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9644 タナベCG

東証P
997円
前日比
-6
-0.60%
PTS
1,000.1円
09:21 05/02
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
21.9 1.55 4.41 39.09
時価総額 175億円
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決算発表予定日

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タナベ Research Memo(5):2023年3月期2Q累計業績はすべての経営コンサルティング領域が2ケタ増(2)


■タナベコンサルティンググループ<9644>の業績動向

(3) HR
HRビジョンに基づく人材ポートフォリオ(人的資本の最適配分、組織開発判断基準等)を定義し、採用・育成・活躍・定着からなる戦略人事システムや教育研修サービスを提供するHR領域の売上高は、前年同期比12.7%増の910百万円となった。「HR戦略の専門サイト」を通じた大企業や上場企業からのリードが増加したこともあり、大企業及び上場中堅企業向けの戦略人事やサクセッションプラン、タレントマネジメント等、人的資本経営の実装が好調に推移し、チームコンサルティング契約数も伸長した。

好調な受注として、「人事システム構築」が同28.8%増、「アカデミー(企業内大学)設立」が同89.4%増と大きく伸長した。人手不足が慢性化するなかにおいて、人材採用・育成・定着は経営の重要課題となっており、エンゲージメント向上に向けた取り組みを各社強化している状況にあり、HR領域についても需要は旺盛となっている。「アカデミー(企業内大学)」はオンラインで社員の教育研修を可能とするクラウド型サービスとなり、企業側にとっては採用面でのアピールポイントになることもあり需要が増加している(導入社数150社以上)。

そのほか、人材育成セミナー「ファーストコールカンパニーフォーラム2022」ではメタバース形式でのオンデマンド開催により約1,800名が参加したほか、「次期リーダー候補育成スクール」に約800名の経営者・経営幹部が参加した。

(4) ファイナンス・M&A
事業承継や戦略的事業拡大、クロスボーダーも含めたファイナンシャルアドバイザリー(FA)、デューデリジェンス、PMIに至るまでM&Aに関するサービスを一気通貫で提供する同領域の売上高は、前年同期比29.2%増の986百万円となった。「事業承継・M&A戦略の専門サイト」を通じた大企業や上場企業からのリード獲得件数も増加し、全体のチームコンサルティング契約数も順調に増加した。特に、地域上場中堅企業のホールディングス化・グループ経営支援や地域大企業の海外事業戦略的再編、大企業や上場企業向け連結決算体制構築等の大型契約が増加し、売上増に貢献した。また、金融機関等のアライアンス先と連携した「海外展開戦略(クロスボーダーM&A含む)」のニーズや地方自治体と連携した事業承継・M&Aセミナー等も着実に増加した。好調な受注として、「ホールディングス化・グループ経営」が同4.8%増、「M&A(戦略策定からFA、デューデリジェンス、PMIまで)」が同15.5%増となった。

(5) ブランディング&マーケティング
パーパスや経営戦略に基づき、顧客のCXを向上させるコミュニケーション戦略の立案から実行支援、クリエイティブまでを一気通貫で提供するブランディング&マーケティング領域における売上高は、前年同期比26.2%増の925百万円となった。

大企業(ビューティー・コスメ業界、食品業界、教育機関等)向けのクリエイティブ&デザインや地域上場中堅企業向けのブランディング・マーケティング(商品・サービスのSNSマーケティングから店頭プロモーションまで、オンライン×オフラインのハイブリッド支援)が好調で、チームコンサルティング契約件数も伸長した。好調な受注テーマとしては、「クリエイティブ&デザイン(SNSマーケティング・キャラクターとのタイアップ企画等)」が同8.5%増となった。

(6) プロモーション商品
企業のプロモーション活動を支援するツールとなるプロモーション商品の売上高は、前年同期比29.2%減の124百万円となった。採算重視の営業活動を展開しており売上高は減収となったが、ほぼ計画通りの進捗となっている。なお、プロモーション商品の売上高は例年、ブルーダイアリー(手帳)の売上が集中する第3四半期に偏重する傾向にあるが、今後は受注活動時期を前倒しするなどして、平準化させていく意向となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YI》

 提供:フィスコ

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