことを好感した買いが入っている。上期の国内土木事業の受注が好調だったことに加えて、期首手持ち工事の進捗が順調なほか、完成工事高の増加と採算性の改善が寄与する見通し。また、業績予想の修正に伴い、従来2円を予定していた期末一括配当を3円(前期2円)に引き上げるとしたが、2日に9月中間期業績見込みの上方修正を行い、通期予想についても増額含みとの見方が強かっただけに、材料出尽くしとみた売りも出ているようだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高988億1100万円(前年同期比21.8%増)、営業利益71億1500万円(同24.4倍)だった。
■凸版印刷 <7911> 1,083円 +37 円 (+3.5%) 本日終値
11日、凸版 <7911> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比16.6%増の158億円と、従来予想の140億円を上回って着地したことが買い材料。企業向けのデータプリントサービスやマーケティング業務受託が好調だった情報コミュニケーション事業が収益を牽引した。生活・産業事業やエレクトロニクス事業の採算改善も増益に貢献した。
■三機工業 <1961> 1,130円 +36 円 (+3.3%) 本日終値
三機工業<1961>が続伸、年初来高値を更新した。設備工事大手で空調や電気工事、搬送システム、上下水処理設備などテリトリーは非常に幅広く、コスト管理を徹底して工事採算の改善につなげている。16年3月期連結業績は営業利益段階で従来予想の35億円から60億円(前期比2.0倍)に大幅に増額しており、利益率の改善効果を裏付けた。11日付で立花証券が同社株の投資判断を新規に「強気」でフォローし、目標株価を1260円に設定、物色人気が増幅されている。
■日清食HD <2897> 5,780円 +180 円 (+3.2%) 本日終値
日清食品ホールディングス<2897>が急伸。同社はこの日午前11時に、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高は4680億円(前期比8.4%増)の従来予想を据え置いたが、営業利益を245億円から260億円(同7.0%増)へ、純利益を200億円から250億円(同35.1%増)へ上方修正、これを好感した。販売や製造にかかる費用が当初の見込みより減少。味の素<2802>とのブラジル合弁会社である日清味の素アリメントス社の追加持分取得及び連結子会社化に伴う段階取得に係る利益も寄与している。
■福田組 <1899> 1,277円 +38 円 (+3.1%) 本日終値
11日、福田組 <1899> が15年12月期の連結経常利益を従来予想の57億円→69億円に21.1%上方修正。従来の10.7%減益予想から一転して8.0%増益見通しとなったことが買い材料。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。受注環境の好転や大型工事における工程短縮、コスト削減などが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の10円→12円(前期は7円)に増額修正したことも支援材料。
■日本ゼオン <4205> 1,008円 +29 円 (+3.0%) 本日終値
日本ゼオン<4205>が反発。同社は11日、徳山工場(山口県周南市)において建設を進めていたカーボンナノチューブ製造プラントが完成に至り竣工式を行ったことを発表、今後、試運転の後に、15年度下期中の量産を目指すとしており、これを好感する買いを集めている。高純度の単層カーボンナノチューブ(CNT)の量産は世界初、スマートフォン部品や半導体材料として今後高水準の需要が見込まれている。
■大阪チタ <5726> 3,240円 +70 円 (+2.2%) 本日終値
大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が続伸。三菱航空機のMRJの初飛行で航空機関連株に物色の矛先が向いている。きょうも三菱重工業<7011>が続伸しているほか、ジャムコ<7408>、ナブテスコ<6268>なども買いが先行しているが、そのなか同社は高品質スポンジチタンが航空機向けに高水準の需要をとらえており、関連株の出遅れとして物色資金を呼び込んでいるようだ。
■長谷工コーポレーション <1808> 1,312円 +25 円 (+1.9%) 本日終値
11日、長谷工 <1808> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の540億円→640億円に18.5%上方修正。増益率が28.9%増→52.8%増に拡大し、9期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。マンション建築工事の順調な進捗に加え、5月に買収した不動産会社の業績上積みが上振れに貢献する。物件の大型化などによる工事採算の改善も利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の10円→15円(前期は10円)に大幅増額修正したことも支援材料。同時に、マンション分譲・管理を手掛けるジョイント・コーポレーションの全株式を取得し子会社化すると発表した。
