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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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9788 ナック

東証P
526円
前日比
+4
+0.77%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
10.3 1.02 3.99 21.47
時価総額 245億円
比較される銘柄
ダスキン, 
トーカイ, 
オオバ
決算発表予定日

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ナック Research Memo(1):「暮らしのお役立ち」を基本戦略として、多角化で発展


■要約

ナック<9788>は、「暮らしのお役立ち」を基本戦略として、多角化で発展してきた企業。展開する事業は、「家を買って掃除して水を飲んだ」──といったように、住まいと生活に関わる分野で、それぞれが有機的に結合していることで、“暮らしのコングロマリット”と見ることができる。事業は、ストックとフローがバランス良く配置され、ストックビジネスで収益基盤を万全なものとしたうえで他の事業投資を積極的に行い、新たな成長エンジンの構築かつ多角化によって、リスク分散も成されてきた。

創業は1971年、東京都町田市においてダスキン<4665>のフランチャイズ企業としてスタートした。1984年にはダスキンのフランチャイズ企業として日本一の売上高を達成。現在もその地位にある。その後、環境衛生、建築コンサルティングと多角化展開しており、1995年に株式店頭公開を果たした。1997年には東京証券取引所市場第2部に上場、1999年に市場第1部に指定替えとなり、現在に至っている。

現在のセグメントは、クリクラ事業、レンタル事業、建築コンサルティング事業、住宅事業、美容・健康事業※の5つで構成されている。クリクラ事業のウォーターサーバーでは業界トップであるほか、レンタル事業のダスキン事業は既述のように日本一となっている。住宅事業は、M&Aによってタイプの異なる企業をそろえ、消費者のニーズに対応できる態勢を整えた。

※2019年3月期より通販事業を美容・健康事業に名称変更。


業績は好調に推移している。2019年5月15日に発表された2019年3月期決算は売上高こそ89,111百万円(前期比0.8%減)とほぼ横ばいだったが、営業利益2,037百万円(同24.5%増)、経常利益2,081百万円(同32.2%増)と大幅増益を確保した。親会社株主に帰属する当期純利益も、798百万円(前期は994百万円の赤字)と黒字転換している。

2020年3月期の見通しは、売上高100,200百万円(前期比12.4%増)、営業利益2,200百万円(同8.0%増)、経常利益2,150百万円(同3.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益も1,000百万円(同25.3%増)と連続増益が予想されている。

■Key Points
・2020年3月期は住宅事業の回復で連続増益へ
・ダスキンとの提携強化で事業に厚み
・新サービス「ZiACO」の将来性に注目

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)

《MH》

 提供:フィスコ

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