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アルデプロが切り返し急、今期最終9%増益・5円増配計画と自己株消却を材料視

 アルデプロ<8925>が切り返し急。29日、23年7月期の連結決算発表にあわせ、24年7月期の業績予想を開示し、最終利益が前期比9.4%増の21億円となる見通しを示した。今期の年間配当を同5円増配の20円を計画する。発行済み株式総数の5.81%に相当する196万1000株を10月31日に消却することも決めた。前期の連結業績は計画に対し下振れて着地したものの、増益・増配計画が示されたほか、自己株の再放出に伴う潜在的な需給悪化懸念が後退したとの受け止めも加わり、買いが集まったようだ。

 今期の売上高は前期比11.7%増の230億円を計画する。引き続き東京都心部を中心に築古のオフィスビルなど収益不動産の仕入れと販売に積極的に取り組む方針。同社は貸付債権に関する貸倒引当金の計上や、取引先の連結子会社該当性などについての疑義の判明に伴い、社外調査委員会による調査を進めていた。今回、同調査の報告内容を踏まえ、信託受託権の売買の売上計上を取り消した結果、23年7月期は売上高が205億9600万円、最終利益が19億2000万円となり、計画を下回って着地した。同社は23年7月期から連結財務諸表を作成しており、決算短信の連結経営成績に前の期と比較した増減率の記載はない。調査の実施に伴い、期末後50日を過ぎての決算発表となった。

出所:MINKABU PRESS

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