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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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9418 UNEXT

東証P
4,460円
前日比
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PTS
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20:44 05/02
業績
単位
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USEN-NEXT HOLDINGS---23年8月期は2ケタ増収増益、店舗サービス事業・通信事業・エネルギー事業が好調


USEN-NEXT HOLDINGS<9418>は12日、2023年8月期連結決算を発表した。売上高が前期比16.1%増の2,763.44億円、営業利益が同24.5%増の215.65億円、経常利益が同25.5%増の203.86億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同26.2%増の109.59億円となった。

コンテンツ配信事業の売上高は前年同期比19.2%増の851.50億円、営業利益は同0.7%減の62.52億円となった。当年度においては、「U-NEXT」は、動画配信サービス「Paravi」を展開するプレミアム・プラットフォーム・ジャパンと経営統合し、2023年6月からサービスを統合したことにより「U-NEXT」の会員数は2023年8月末時点では390万人を突破した。一方、これまでの「カバレッジ戦略」に加え、「Paravi」とのサービス統合による国内ドラマやバラエティジャンルの強化、注目度の高いスポーツコンテンツの独占配信や、音楽コンテンツのライブ配信を開始するなど同社の独占作品をグレードアップさせるかたちで「ONLYON戦略」を展開し、独占配信作品の強化にも取り組んできた。2023年8月にはヨーロッパサッカーの5大リーグの1つであるスペインリーグ「ラ・リーガ」の全380試合のライブ配信を開始した。

店舗サービス事業の売上高は同9.1%増の634.40億円、営業利益は同8.7%増の98.31億円となった。当年度においてUSENでは、あらゆるオペレーションのDX化をパッケージにして提供、サービス導入およびアフターフォローも万全にサポートすることで業務効率化、省人化、非接触化を推進するなど、新たな視点による店舗経営を提案している。特に配膳ロボットに関して、飲食店への導入を積極的に注力している。また、これまでUSENの一事業であった家賃債務保証事業や販売デバイス機器等に対する保証延長サービスなどの保証関連ビジネスを、新たに設立したUSEN TRUSTに分割・承継した。USEN Mediaでは、飲食店向け集客支援サービス「ヒトサラ」の展開や「食べログ」の取り扱いを行っており、顧客先店舗もコロナ禍前の状態を取り戻しつつある。また、訪日外国人向けグルメサイト「SAVOR JAPAN」では、将来的に入国増が見込まれる中国人観光客の需要取り込みが可能な中国最大のライフスタイルプラットフォーム「Alipay」との連携を開始した。WannaEat(旧バーチャルレストラン)はサービスの一層の品質向上と、認知拡大のため、商号変更した。

通信事業の売上高は同10.7%増の562.01億円、営業利益は同19.1%増の63.91億円となった。当年度においては、法人向けを中心とした通信回線、ネットワーク、セキュリティサービスにおける新規獲得活動が堅調に推移した。また回線取次においては需要増加を捉え手数料売上が増加した。法人向けのICT環境構築においては、USEN ICT Solutionsが、「USEN GATE 02」のブランドでネットワーク関連サービスやクラウドサービス、データセンターサービス、企業ICT環境の保守運用サービス等を手掛けている。 USEN Smart Worksでは、リモートワークやオンライン会議が定着するとともに、企業における働き方の多様化が進んできていることから、オフィスワーカーとリモートワーカーとの社内コミュニケーションの課題解決ツールや、業務効率化や省人化ツールの導入ニーズも高まっており、企業への新たな導入提案にも取り組んできた。USEN NETWORKSでは、「USEN光plus」の顧客の新規獲得が安定的に増加しており、ワンショット型の手数料獲得モデルからランニング収益獲得モデルへのシフトが図れている。

業務用システム事業の売上高は同7.2%増の205.33億円、営業利益は同3.2%減の31.72億円となった。当年度においては、2024年7月に新紙幣が発行開始となることが正式に公表されたことで、多くの施設で新紙幣対応機器への入れ替え、新規導入ニーズが顕在化し、第4四半期に大きく売り上げを伸ばした。ホテルでは、宿泊客が増加しており人手不足による省人化・省力化などの課題にも積極的に対応してきた。病院/クリニックは、人手不足や働き方改革から十分な受付窓口スタッフの配置が難しい状況や非対面での受付対応、更に省スペースというニーズに対し、新たに小型のセルフレジの販売を開始するなど、支払い方法の多様化と省人化に対応している。

エネルギー事業の売上高は同31.8%増の548.65億円、営業利益は同628.6%増の37.31億円となった。当年度においては、新型コロナウイルスが5類に移行したことで社会経済活動は活発となりコロナ禍以前の状態に戻りつつある中、顧客先店舗・商業施設等の電気消費量も回復した。更に、今年の夏は記録的な猛暑により電力の消費量が拡大し売上増加につながった。「U-POWER(高圧)」では、電気料金の高騰により一定の解約が続いている「USENでんき(高圧)」顧客の受け皿となるメニューを提案し、加入促進している。また、「U-POWER(低圧)」も代理店チャネルでの拡販を続け、顧客数が順調に拡大してきた。

2024年8月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.6%増の3,000.00億円、営業利益が同11.3%増の240.00億円、経常利益が同14.3%増の233.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.4%増の121.00億円を見込んでいる。

また、2023年8月期の期末配当については、親会社株主に帰属する当期純利益が業績予想を上回ったことから、1株当たりの配当金を直近の配当予想より0.5円増額し11.5円とすることを発表した。

《NS》

 提供:フィスコ

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