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8137 サンワテクノス

東証P
2,253円
前日比
+12
+0.54%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
7.1 0.72 4.22 56.57
時価総額 361億円
比較される銘柄
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明治電機工業
決算発表予定日

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サンワテクノス Research Memo(6):2025年3月期に営業利益70億円達成に向けた取り組みは順調(1)


■サンワテクノス<8137>の長期ビジョンと中期経営計画

2. 中期経営計画「SNS2024(Sun-Wa New Stage 2024)」
(1) 経営数値目標
2023年3月期からスタートした中期経営計画では、最重要経営指標を従来の「売上高」から「営業利益」に変更した。従来は売上高を拡大すれば利益も自ずとついてくるという考え方であったが、市場環境の変化が速くなり、市場の成熟化が進むなかで必ずしも売上高の拡大が利益成長につながる時代ではなくなってきたという認識に改め、利益を起点とした経営戦略を打ち出すことで企業価値の向上を図る。また、2023年5月にPBR1.0倍超の早期実現を目指すための、追加施策も発表している。

最終年度となる2025年3月期の業績目標については従来と変更なく、売上高で1,950億円、営業利益で70億円とした(為替前提レートは115円/ドルから129円/ドルに変更)。営業利益に関しては前述のとおり前倒し発注や円安効果もあって、2023年3月期に目標を超過したが、2024年3月期にその反動で落ち込む計画としたため、最終年度の目標は変更しなかった。マクロの経済環境が一段と悪化するようなことがなければ目標を達成できる手応えは十分にあるようだ。

営業利益率は2022年3月期の3.1%から3.6%に引き上げ、主に売上総利益率の上昇を見込んでいる。また、海外売上比率※については、2022年3月期の33.7%から2025年3月期に40%に引き上げる。実額ベースでは年率13%の成長を見込んでいる。地域別構成比率では2022年3月期が中国約70%、他アジアが約19%、欧米が約11%となり、2025年3月期には中国が約65%、他アジアが約25%、欧米が約10%となり、他アジアが最も伸びる計画となっている。前述したように顧客の生産拠点見直しの動きに伴いグローバルSCM事業の売上増が見込まれるほか、インド市場の開拓にも注力することが背景にある。中国についても需要は旺盛なためスマート営業所などの拠点を拡充して売上を伸ばす戦略である。同社は、2025年3月期の業績目標が達成できれば、次のステップとして2028年3月期に売上高2,500億円、営業利益100億円を目指す方針だ。

※海外売上比率=海外事業(海外現地法人)売上高÷連結売上高(連結消去前)

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YI》

 提供:フィスコ

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