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【市況】明日の株式相場見通し=エネルギー不足で軟調、訪日外国人客数を注視

 あす(21日)の東京株式市場は、引き続き買い意欲に乏しいエネルギー不足の地合いとなりそうだ。日経平均株価は軟調推移を予想する。
 20日の東京株式市場は、買いが先行したものの、戻り待ちの売りも多く上値の重い展開。日経平均株価終値は、前日比75円92銭高の1万8207円15銭と反発した。
 しかし、東証1部の売買代金は1兆8235億円と、前日に続き2兆円台を割り込み、約半年ぶりの低水準に落ち込んだ。さらに、値上がり銘柄数688対して、値下がり銘柄数は1070(変わらずは143銘柄)と1000銘柄を超えており、日経平均株価寄与率の高い通信株や、時価総額の大きな大手銀行株が軒並み上昇したが、中小型株には安いものが目立った。
 市場関係者からは「来週から本格化する4~9月期の決算発表を前にして、業績の先行きに対する警戒感が根強く、これが買い手控えにつながっている。日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)は上昇したものの、相場の体感温度は冷え込んでいる」との見方が出ていた。
 日程面では、9月の訪日外国人客数、9月の貿易統計速報、8月の全産業活動指数、9月の全国スーパー売上高、19日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、トルコ中央銀行金融政策決定会合が焦点に。(冨田康夫)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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