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9702 アイ・エス・ビー

東証P
1,429円
前日比
-5
-0.35%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
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時価総額 163億円
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アイエスビー Research Memo(2):18/12期2Qは当初予想を大きく上振れて着地


■業績の動向

1. 2018年12月期第2四半期決算の概要
アイ・エス・ビー<9702>の2018年12月期第2四半期決算は、売上高8,688百万円(前年同期比5.5%増)、営業利益519百万円(同35.0%増)、経常利益529百万円(同37.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益360百万円(同90.3%増)と増収かつ大幅増益で着地した。

期初予想との比較では、売上高は2.2%増とほぼ予想の線での着地となったが、営業利益は52.8%、経常利益は51.3%、親会社株主に帰属する当期純利益は100.5%、とそれぞれ大幅に上回った。この結果、期初の通期予想に対する進捗率も、売上高こそ49.6%にとどまったものの、営業利益と経常利益は70%超、親会社株主に帰属する当期純利益は90%超と、いずれも非常に高い進捗率となった。

今第2四半期決算が期初の業績予想を上回って着地した要因は、情報サービスセグメントの収益性改善が予想以上に進んだことによる。その主たる原因は、同社が2017年12月期から一段と強化に取り組んだニアショア・オフショア戦略だ。事業セグメント別詳細は以下のとおりだ。

情報サービスセグメントの売上高は前年同期比5.8%増の6,953百万円となった。分野別内訳の中の、組込みや業務システム、モバイルインフラなどが堅調に伸長し、携帯端末や金融などの不振を補った(詳細は後述)。利益面では、セグメント営業利益は前年同期比60.7%増の370百万円となった。同社が強化してきたニアショア・オフショア戦略とは、同社本体が受注活動を展開し、ソフト開発は人件費の安い地方や海外の子会社を活用するというのが骨子だ。ソフトウェア開発やシステム更新に関する需要が旺盛ななか、同社本体の受注活動において価格競争力が強化されて受注を伸ばす一方、ニアショアの(株)札幌システムサイエンスや(株)アイエスビー東北、オフショアのISBベトナムの稼働率上昇で子会社各社の収益が改善した。また、ここ数年注力してきたプロジェクトマネジメントの強化が奏功し、当第2四半期は不採算案件がほぼ消滅したことも利益率改善に大きく寄与した。

セキュリティシステムセグメントの売上高は前年同期比5.9%増の1,780百万円となった。セキュリティシステムは同社が2017年1月に子会社化した(株)アートの事業であるが、出入管理、入退室管理及び施工の各分野が全般に順調に推移し、前年同期比増収を達成した。一方利益面では、セグメント営業利益は前年同期比8.8%減の140百万円となった。同社は自社のソフトウェア技術とアートの持つセキュリティ製品とのシナジー効果を実現すべく、新製品開発に向けて研究開発費や製品開発費を積極的に投下している。この費用増加が当第2四半期の営業減益の理由であり、懸念の必要はないと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《TN》

 提供:フィスコ

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