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8275 フォーバル

東証S
1,298円
前日比
-10
-0.76%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.9 2.25 2.16 0.96
時価総額 360億円
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決算発表予定日

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フォーバル Research Memo(1):中小企業向けのコンサルティング事業が成長をけん引


(1) 8期連続20%台以上の営業利益増益率

フォーバル<8275>は、IP統合システム、情報セキュリティ、Web構築などの情報通信コンサルティングと、総合コンサルティング、海外進出、人材・教育、環境、事業承継などの経営コンサルティングを主に行っている会社。従来は情報通信機器の卸売販売を主に行っていたが、2000年代半ばに大きな売上・利益減に直面し、アイコンサービスを主軸としたコンサルティング業態に転換。このビジネスモデルの転換が成功、2016年3月期まで営業利益は8期連続の増益で毎期20%台以上の増益率を達成している。

(2)アイコンサービスと次世代経営コンサルティング事業がけん引

同社は、情報分野のコンサルティングを主としたアイコンサービスを2008年に導入。現在のアイコンサービスは、経営のよろず相談サービス、定期訪問や通信技術を使用した遠隔サポートなどの基本セットと各種メニューを取りそろえている。同社の経営のよろず相談サービスの満足度は83.3%までに達しており、同社のサービスへの高い支持が見て取れる。近年では、既存の情報通信分野と海外分野だけでなく、新規で環境分野と人材・教育分野にまで拡大、より幅広いサービスを提供するために次世代経営コンサルティングを開始している。全国の中小企業数や、その中で赤字経営が大きな割合を占めていることを考慮すると、同社サービスの拡大余地は大きいと考える。

(3)第2四半期決算と保守的な通期業績予想

2017年3月期の第2四半期連結業績は、売上高が前年同期比2.3%増の24,550百万円、営業利益が同31.1%増の1,324百万円、経常利益が同28.7%増の1,272百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同63.5%増の771百万円と、大きく増収増益となった。

通期連結業績予想は、売上高が52,500百万円(前期比4.2%増)、営業利益が2,450百万円(同3.0%増)で期初予想を据え置いている。過去5ヶ年を見ても、同社の営業利益の前期比増益率は20%台という驚異の水準であること、今期に特段悪化要因がないことや上期の実績が超過達成したことを考慮すると、現在の通期予想は堅めであると考える。

■Check Point
・従来は情報通信機器の卸売販売が主軸事業だったが、10年程前に行ったコンサルティング事業への事業転換が奏功、利益は大きく伸びている。
・全国の中小企業数及び赤字経営の大きな割合や同社サービスの高い満足度を考慮すると、アイコンサービス及び次世代経営コンサルティング事業の拡大余地は大きい。
・2017年3月期の連結業績予想は売上高52,500百万円、営業利益2,450百万円としているが、これらは超過達成する可能性がある。なお、今期は9期連続の増益となる見込み。

(執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら)

《HN》

 提供:フィスコ

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