ガイシ、今期経常を19％上方修正

体製造装置用セラミックス製品の需要が増加したこと等から増加し、全社合計でも前回予想を上回る見通しです。利益面では、営業利益と経常利益は、増収や為替円安の影響によりいずれも前回予想を上回る見通しです。一方、特別損益や税負担を加味した親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、前回予想に比べ小幅な増加に止まる見通しです。当社は平成19 年３月期から平成22 年３月期までの事業年度におけるポーランド子会社との取引に関し、移転価格税制に基づく更正処分を平成24 年３月に受け、地方税を含めた追徴税額約62 億円を納付したとともに異議申し立てを行いました。その後名古屋国税不服審判所への審査請求を経て、平成28 年12 月20 日に東京地方裁判所に対し上記取引に係る更正処分の全額取消を求める訴訟を提起いたしました。この訴訟に関する判決が下されるまでには暫く時間を要すると考えられ、その間、税務当局の見解との相違を残したままであることから、平成22 年４月１日（平成23 年３月期）以降の事業年度の取引に対し、課税権の期間制限の観点（更正処分の期限）から、その一部または全てに対して当事業年度中にも更正処分を受けるリスクがあります。この更正処分の対象となる事業年度や金額について合理的に見積もることは困難ですが、これ以外の特別損益など今後発生可能性のある要素などと併せて上記リスクも勘案し、現時点において通期の当期純利益の目処を予想値といたしております。なお、連結業績予想の前提となる1 月以降の為替レートは１米ドル＝ 115 円、１ユーロ＝120円としております。（期中平均為替レート：１米ドル＝ 110 円、１ユーロ＝119 円）業績予想につきましては、現時点で得られた情報にもとづいて算定しておりますが、多分に不確定な要素を含んでおります。従いまして、実際の業績は、業況の変化などにより業績予想と乖離する結果となりうることをご承知おき下さい。