■アマダホールディングス <6113> 1,139円 +11 円 (+1.0%) 本日終値
アマダホールディングス<6113>が後場プラス圏に急浮上。午後2時ごろに、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の2950億円から3000億円(前期比4.7%増)へ、営業利益を340億円から380億円(同37.2%増)へ上方修正したことが好感されている。主力の板金加工機などが日本や北米向けに堅調することが予想されることに加えて、上期業績が想定を上回ったことなどが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来16円を予定していた期末配当を18円に引き上げ、年間配当を34円(従来予想32円、前期26円)にするとしたことも好材料視されている。なお、11月30日付で、消却前発行済み株式数の2.21%に相当する838万6900株の自社株を消却するとあわせて発表した。
■大林組 <1802> 1,100円 +8 円 (+0.7%) 本日終値
大林組<1802>が6日続伸。ただ、きょうは後場に上げ幅を縮小する展開。国内大手証券が同社の目標株価を引き上げたことが確認されている。同証券は、同業他社と比較し大林組の単体建築粗利率の改善スピードには目をみはるものがあると解説。同社の説明会では適正利潤の水準に近付きつつあるとする一方、まだ天井ではないとしており、今後の改善が見込まれるとの見方が示されたことなどを受け、建築粗利率の見方を中心に同証券による業績予想を上方修正している。同証券は、レーティングは「バイ」を継続し、目標株価は1140円から1360円へ引き上げられた。また、同社は株主還元は配当をメーンとしており、キャッシュの使い方に関して大手4社の中で最も考え方が明快であるともしている。
株探ニュース
東亜建設工業<1885>が大幅続伸。11日の取引終了後、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の2000億円から2050億円(前期比3.1%増)へ、営業利益を50億円から100億円(同75.6%増)へ上方修正したことを好感した買いが入っている。上期の国内土木事業の受注が好調だったことに加えて、期首手持ち工事の進捗が順調なほか、完成工事高の増加と採算性の改善が寄与する見通し。また、業績予想の修正に伴い、従来2円を予定していた期末一括配当を3円(前期2円)に引き上げるとしたが、2日に9月中間期業績見込みの上方修正を行い、通期予想についても増額含みとの見方が強かっただけに、材料出尽くしとみた売りも出ているようだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高988億1100万円(前年同期比21.8%増)、営業利益71億1500万円(同24.4倍)だった。
■凸版印刷 <7911> 1,083円 +37 円 (+3.5%) 本日終値
11日、凸版 <7911> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比16.6%増の158億円と、従来予想の140億円を上回って着地したことが買い材料。企業向けのデータプリントサービスやマーケティング業務受託が好調だった情報コミュニケーション事業が収益を牽引した。生活・産業事業やエレクトロニクス事業の採算改善も増益に貢献した。
■三機工業 <1961> 1,130円 +36 円 (+3.3%) 本日終値
三機工業<1961>が続伸、年初来高値を更新した。設備工事大手で空調や電気工事、搬送システム、上下水処理設備などテリトリーは非常に幅広く、コスト管理を徹底して工事採算の改善につなげている。16年3月期連結業績は営業利益段階で従来予想の35億円から60億円(前期比2.0倍)に大幅に増額しており、利益率の改善効果を裏付けた。11日付で立花証券が同社株の投資判断を新規に「強気」でフォローし、目標株価を1260円に設定、物色人気が増幅されている。
■日清食HD <2897> 5,780円 +180 円 (+3.2%) 本日終値
日清食品ホールディングス<2897>が急伸。同社はこの日午前11時に、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高は4680億円(前期比8.4%増)の従来予想を据え置いたが、営業利益を245億円から260億円(同7.0%増)へ、純利益を200億円から250億円(同35.1%増)へ上方修正、これを好感した。販売や製造にかかる費用が当初の見込みより減少。味の素<2802>とのブラジル合弁会社である日清味の素アリメントス社の追加持分取得及び連結子会社化に伴う段階取得に係る利益も寄与している。
