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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):住友不、アイフル、井関農、電通

■住友不動産 <8830>  3,875円  +27 円 (+0.7%)  本日終値
 住友不動産<8830>が3日続伸。ゴールドマン・サックス証券では、会社計画に対する賃貸事業利益進捗率(54%)や不動産販売事業利益率が会社計画を上回っていることから、「上方修正が期待される」としながらも、会社側は下期に開業する六本木3丁目計画等の新規ビルの開業コストや、修繕費用の計上を下期に予定しているため、会社計画は据え置かれたと指摘。新規ビルのリーシングが進捗し、収益見通しが鮮明になれば株価上昇につながるとみて、目標株価を5120円から5180円に引き上げ。レーティングは「中立」を継続している。

■日本セラミック <6929>  1,875円  +3 円 (+0.2%)  本日終値
 日本セラミック<6929>は継続的な買いが流入。同社は赤外線センサー分野で圧倒的な世界シェアを有しており、この技術が自動車向けで市場拡大の恩恵を享受するとの見方が強まっている。自動車分野では、周囲の状況をカメラやレーダーで認知してハンドルやブレーキを自動で操作する「自動運転」が現在大きなテーマとなっている。そのなか同社は、物体の存在判別や物体までの距離の測定を行う車載用超音波センサーを手掛けており、その成長性に注目する動きがある。PERはやや割高ながらPBRは1倍を割り込み、株主還元にも前向き。15年12月期配当は40円を計画し配当利回りは2%を超えている。

■アイフル <8515>  440円  -42 円 (-8.7%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 アイフル<8515>が急落。同社は11日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。営業利益を71億7200万円から68億9500万円(前期395億6200万円の赤字)へ下方修正した。貸倒関連費用や販促費などの一般管理費が重荷となっているほか、利息返還請求もピーク時からは減少しているものの、足もとは高止まりしており利益の足かせとなっている。これが売りを誘発した。

■井関農機 <6310>  191円  -17 円 (-8.2%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 11日、井関農 <6310> が15年12月期の連結最終損益を従来予想の21億円の黒字→18億円の赤字に下方修正し、一転して赤字見通しとなったことが売り材料。国内農機製品の販売低迷や商品構成の変化による採算悪化が響く。税効果会計による繰延税金資産取崩し14億円が発生したことも最終利益を押し下げる。業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の3円→1.5円(前期は3円)に大幅減額修正したことも売りに拍車を掛けた。

■リケン <6462>  443円  -34 円 (-7.1%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 11日に決算を発表。「今期経常を一転15%減益に下方修正」が嫌気された。リケン <6462> が11月11日大引け後(16:00)に決算を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比4.3%減の29億円に減った。
  ⇒⇒リケンの詳しい業績推移表を見る

■りそなホールディングス <8308>  626円  -40.5 円 (-6.1%)  本日終値
 11日に決算を発表。「今期経常を2%下方修正」が嫌気された。りそなHD <8308> が11月11日大引け後(15:30)に決算を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比35.1%減の1218億円に落ち込んだ。
  ⇒⇒りそなホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■電通 <4324>  6,600円  -380 円 (-5.4%)  本日終値
 電通<4324>が急落。同社は11日取引終了後、15年12月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。収益は3739億4700万円(前年同期比13.6%増)、営業利益は438億2900万円(同11.8%増)、最終利益は260億5400万円(同23.8%増)だった。米国やアジア地域などを中心に広告事業が好調に推移し収益を押し上げた。国内では東京五輪関連のスポンサー収入なども業績に寄与した。複数の証券会社からも11日付で概ねポジティブな投資判断が示されている。しかし、最終利益は通期635億円予想に対し41%の進捗率にとどまり、前日まで6日続伸と水準を切り上げていたこともあって利益確定を急ぐ動きが想定外の下げにつながっている。

■オークマ <6103>  999円  -42 円 (-4.0%)  本日終値
 オークマ<6103>が急落。野村証券ではオークマのレーティングを「バイ」から「ニュートラル」に格下げし、目標株価を1400円から1150円に大幅に引き下げている。同証券のアナリストは投資判断格下げの理由として「2017年3月期は4期ぶりの減収・3期ぶりの営業減益へ」とリポートで紹介している。きょうは機械セクターが売られており、オークマ、牧野フライス製作所<6135>、DMG森精機<6141>などの株価下落が目立っている。

■三菱自動車工業 <7211>  1,072円  -32 円 (-2.9%)  本日終値
 三菱自動車工業<7211>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、会社側は新型SUV「パジェロスポーツ」の16年3月期のタイ下期小売計画を7000台から2万台に引き上げたものの、16年1月からの増税もあって、その持続性には疑問が残ると指摘。また、タイを中心にしたアジアの新車販売の回復が中国景気低迷の影響などで遅れる可能性が高いとみて、17年3月期は主要な新車投入がない見通しと解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を1160円から1080円に引き下げている。

■池田泉州HD <8714>  513円  -12 円 (-2.3%)  本日終値
 池田泉州ホールディングス<8714>が反落。11日引け後、16年3月期第2四半期累計の連結決算を発表した。経常収益は560億3900万円(前年同期比10.5%増)、純利益は85億9600万円(同6.1%増)で着地した。有価証券利息配当金の増収を主因として資金運用収益が増加し、株式等売却益の増加により、その他経常収益も増加した。ただ、据え置かれた通期の純利益見通し180億円(前期比2.3%増)に対する進捗率が47.7%にとどまっていることもあり、きょうは一目均衡表の雲の下限を下回って推移している。

●ストップ高銘柄
 フォーシーズ <3726>  332円  +80 円 (+31.8%) ストップ高   本日終値
 ウライ <2658>  211円  +50 円 (+31.1%) ストップ高   本日終値
 エスケイジャパン <7608>  446円  +80 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値
 昭和真空 <6384>  870円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 コムシード <3739>  636円  +100 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 LCAHD <4798>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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