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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):マネフォ、パソナG、高島屋

マネフォ <日足> 「株探」多機能チャートより
■マネーフォワード <3994>  4,092円  -700 円 (-14.6%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率4位
 マネーフォワード<3994>が大幅続落。前週末13日の取引終了後に23年11月期業績予想の修正を発表。売上高を前期比38.0~41.0%増の296億3900万~302億8300万円(従来予想292億900万~302億8300万円)としたほか、営業損益を前期から赤字幅縮小となる66億6500万~61億6500万円の赤字(同未定)とした。引き続き営業赤字となる見通しを示したことから、これが嫌気され売られた。第3四半期までの業績動向を踏まえた。同時に発表した第3四半期累計(22年12月~23年8月)決算は、売上高が前年同期比41.1%増の215億8400万円、営業損益が前年同期から赤字幅縮小となる45億6400万円の赤字だった。主力サービスが成長した一方、先行投資が利益面で重しとなった。

■パソナグループ <2168>  1,398円  -123 円 (-8.1%)  本日終値
 パソナグループ<2168>は大幅続落。前週末13日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算が、売上高898億8100万円(前年同期比2.4%減)、営業利益22億2800万円(同33.1%減)、純利益1億8700万円(同85.5%減)と大幅減益となったことが嫌気された。堅調な需要拡大を背景にBPOサービスが伸長した一方、前年にあった新型コロナウイルス感染症対策に係る需要が減少したことでエキスパートサービス及びアウトソーシングが減少した。また、BPOサービスの事業成長に伴い人件費が増加したことも利益を圧迫した。なお、24年5月期通期業績予想は売上高3900億円(前期比4.7%増)、営業利益160億円(同11.3%増)、純利益50億円(同18.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■高島屋 <8233>  1,995円  -88 円 (-4.2%)  本日終値
 高島屋 <8233>は大幅反落。前週末13日の取引終了後、24年2月期第2四半期累計(3~8月)連結決算の発表にあわせて通期の利益予想と配当予想を上方修正したものの、全体軟調相場にツレ安する格好となった。営業利益を375億円から440億円(前期比35.3%増)へ、最終利益を245億円から295億円(同6.0%増)へ上方修正し、最終利益は減益予想から一転して過去最高益予想とした。更に配当予想を中間・期末各14円の年28円から中間・期末各17円の年34円(前期26円)へ引き上げた。売上高は4750億円から4650億円(前期比4.9%増)へ下方修正しているものの、これまでの業績やコスト構造改革推進などを受けて利益予想を上方修正した。国内外の堅調な消費環境は今後も継続すると想定、グループ会社の強みを生かし更なる利益成長を目指すという。3~8月期決算は、売上高2211億7500万円(前年同期比5.8%増)、営業利益208億1000万円(同62.4%増)、最終利益149億6200万円(同10.6%増)だった。国内百貨店業は国内顧客売上高が回復し、インバウンドの伸長が業績を押し上げた。グループ会社については国内ではSCデベロッパーの東神開発、海外ではシンガポールが好調だった。

■日経レバ <1570>  18,970円  -810 円 (-4.1%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅続落、大きく下値を探り一時1万9000円大台攻防の様相をみせた。前週末の欧州株市場がほぼ全面安に売られ、米国株市場でもグロース株を中心に売りがかさんだ。JPモルガン<JPM>など金融株の一角やシェブロン<CVX>などエネルギー関連株の一角が買われたことでNYダウは小幅プラス圏で引けたものの、ナスダック総合株価指数は大幅安となり、これを引き継いで東京市場でも値がさハイテク株などを中心に大きく水準を切り下げる展開を余儀なくされている。日経平均と連動する仕組みに組成されボラティリティの高さを特徴とする日経レバは、個人投資家の売り買いが活発化している。直近(6日現在)のデータでは信用買い残が大幅に増加していたが、足もとの値動きは思惑とは逆の展開となっている。

