貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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8769 アドバンRM

東証S
385円
前日比
+15
+4.05%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.5 1.78 3.12 120
時価総額 66.5億円
比較される銘柄
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明豊ファシリ
決算発表予定日

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ARM Research Memo(1):2023年3月期も売上高・利益ともに堅調に推移


■要約

アドバンテッジリスクマネジメント<8769>は、ウェルビーイング(肉体的にも、精神的にもそして社会的にもすべてが満たされた状態)に関連する事業領域において、20年におよぶ調査研究に基づく豊富な知見とデータベースを結集した、様々な人事情報を収集・統合集約し、重要指標をダッシュボード化すると同時に、様々な分析ツールも提供する「DXプラットフォーム」と、健康経営・人材定着・人材開発・エンゲージメント・組織改善などの人事課題に対する適切な解決策を提供する「多様なソリューション」を展開しており、「ウェルビーイング領域におけるNo.1プラットフォーマー」としてトップシェアを目指す、人事関連ソリューションを提供する企業である。団体長期障害所得補償保険(以下、GLTD)の代理店事業を中心にスタートした。同社のサービスは大手企業を含む2,950社、従業員417万人※1に導入実績があり、「健康経営銘柄※2」の約45%、「健康経営優良法人ホワイト500※3」のおよそ4社に1社以上(約28%)に活用されている。企業と従業員を取り巻く課題を分析・特定し、解決策を総合的に提供することを通じて、従業員のウェルビーイング実現を支援し、生産性の向上や優秀な人材の獲得・定着などを通じた企業価値の向上につなげることを目指す。

※1 メンタリティマネジメント事業・健康経営事業および休業者・復職者支援サービスの利用者数。
※2 東京証券取引所(以下、東証)の上場会社のなかで、「健康経営」に優れており、長期的な視点からの企業価値の向上を重視する投資家にとって魅力ある企業として、経済産業省により選定された企業。
※3 地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践していると経済産業省から認定された「健康経営優良法人」の大規模法人部門のうち、上位に属する企業。


1. 2023年3月期の連結業績概要
2023年3月期の連結業績は、売上高が前期比10.6%増の6,405百万円、営業利益が同56.8%増の553百万円、経常利益が同47.4%増の534百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同87.1%増の377百万円であった。メンタリティマネジメント事業では、ストレスチェックから始める組織改善ワンストップサービス「アドバンテッジ タフネス」の売上高が堅調に推移し、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)で低迷していたソリューションの売上が伸長した。健康経営事業では、企業の健康経営・人的資本経営を支援するとともに、企業の産業保健体制を構築支援する「健診管理システム」「産業医・保健師サービス」ともに引き続き伸長し、増収となった。LTD事業では、新規顧客の獲得が順調に積み上がり、市場の伸びもあって増収となった。両立支援事業では、育児・介護休業法改正への対応ニーズにより、会社と傷病休のほか産休・育休・介護休業等により休業中の従業員を繋ぐ休業者管理支援クラウドサービ「ADVANTAGE HARMONY」の新規契約が増加し大幅な増収となった。リスクファイナンシング事業では、新規で大規模団体の契約を獲得したため、前期比で増収となった。

2. 2024年3月期の連結業績見通し
2024年3月期の連結業績は、売上高が前期比13.6%増の7,280百万円、営業利益が同53.6%増の850百万円、経常利益が同59.0%増の850百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同48.3%増の560百万円の見込みである。増収増益を予想し、前期比2ケタ成長で引き続き堅調な動きになると見られる。

3. 成長戦略
同社は2021年5月に2022年3月期から2024年3月期までを対象とした「中期経営計画2023」を策定し、骨子として、「ウェルビーイング領域におけるNo.1プラットフォーマーへ」を掲げた。重点施策として「DXプラットフォームの展開」、「BtoBtoE(Business to Business to Employee)領域への進出」、「資本提携・オープンイノベーションの加速」、「人財育成強化・健康経営増進」、「ITケイパビリティ※の強化」の5つを挙げており、売上高は7,280百万円、営業利益は850百万円を目標としている。

※ITを使いこなす組織的能力のこと。


■Key Points
・2023年3月期は前期比増収、利益面は大幅な増益
・2024年3月期も売上高・利益ともに前期比2ケタ成長で堅調に推移
・中期経営計画における売上高・営業利益の目標数値は下方修正するも、戦略的には順調に推移

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

《SI》

 提供:フィスコ

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