貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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9007 小田急電鉄

東証P
1,759.0円
前日比
-2.0
-0.11%
PTS
1,758.5円
09:49 04/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
8.6 1.58 1.25 31.28
時価総額 6,482億円
比較される銘柄
京王, 
東急, 
東武
決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─浮上期待大のインバウンド関連にシフト


「浮上期待大のインバウンド関連にシフト」

●国内の株価支援材料に注目

 年初から失速が続いている米国市場だが、いまだに不安定極まりない動きを続けている。7月初めから8月半ばまでの約1カ月は順調な戻りをみせたものの、その後は急失速、上下動の激しい展開を続けている。

 その最大の要因は改めて説明するまでもなく、米国の利上げ加速懸念。この点についてはこれまで毎回のように、利上げ幅が0.75%になりそうだとか、1%もあり得る、今回は0.5%で済むかもしれない……などと書いてきた。

 市場が米政策金利の上げ幅を予想し、それが0.75%になるかも、いや、1%もないではない、と利上げ加速懸念が強まると、大きく下げてしまうのだから、無視するわけにいかない。投資家としては、今月20~21日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)では少なくとも0.75%引き上げられる--こう覚悟しておけばよい、ということになろう。

 その後はどうなるか。目先の気掛かり材料が解消するので株は上がりやすくなる。ただ、一つ懸念材料がある。3回連続の0.75%引き上げとなると、「経済が大きく減速してリセッションに陥る」との主張が説得力を持つことが考えられる。

 実際にリセッションに陥るとは私は思わないが、市場は米国の金融関係者たちの想像力によって動くため、実際にリセッションに陥らなくても、「0.75%の引き上げ3回か。確かに経済にとってはキツいよね。リセッションもあり得る」との悲観的な見方が勢いを強める可能性があるのだ。このような点を考えると、米国市場の力強い回復に期待するわけにはいかない。

●訪日観光客の行動をシミュレーション

 では、どうするか。国内の株価支援材料によって浮上する確率の高い銘柄へ投資する。こうすればよい。具体的には、なんといっても インバウンドへの期待だ。

 これまで折を見て、個別に取り上げてきており、それら銘柄の値動きは良好だが、政府が外国人観光客の受け入れに積極姿勢を見せ始めたことで、われわれ投資家も本腰を入れてインバウンド関連株への投資を考えたい。

 そこで、ここでは日本への観光旅行を楽しみにしている外国人旅行者になったつもりで銘柄を考えたい。彼、R・Kさん(北浜流一郎じゃありません)は米国に在住。日本を訪れる日を、首を長くして待っていた、としよう。R・Kさんはどうするか。日本航空 <9201> [東証P]かANAホールディングス <9202> [東証P]のチケットを購入して日本に向かうことになる。だから、日本航空、ANAホールディングスの押し目を狙えばよいことになる。

 着くのは成田。そこから都心に向かうのに利用するのは京成電鉄 <9009> [東証P]。だから、当然、同社株は投資魅力があることになる。

 都心のホテルに落ち着くと、定番コースとしては浅草となろうが、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> [東証P]が運営する「ドン・キホーテ」に行ってみる。

 そして、翌日向かうのは富士山。となると、富士急行 <9010> [東証P]だ。箱根に向かうこともあり得るので、その場合は小田急電鉄 <9007> [東証P]になる。

 箱根の温泉を満喫すると、向かうのは時間が許せば京都、奈良。となると、利用するのはJR東日本 <9020> [東証P]、近鉄グループホールディングス <9041> [東証P]だ。

 ただ、今回は関東周辺に限り、関西は次回の楽しみということにして、箱根に一泊したあと、伊豆でリゾート気分を味わいながら一泊し、翌日羽田から帰国となることも。その際、空港のみやげ物店で買い忘れた物をあれこれ買い込むので、羽田空港の家主である日本空港ビルデング <9706> [東証P]も押し目買いで対応したい。もちろん、帰国の航空便も、日本航空かANAホールディングスになる。彼は日本びいきなのだから、そうするに違いない。

 ということで、インバウンド株の上昇はここからが本番。来年の今頃、とんでもなく上昇しているだろう。

2022年9月16日 記

株探ニュース

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