■SFPホールディングス <3198>  2,040円  -67 円 (-3.2%)  本日終値
 SFPホールディングス<3198>が続落。前週末13日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、売上高を270億円から280億円(前期比22.2%増)へ、営業利益を10億円から17億円(前期7億5400万円の赤字)へ、純利益を9億円から12億円(前期比2.2倍)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各10円の年20円から中間・期末各11円の年22円へ引き上げたが、材料出尽くし感から売られたようだ。磯丸水産を中心とする既存店の業績が堅調に推移したほか、インバウンド売り上げについても順調に回復が進んだことなどから、上期業績は計画を上回ったことが要因としている。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高142億8600万円(前年同期比41.0%増)、営業利益10億900万円(前年同期9億4800万円の赤字)、純利益6億5200万円(前年同期比18.6%減)だった。

■レーザーテック <6920>  26,635円  -240 円 (-0.9%)  本日終値
 レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が総じて売られる展開。前週末の米国株市場ではハイテク系グロース株に売りがかさみ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2.7%の下落をみせるなど4日ぶりに大幅反落した。ここ東京市場では半導体セクターの主力銘柄が出直り歩調にあったが、きょうは米株市場の動向を引き継いで目先筋の利益確定売り圧力が目立つ。ただ、半導体製造装置各社の受注環境は底入れ観測も浮上、下値では押し目買いが入りやすくなっている。

■グッピーズ <5127>  2,799円  +500 円 (+21.8%) ストップ高   本日終値
 グッピーズ<5127>が急騰。前週末13日の取引終了後に23年8月期決算を発表し、売上高は前の期比29.4%増の23億9500万円、営業利益が同39.0%増の6億5300万円だった。続く24年8月期も大幅な増収増益を予想しており、これを好感した買いが膨らんだ。前期は、医療・介護・福祉業界向け求人サイトが好調だった。今期は売上高が前期比20.0%増の28億7400万円、営業利益が同34.6%増の8億7900万円の見通し。医療・介護・福祉業界の人手不足を背景に、今後も求人者の需要が堅調に推移すると見込む。配当予想は引き続き無配とした。あわせて、26年8月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。現在展開している求人サイトや歯科医院検索・予約サービスの拡大などを図り、最終年度に売上高50億円、営業利益19億円を目指す。

■ラストワンマイル <9252>  4,065円  +700 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 ラストワンマイル<9252>がストップ高。前週末13日の取引終了後に発表した23年8月期決算は、売上高が94億2600万円(従来予想88億3000万円)、営業利益が1億9800万円(同1億6000万円)と従来予想から上振れして着地した。続く24年8月期は増収増益と好調な見通しを示しており、これを好感した買いが入った。既存事業の運営・利益体制の見直しを中心とした経営改革が奏功した。22年8月期が変則決算のため前の期との比較はない。今期は売上高が前期比7.1%増の101億円、営業利益が同51.4%増の3億円の予想。前期に繰延税金資産や法人税等調整額を計上した反動で純利益ベースでは減益となる見込みだ。配当予想は引き続き無配とした。あわせて株主優待制度を導入すると発表しており、これも好感されている。保有株数1株以上かつ2期連続同一株主番号が確認できる株主を対象にギフト券を年2回贈呈する。基準日は2月末と8月末。2024年2月から開始する。

■東京衡機 <7719>  192円  +32 円 (+20.0%) 一時ストップ高   本日終値
 東京衡機<7719>が急騰。同社は13日取引終了後、24年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比2.3倍の9500万円となり、従来予想の4000万円から上振れ着地したことが好感されたようだ。売上高は同20.0%増の17億1600万円(従来予想は15億円)となった。国内企業の設備投資意欲に持ち直しの動きがみられているほか、海外渡航制限の緩和で中国や韓国など海外企業からの製品受注も回復してきたことを背景に、主力の試験機事業が期初の予想を上回って推移。また、エンジニアリング事業も公共工事や都市開発関連で使用する製品などが堅調だった。なお、通期業績予想については売上高33億円(前期比8.0%増)、営業利益1億1000万円(同68.9%増)とする従来見通しを据え置いている。

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