貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

9795 ステップ

東証P
1,979円
前日比
+8
+0.41%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.2 1.20 3.74 28.38
時価総額 330億円
比較される銘柄
早稲アカ, 
学究社, 
リソー教育

銘柄ニュース

戻る
 

ステップ Research Memo(1):神奈川県内に特化した集団学習塾として、過去最高業績を連続更新中


■要約

ステップ<9795>は神奈川県内で小学5~高校3年生を対象とした学習塾「STEP」を展開している。教師のプロ化による質の高い学習指導力に定評があり、「トップ校」と呼ばれる県内の公立進学校への合格者数では2位の学習塾を2倍以上引き離し独走状態となっている。2018年4月末の校舎数は小中学部が128スクール、高校部が14校、個別指導部が1校のほか、2016年3月より新たに開始した学童保育「STEPキッズ」1校の計144校(前期末比5校増)となっている。新規開校数は年間4~5校ペースと堅実で、学習塾業界の中ではトップクラスの収益性と安定性を誇る。

1. 2018年9月期第2四半期累計の業績動向
2018年9月期第2四半期累計(2017年10月-2018年3月)の売上高は前年同期比4.7%増の5,482百万円、経常利益は同4.1%増の1,458百万円とほぼ会社計画どおりの進捗となり、半期ベースで過去最高業績を連続で更新した。期中平均生徒数は小中学生部門で前年同期比4.1%増、高校生部門で同4.5%増、合計で同4.2%増と堅調に推移した。引き続き、同社の学習指導方針や志望校への高い合格実績が支持されているほか、2017年春から導入した「はば広教養」※が好評で、新規生徒数増加の一因となった。また、学童保育についても「安心・安全で楽しい放課後の時間」と、英会話やプログラミングなどを含めた質の高いカリキュラム、エンジョイプログラム等が好評で、生徒数も順調に増加している。

※熟語やことわざ等の国語的知識のほか、社会的分野や理科的分野など教科を越えた教養を幅広く身に着けていく授業。パワーポイントやプロジェクターを使って授業を進めていくほか、早押し機を使ったクイズ形式の授業も取り入れることで、「楽しんで学ぶ」カリキュラムとなっている。2017年春より小学5~6年生(全スクール)と中学1年生(一部スクール)で開始。2018年春より中学1年生でも全スクールで開始した。


2. 2018年9月期の業績見通し
2018年9月期の業績は売上高で前期比4.7%増の11,056百万円、経常利益で同4.5%増の2,752百万円と期初計画を据え置いている。新規開校数は小中学生部門で横浜市内に3校、川崎市内に2校の合計5校を開校し、いずれも滑り出しは例年並みのペースで順調に推移している。2018年春の高校、大学合格実績も引き続き好結果となっており、通期生徒数も前期比4~5%増ペースで推移する見通しだ。また、学童保育については2018年春から対象を小学4年生まで広げており、生徒数も年度予想の120名を越え、スペースが手狭となってきたことから2019年9月期に藤沢駅の近くに校舎を新築移転、収容能力をアップする計画となっている。

3. 今後の展開方針
同社は今後も神奈川県内に特化して学習塾を展開していく方針で、小中学生部門では、まだ未進出エリアが残されている横浜市や川崎市を中心に新規開校を進めていく計画となっている。また、高校生部門についても教師の採用・育成が進んでおり、3~4年で1校のペースで新設していく計画に変わりない。学童保育に関しては知的好奇心を育む場として、さらに質の高いカリキュラムの開発や運営ノウハウを蓄積していく方針で、2校目の開校は2020年以降となる見通し。中期的には年率4~5%程度の増収増益基調が続くものと予想される。

4. 株主還元策
株主還元策としては、配当性向30%を目安に配当を実施しており、2018年9月期は前期比1.0円増配の34.0円(配当性向29.7%)と4期連続の増配を予定している。また、株主優待制度も導入しており、9月末の株主に対して保有株式数に応じてオリジナルQUOカード(1,000~3,000円分)を贈呈している。

■Key Points
・質の高い学習指導に定評、神奈川県内の公立トップ高校で圧倒的な合格実績を誇る
・2018年9月期も生徒数増加により、増収増益基調が続く見通し
・年4~5校ペースで新規開校し、安定成長を継続していく方針

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《MH》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均