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イーストン Research Memo(5):初年度は順調な滑り出しとなったが、2年目以降の計画を現実に即して修正


■中期経営計画『Project“C”』の概要と進捗状況

ルネサスイーストン<9995>は3ヶ年の中期経営計画を策定し、着実な実行を果たすことで、中長期的な成長の実現を目指している。現在は2017年3月期から2019年3月期までの3ヶ年中期経営計画『Project“C”』に取り組んでいるところだ。

“C”は“Customer First”、“Collaborate”と“Create”の頭文字からきている。“Collaborate”(連携)にはグループ内外の企業とも連携を図りながら事業の発展を目指すという意味が込められている。また、“Create”(創造)には、“創注”(同社の造語で、“注文を創る”の意)、すなわち、顧客ニーズをくみ取りビジネスを自ら作り出すという意味が込められている。顧客第一に加え、社外との連携と創注という仕事へのプロアクティブな姿勢を徹底することで、自社を“Confident Company”、“Competitive Company”(自信にあふれた、競争力のある会社)へ進化させよう、というのが“C”に込められた思いだ。

『Project“C”』で掲げる業績計画は以下のとおり。当初は、初年度の2017年3月期は、売上高80,000百万円、営業利益1,000百万円、最終年度の2019年3月期では売上高90,000百万円、営業利益1,820百万円でスタートした。前述のように、初年度の2017年3月期は、売上高は計画に対して未達だったものの、営業利益以下は、売上総利益率の改善を主たる要因として計画を上回り、良好な滑り出しとなった。

同社は2年目のスタートに当たり、2017年3月期の実績や、その後の事業の進捗状況を勘案して業績計画を見直した。

2018年3月期及び2019年3月期について、売上高はそれぞれ、6,000百万円ずつ引き下げられた。これは、2017年3月期決算において売上高が未達となって出発点が一段下がったことに加え、CSBにおいて当初計画していた案件が後ズレして、今中期経営計画の業績計画から外したことが主な理由だ。また、利益についても売上高の下方修正に伴って当初計画から引き下げられた。

弊社では、売上高の修正については2017年3月期の実績や確定した商談の異動状況を反映したもので、妥当且つ説得力があるものだと考えている。一方で利益については、同社としては慎重を期して利益にも修正を加えたものとみられるが、弊社では、結果的に当初計画の線で着地する(すなわち上方修正される)可能性は十分にあると考えている。2017年3月期に売上総利益率の引き上げに成功したのは決して一時的なものではなく、同社の不断の努力が結実した結果だというのが理由の1つだ。また、後述するように、ADASやIoT(スマートファクトリーやスマートインフラなど)が徐々にではあるが次第に具体的な製品が出始めており、そうしたなかで同社にとっては利益率の高い商材の比率が高まると期待していることがもう1つの理由だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《MW》

 提供:フィスコ

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