■福田組 <1899> 1,277円 +38 円 (+3.1%) 本日終値
11日、福田組 <1899> が15年12月期の連結経常利益を従来予想の57億円→69億円に21.1%上方修正。従来の10.7%減益予想から一転して8.0%増益見通しとなったことが買い材料。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。受注環境の好転や大型工事における工程短縮、コスト削減などが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の10円→12円(前期は7円)に増額修正したことも支援材料。
■日本ゼオン <4205> 1,008円 +29 円 (+3.0%) 本日終値
日本ゼオン<4205>が反発。同社は11日、徳山工場(山口県周南市)において建設を進めていたカーボンナノチューブ製造プラントが完成に至り竣工式を行ったことを発表、今後、試運転の後に、15年度下期中の量産を目指すとしており、これを好感する買いを集めている。高純度の単層カーボンナノチューブ(CNT)の量産は世界初、スマートフォン部品や半導体材料として今後高水準の需要が見込まれている。
■大阪チタ <5726> 3,240円 +70 円 (+2.2%) 本日終値
大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が続伸。三菱航空機のMRJの初飛行で航空機関連株に物色の矛先が向いている。きょうも三菱重工業<7011>が続伸しているほか、ジャムコ<7408>、ナブテスコ<6268>なども買いが先行しているが、そのなか同社は高品質スポンジチタンが航空機向けに高水準の需要をとらえており、関連株の出遅れとして物色資金を呼び込んでいるようだ。
■長谷工コーポレーション <1808> 1,312円 +25 円 (+1.9%) 本日終値
11日、長谷工 <1808> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の540億円→640億円に18.5%上方修正。増益率が28.9%増→52.8%増に拡大し、9期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。マンション建築工事の順調な進捗に加え、5月に買収した不動産会社の業績上積みが上振れに貢献する。物件の大型化などによる工事採算の改善も利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の10円→15円(前期は10円)に大幅増額修正したことも支援材料。同時に、マンション分譲・管理を手掛けるジョイント・コーポレーションの全株式を取得し子会社化すると発表した。
■アマダホールディングス <6113> 1,139円 +11 円 (+1.0%) 本日終値
アマダホールディングス<6113>が後場プラス圏に急浮上。午後2時ごろに、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の2950億円から3000億円(前期比4.7%増)へ、営業利益を340億円から380億円(同37.2%増)へ上方修正したことが好感されている。主力の板金加工機などが日本や北米向けに堅調することが予想されることに加えて、上期業績が想定を上回ったことなどが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来16円を予定していた期末配当を18円に引き上げ、年間配当を34円(従来予想32円、前期26円)にするとしたことも好材料視されている。なお、11月30日付で、消却前発行済み株式数の2.21%に相当する838万6900株の自社株を消却するとあわせて発表した。
■大林組 <1802> 1,100円 +8 円 (+0.7%) 本日終値
大林組<1802>が6日続伸。ただ、きょうは後場に上げ幅を縮小する展開。国内大手証券が同社の目標株価を引き上げたことが確認されている。同証券は、同業他社と比較し大林組の単体建築粗利率の改善スピードには目をみはるものがあると解説。同社の説明会では適正利潤の水準に近付きつつあるとする一方、まだ天井ではないとしており、今後の改善が見込まれるとの見方が示されたことなどを受け、建築粗利率の見方を中心に同証券による業績予想を上方修正している。同証券は、レーティングは「バイ」を継続し、目標株価は1140円から1360円へ引き上げられた。また、同社は株主還元は配当をメーンとしており、キャッシュの使い方に関して大手4社の中で最も考え方が明快であるともしている。
株探ニュース